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ai ni somare
再会モノ。そしてビジネス絡みの期間限定の恋。
主人公は染色家という職業。そしてかって手酷く振られた相手はデザイナー。仕事関係で、再会しました。受の方は再会して、染色技術のみ欲しいと言われていると判っても、攻に頼りにされるのが嬉しくて仕方ない。
結構酷い振られ方をしたんだけど、会うとやっぱり好きだなって胸を切なくさせている一途な受が凄く可愛かった。
脈は無さそうな感じなんだけど、会えたのが嬉しくて、胸は切なく焦がれて、藍(受)は染色を施す間だけ恋人になって欲しいと懇願する。
ビジネスとして取引しているっぽいけど、その裏では恋情メラメラ。未練タラタラ。
表向き、鬼畜デザイナー×一途染色家の期間限定の恋の話。
しっとりとした染色という和の雰囲気と、受の一途な想いが良かったです。
仕事!でも好き!公私混同しちゃってグルグルするトコはキュンとした。仕事でしか必要とされなくても、それでも近くに居たいって必死さが可愛いです。
昔「他の誰と付き合っても、藍とだけは付き合わない。絶対に」と、手ひどく振られた相手から仕事を依頼され、それを受ける条件として期間限定の恋人になって欲しいと要求する…
世界的デザイナーの息子・常磐と、彼と従兄弟同士で染織家・藍の、そんな駆け引きめいた冒頭シーンに意地悪攻めを期待してしまったせいでしょうか。
常磐の冷たい美貌と、藍のオドオド君っぽい健気な風情に、勝手に妄想を広げてしまった私のせいでしょうか。
あんなに全否定していた藍の提案にすんなりと乗っちまう常磐にガッカリだよ~(><)/
いや、提案に乗るのはいいの。”お前と付き合っても他の女と寝るよ”って言っちゃうのは、言葉攻めの王道だから、全然OKなの!
しかーし、問題はそこからの展開なのでした…
いきなりネタバレ行きますけど、
常磐が藍を拒絶した理由というのは、所謂「相手の為を思って」「離れられなくなる前に自分から離れた」っていう、藍への目一杯の愛からなのですね。既に両想いなんですね。それはBL様式の一種だから構わないのです。
でもね!一度そこまで思い切ったものを、ちょっと寝たからってそう簡単にくっついてしまっては面白くないじゃないですか~
そのすれ違いを、読者をジリジリと焦らしつつ、(もちろん受も焦らしつつ)ハッピーエンドまで長ーく攻めてもらわねば、せっかくの受けのM気質が活かされません、はい。
つまり、攻が甘いと。
Hシーンより意地悪シーンをくれと。
せっかく、こんなに一人でグルグルしちゃって苛めてオーラを出している受を目の前にして、どうしてもっとネチネチ攻めてくれないのかと、そういう私の欲求不満が「中立」評価に繋がってしまった訳です。
逆に、実は受を心で深ーく愛している格好良くて優しい攻がお好きな方には、問題なく萌え評価なのかもしれません。絵はとっても綺麗ですし!
さて、表題作の次は、誘い受けとムッツリ攻の高校生のお話、年下研修医攻×潔癖性の美貌の医者受のお話、大財閥の御曹司とその世話係兼秘書の主従ラブなお話です。
この主従のお話が、コミックス中一番気に入りました。だって坊ちゃんが可愛すぎる…
すでに3つの会社の経営者という優秀な坊ちゃんなのですが、身の回りのことはずっとお世話係にやってもらっていたので、一人でボタンを閉めることも出来ない程の生活オンチなのです!
か、かわいい…v そんな彼をずっと見守って来た世話係青山ですが、坊ちゃんの見合い話を機に離れることを決意して…という、これまたBLテンプレ設定。
とにかく残念なのは、どのお話もネタの”点”を”線”で繋いでいるようなぎこちなさが気になることです。もう少し”点”を減らして、その間をじっくりと描けば、きっともっと面白くなるのに!と思うのです。
常磐のお父さんはフランスのデザイナー。母方の従兄弟。
藍は染色家。
日本染をモチーフにした作品の為に帰国。
藍は常磐に、期限付き恋人にと・・・
常磐と過ごした時間が、赤で一生忘れられない。
突然の父の話は、藍が魅力的と心ひかれた色だった。作ったのは常磐!
彼といたおかげで、常磐の求めた赤ができた。