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jungle boy
作家さんの新作発表
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ジャングルボーイの7巻。
中原くんが表紙ですが、この子、1巻で出てきたときはもっと活躍する子かと思っていました。
相変わらず麗しくて、宇都宮の彼女と未だに間違われたりするのが面白いですね。
今回は冬休みで寮が閉まり、行くあてのない宇都宮が素直の家にお邪魔するというお話。そこに素直の父親が帰ってきて…。
父親が行方不明になったために素直はケニアから東京にやってきたというストーリーでしたので、その父親があっさり帰ってきて驚きなのですが、それでも素直が東京に残ることを選ぶのがよかった。
多分、人生って長いけど凝縮した時間が過ごせるのってそのうちちょっとしかないんだと思います。
高校時代って、それこそその代表なんじゃないかと。
素直が育ったケニアの環境はとても魅力的だけど、東京の学校だってきっと同じくらいの魅力があると感じるようになったんだろうなぁと思います。BLではないですが、ものすごく素敵な学園ものだと思います。
この巻は素直の家庭のお話で、父親と母親のなれそめや、母親と今の彼氏である草の事がえがかれています。
父親とは結婚していなかったというけれど、草とも結婚しているわけじゃないんですよね。てっきりゆきずりの関係だったのかと思った素直の両親がちゃんと「家族」をしていたということを知って、でもその割りにふわふわした関係で今は彼氏もいるというのがちょっと説明不測だとは感じます。
しかし父親と母親の出会いも、草との恋愛もしっかり書かれているのがすごい。脇役の過去とか、今の人生を形作った原型とかちゃんと考えてるってすごいなぁと思います。
BLでなくてもとても萌えました。しかし襲われそうな彼氏を助けに来る女性という展開がなかなか珍しくて斬新でした・・・。
素直もいつか東京を再び出て行っちゃうんだろうけど、もうもどれない青春の日々を見ている感じです。
最後にオマケで滝本と湖西のその後が入っているのですが、BL要素はここだけですね。
湖西がけっこう女々しくて、滝本のほうがクールなのが面白いと思います。
この巻にて一気にBL度が下がりますが、
何しろこの話こそ『JUNGLE BOY 』の核となるものだと思っています。
今回は素直君の家族の話です。
素直君の母・薔子は女優で、今は若手俳優の草と一緒に暮らしています。そこに素直の父・櫂が10年ぶりに帰ってくるのですが、、。
薔子にとって、櫂と草は違う。
どんなに愛しても、自由に生きる櫂は他の世界の人。
彼女が生きるためには草が必要で、この二人は比べようもない存在なんですよね。
櫂の何物にも縛られない自由さが人を惹き付けてやまないのですが、実はどんなに家族を愛しても旅することをやめまれないという、旅をする欲求に縛られてるのかもしれません。
草はというと、彼は生い立ちのせいもあり誰かに必要とされ、愛し愛されたいと強く願う人。
3者3様での深い愛情があり、まわりがとやかく言えるものではないのですよね。
最後に滝本と湖西のクリスマスイブ話があります。
この二人の話となると、やけにドラマチックになるのは何故でしょう(笑)