坂の上の魔法使い

山坡上的魔法使

坂の上の魔法使い
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神104
  • 萌×221
  • 萌17
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
26
得点
659
評価数
150
平均
4.4 / 5
神率
69.3%
著者
明治カナ子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
シリーズ
坂の上の魔法使い
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784813052272

あらすじ

魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。町が苦手でちょっぴり変わり者のリーとの暮らしは決して裕福ではないが、学校に魔法にと勉強に励むラベルは充実した毎日を送っていた。そんなラベルの成長を、ときに厳しく、ときに温かく見守るリーだが…!?
(出版社より)

表題作坂の上の魔法使い

その他の収録作品

  • 坂の上
  • 恋の味は薬の味
  • ドラドラケープと課外授業
  • 旅先にて
  • 使役
  • 冬の修行
  • 冬の試験

レビュー投稿数26

このシリーズを読むのは何年振りかな〜
大好きなんですけど、複数巻のシリーズは気合いがいるのでなかなか読み返していませんでした。1巻は割とほのぼのしていて、そこまで気負って読む必要はないんですが。ファンタジー作品なれど情報量に過不足なく、読みづらさがありません。ラベルは明治先生の作品の主役の御多分に洩れず、ちょっと間抜けてて可愛い子。リーとラベルのバランス、シリアスと抜け具合のバランスが絶妙です。明治先生の絵柄も雰囲気に合っている。リーの名前が「リ」からとられている@あとがき…なんて情報。もう既に程よく力が抜けてます。この調子だとセロハン王国も机の上にテープがあったとかいう由来じゃないだろうな。BLらしさは殆どなかれ(最後に突如リーに対するレイプシーンを見せられるが…そんなに激しい描写ではないです)、王とリーの間のただならぬ雰囲気だけでBL沼の住人は十分楽しめるでしょう。

0

坂の上の魔法使い-1~外伝

このシリーズは、非BLといってもいいくらいエロくない。
「ハウルの動く城」より深みがある、愛とは何?を問う大人の童話。
アニメ化が無いのは、心理描写が複雑すぎるのと、BLだからかな??もっと名作扱いされていたと思う、勿体ない。BLジャンルだと偏見の色メガネで見られちゃいますからホント残念。
性別不明の王家の魔法使いと託された王子(弟子)が知る、色々な立場の者たちの愛の物語。
この作品は、他の作品と比較すると、絵が丁寧で綺麗。多分、全部手描きだと思う。圧巻。
分かりにくいかもしれないので、まとめて簡略な粗筋書きました。
是非じっくり最後の完結まで読んで楽しんでほしいです。

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① 坂の上の魔法使い-1
リーとラベルの素性と経緯説明。
魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山
魔法使いのリー:王に使えていた魔法使い。
弟子のラベル:半世紀リーの胎内に隠れて、リーから生まれてきた。
ラベルの父:王。母は二巻に登場。王は革命を終わらせて死亡。
王子は王となり、リーは王から「最後の頼み」の依頼を受ける。赤ん坊の王の子=ラベルを小さくして、飲み込み胎内に隠したリー。
リーは、成長したラベルのふとした仕草や会話から昔交わした「王との約束」を思い出す。
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② 無二の王 坂の上の魔法使い-2
王の眼の使い方を教わるラベル。リーの回想。
王子が王となり、ザラ姫と婚姻が決まる。
リーと王の秘密の恋。王は「一晩の恋の相手」をリーだと思った。
ザラ姫がラベルを生む、動乱の夜、赤ん坊のラベルをリーに託す。
リーの使役のリリドは(リーの本心と本来の姿を持つ)、王の亡骸をずっと護っていた。
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③ 黄金の川岸 坂の上の魔法使い-3 
(ここの残留思念の会話は「ナルト」の両親との会話と似ていた)1-2巻の謎の答えが全て3巻にある。
リリドがラベルの体から魂を抜く。
三途の川岸で、父と知らず、王と会話するラベル。父子の会話を母のザラ姫も観ていた。 
リーは、女王との誓いを反故にして、ラベルを慈しんで育ててきた。ラベルの為に生きたいリー。
リーはラベルを蘇生するために死んで、脱皮するように復活する
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④ 記憶の糸 ~坂の上の魔法使い~外伝
ラベルの眼の力は、父親譲り。
ギルドの長の話、強すぎる魔力が暴走して起きた事故。記憶を封じていたのはリー。リーは愛情深い人。
終りは、聖木の取り扱いについての話。

レンタで48時間レンタルで読了。

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まさに、魔法使いの弟子

普通のファンタジーだと思っていましたが、
最後の最後にHなシーンぶっ込んできましたね!

魔法使いのリーと弟子のラベルの日常を描いた物語です。
まさに、物語と呼ぶにふさわしい作品だと思います。

ラベルの父は国の王でありましたが、
革命が起き亡くなっています。
その王から託されたのが一人息子のラベルです。
王は男として不能という話が出ていましたので、
もしかしてラベルってリーとの子?なんて予想してます。
まだ全然明らかになっていませんが…

ラベルは子どもらしく素直な可愛さがあり、
亡き王の面影がある部分と全く違う一面も持っています。
とても魅力的な子で、
これからリーとどういう関係になっていくのか楽しみです!

0

”使役”が可愛い

 ファンタジー設定ということで、まだまだ謎の多い序章ではありましたが、先が気になる作品でした。坂の上の魔法使いであるリーの弟子・ラベルは子供なので、この巻ではほぼBL的要素はありません。これからはやはりラベルが成長して、リーとの関係性が変化していくのかな?

 リーはラベルの亡き父親だった王をとても慕っていたようで、事ある毎にラベルに王の面影を重ねて思い出してしまいます。王国が滅んだ時、裏切った魔法使いというのはリー自身なんでしょうか。その時の経緯も気になりますね。ラベルがどんな風に成長するのか、最後、ピンチに陥ったリーはどんな打開策を考えているのか、2巻が楽しみです。

0

ファンタジー好きな方におすすめします!

ハイファンタジーがお好きな方に強くオススメしたいです!
ちるちるさんでお姐さま方にファンタジーもののオススメをお尋ねした時にも、この作品は挙がることがなく、わりと知る人ぞ知るな作品なのかな...と思いました。
確かに、一般作品でも大丈夫そうな感じで、BL的な欲求を完全には満たしてくれないし、華のある作品とは言えないかもしれないですが、そこがまた良い。最後がBLなイチャコラになるためだけのお約束なファンタジーもいいけど、やっぱり展開が読めてしまって深みがいまひとつ...。こちらは、ファンタジーの中にBLがある感じで、読者を甘やかしてはくれないです。文字も多いです。
雰囲気的には「風の谷のナウシカ」の漫画版や「魔法使いの嫁(私は途中までしか読んでないですが)」が近いかな。仄暗いです。

私はAmazonの関連する商品の中にたまたま見かけ、カバー絵が気に入り読んでみました。すぐに全3巻とKindleで配信されている章ごとの最新(「記憶の糸」)まで一気読みしました。
1巻目は、魔法使いのリー様と養い子のラベルくんの日常的なほのぼのがメインです。ラベルくんと使役がとっても可愛い。BL要素はあまりないですw
2巻目〜3巻目はラベルくんがリー様に預けられるまでの過去話と、その後...。リー様の過去の悲恋がとても切なくて胸が痛くなるけど、ラストは感動します( ; ; )ラベルくんが能天気で可愛らしくて、とにかく明るい子なので救われます。いい感じにシリアスを緩和して笑わせてくれます。
正直、1巻目を読んだ時には、読み返すほどじゃないかな...と思ってたけど、3巻目まで読むと1巻目の意味がわかって何度も読み返したくなります。ぜひ、1巻目を手に取られた方は最後まで読んでみてください。

3

無題

BLかとおもったら
あんまりBL臭はしない。そんな本です

BLにするにはもったいない

ファンタジー漫画が好きな方はぜひよんでほしいです
背景もちゃんと描いていて世界観がとても引き込まれます

1

絵のうまさが際立つ。

blよりも、ファンタジーを楽しむのにとってもよい作品かなと思います。

主人公は小学生くらいの少年で、彼は彼の魔法使いの師匠と暮らしながら、街の学校に通っています。彼らの関係は親子そのもので、とても穏やかで、愛情にあふれた時間を過ごしていますが、魔法使いは少年の出生と彼自身の過去に起因する重い問題を抱えています。

なかなか作りこまれた世界観で、わかりやすく、納得のいく設定で話もすっと入ってきました。魔法使いとしての宿命、自分の存在意義、誰かを愛すること。おとぎ話のようでいて、人間の真に迫ったテーマで、ストーリーを作りこんでるように感じます。

絵もすごく描きこまれていて、個人的には大好きな画風です。正統派漫画作品という印象を受けました。

絵の魅力と良質なストーリーの相乗効果で、漫画としてめいっぱい楽しめる作品です。




4

かなりダーク

BL界に来る前は、SF&ファンタジー界に属していたので、魔法使い系ファンタジーもそこそこ読んできましたが、その当時にはこんな風にダークな魔法使い物には出会ったことなかったように思う。
でも、世界観の設定が割とゆるめで、絵の表現もかなり曖昧なので、怖くはない。

全3巻イッキ読みしてからの第1巻。
ここでは、町はずれの坂の上の家に住む大魔法使いリーと、その弟子ラベルのほのぼの?日常の合間に、リーの過去が少しづつ明かされていきます。

この作品の何がいいかって、ラベルが考え無しのただの子どもっていうところ。
こうやって普通の子どもとしてラベルが育つ事が、この続きで語られる過去の物語との対比でとても意味がある。
ここではまだ、この作品のどこがBL?なくらいラブ要素は希薄ですが、お話はまだまだ序盤。
絶対続きも読んでね。

3

とても素敵な話でした。

最初に申し上げておきますと、正直BLで剣や魔法のファンタジーは苦手です。
マイノリティーである事の葛藤を越えて幸せになれる話が好きなので、人外も普通にいるファンタジー世界で「え?ゲイくらい人間同志なだけマシじゃない?」としか思えなくて。
BLでなければ、ファンタジーはほどほどに好きです。
そういう理由でこの話は何となく避けておりました。

ごめんなさい。
高評価通り、とても素敵な話でした。
明治さんの絵柄でファンタジーってどうだろううと思っていたのですが、逆にファンタジーの方が合いますね。
お話もほのぼのだけれど少しダークな感じが、とても絵柄とマッチしていて外国の絵本を読んでいるような感覚を覚えました。
BLでは全くない……いや少しありますがこの程度なら一般の漫画でも特に問題ないレベルですし、逆にこの話にそういうエロは入れないで欲しいので、本当に色々バランスが良くて素晴らしい。
私は先にSMやら痛い方から読んできたので全然問題ないのですが、逆にこの話から遡った方はちょっと過去の作品はきついかもしれませんね。
作品に流れる空気の仄暗さは変わらないのですが。

多分、この先リー様とラベルに大変な事が起きて、ハッピーエンドじゃなくなるのかもしれないけれど、最後まできちんと見届けようと思いました。

リー様のピンチで終わりですが、全然ピンチじゃない事をネタばれしての続刊なので心穏やかに二巻を読めるのでした。

自分がそうだからという訳ではないですけれど、何となくハリポタのスネイプ先生がお好きな方はリー様も好みなんじゃないかなあと思うので、そういう方は是非!
あと、ラベルの使役がとてつもなく可愛いです。見た目怖いけれど。

5

ぼく、そしてリー先生

このシリーズは、話が進めば進むほど、過去を知れば知るほど心をえぐられてゆきます。こちらは、全3巻からなる魔法使いシリーズの第1巻です。
まだ特別辛いこともありません。
明治先生らしいやや怖ろしくときに残酷にさえ思える描写がそこここを彩ります。私達が生きる世界とはまったく異なる、魔法使いが生きる世界であるからこそそういった恐ろしさが似合うんです。おそらく、明治先生だからこそ描ける世界だと思いました。
そしてBLコミックを読んでいるという感覚があまり沸いてきません。1巻の終盤でややそれらしいシーンがありますが、あれはあれで魔法使いの力を奪うためのひとつの手段だそうですし、『展開』なのだと捉えてしまいます。
雰囲気といたしましては児童向けの長編小説に近いです。魔法を使うこともですが、主人公ラベルが子供であることもそう印象付けるひとつの要因だと思います。
が、死に対する描写、人を傷つける描写に生ぬるさはこれっぽっちもありませんので、内容を含めると児童向けとは言えません。独特です。

タイトルのとおり、坂の上に住む魔法使いの話。
学校に通って知識、見識を広げたいラベルは、リーという魔法使いとともに暮らす家からのびる坂を通って日々生活しています。

第一話で既に、ラベルとはおそらく王の息子であり、リーが相当な力を持った魔法使いであることがこちらに知らされます。
この時点では、上記のようなリーの過去の記憶を垣間見てもあまり感じることはなく、そうなんだで納得できるのですが、回を重ねるとこのひとつひとつが…胸にクるようになります。切なさよりも虚しさが大きく、漠然とした無念さを感じるんです。この感覚はとても魅力的で、引き込まれます。
また設定ひとつひとつがとても面白く、そういう点が『児童向けの長編小説』と表現した理由であり、これも魅力です。たとえば、リーが【霞を食べていきている】ところや、ラベルが生み出した使役のルックスなどなど。
使役に関してはほんとうに愛らしく見えるんですよね。
初めて見たときには『なんて不気味なデザインなんだろう…』と思ったのですが(なにかが叫んで絶命してゆくような散り際の顔にしか見えなくて…)、背角を大事に持ってしかもミミカラに自慢げに見せるところなんてとんでもなく可愛い!(笑)

このお話は、陰陽への振れ幅がとても大きいと感じます。
特にリー。彼の記憶の中もそうですが(マキの、死に対する恐怖のところも然り)、リーの過去を知る人物、またはリー目当てにやってくる人物とリー自身が対峙するときはまったくの別世界です。
ただ、これが重苦しいだけにならず、かと言って意味の分からない明るさだけにならないのは、ラベルの存在があるからでした。彼がなにも知らないからこそ、救われます。『贅沢は敵ですよ!』なんて笑っちゃいます。その直前が、切ないシーンであっても。
リーはラベルの養い親、とされていますがそんな血など関係ないのだろうな…と思います。誰の子であるからでもなく。リーが、リーとして守りたいのはラベルだと。

1巻の後半になるに従い様々なことがわかっていきます。湖水地方へ旅をするあたりでは、ラベルと共に学んでいるような気持にもなりました。
そこで知ったことが、今までのことやそれからの展開と重なりあい、理解すればするほど胸が苦しくなります。これが架空の世界であると分かりながらも、つい入りこんでしまいます。またリーの回想シーンから、彼と王の許されざる関係の匂いをかぎ取り、次巻にも手が伸びます。

ただ面白く楽しいだけのファンタジーではなく、明治先生らしいダークで人の心の闇の部分が混ざっている独特の世界です。魔法合戦とか、そういうのではありません。
ラベルのあの【目】の使い方、可愛くって好きです。一瞬、冗談かと思いました(笑)

3

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