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湖西と翠の物語が大きく動くと気がじわじわと近づいています。
この焦らし加減がまたたまりません。
同時に、学園生活のにぎやかで愉快な状況、また思春期ならではの各々が抱えている悩み、影の部分、持て余す思い・・・そんな高校生たちの姿もじっくり楽しむことができて、とても素敵な作品だな・・・と、あらためて感じました。
ある程度巻数の出せる状況でないとなかなかじっくり話を進めていくとこができないわけですが、BLレーベルは巻数や話数が少ない事が多いのが残念なところだな・・・と改めて感じました。色々と事情があるのだと思いますが、せっかく素敵なお話がたくさんあるので、じっくりゆっくり読ませるお話が出版できる状況になったら良いのにな・・・と思いました。
さて、3巻。
体育祭編、そして文化祭準備・・・と、高校生らしい行事目白押し。
その中で、それぞれが抱える問題や、秘密のようなものが示唆されています。
そして、翠を見つめる湖西の描写も勢いを増しています。(とは言っても彼はもう長い事ずっと見つめてきたわけですが・・・ここにきてもう止められない・・・という切羽詰まった感が出てきています。)
ちなみに、各巻、登場人物のプロフィールが載っているのですが、誕生日、血液型、身長、体重、家族構成,得意な事、苦手な物、趣味、部活、好きな言葉、なにかひとこと、と細かな設定になっていて、それを読むのも楽しいです。
ウッチー(宇都宮)編の完結です。
改めて読み返したら、この作品は"家族の再生と友情と恋の物語"なのですよね。
社会人と比べてしまえば10代の世界はまだまだ狭いし、
今いる環境がすべてだからこそよけいに悩みもするのではないかと思います。
といっても、歳を経ても家族の縁は切れないのだし、家族のことことがどうしたって最重要問題だったりするので、若いコだけの問題では全くないのでありますが。
どんなダメでも情けない親でも、子供にとっては唯一の親なんですよね。
誰にも変わりようがない。
ウッチーがどんだけお父さんを待っていたのかよくよく伝わる描写で、だからBLではないけどこの評価にさせていただきます。
こんな生い立ちがあって、ウッチーはよくこの程度のへその曲げ方で済んだなと思いますがw
そして湖西と滝本の話がいよいよ動き出します!
今回の表紙は、眼鏡なしの寮長・滝本。
実はこのシリーズで一番表紙を飾っているのは
主人公の素直君でなく彼です(笑)
JUNGLE BOYの3巻。前回から続く体育祭のお話で、皆仮装とかして盛り上がっています。このいかにも学園ものって感じが大好きです。
長く続いた宇都宮の家庭の問題は一段落。
それに伴って素直と宇都宮の関係も一段落です。
「九曜」のメンバーもそろい、キャラも揃っていよいよお話のスタート・・・という感じなのですが、でもこの九曜という設定、大事な設定かというと別にそうでもないんですよね^^;
最後まで読んだ上で感想を書いているのですが、学園の雑用を時々やってるくらいで、お話に関わる重要な設定かというとう~ん、て感じです。
それがこのお話で一番惜しいところだと思います。
このお話を読んでいると「友達は宝物だ」っていう素直の言葉がとても
染みます。もちろん素直だから言えることだし、十代だからいえることだろいうけど、東京の繁華街で、何万人も人が行きかう街の中で、「こんなに人がいるのに大事なのは君1人だよ」というフレーズにぐっときました。
きっと普段友達に対してそんなこと思ったり、気付いたりしないと思います。それを素直というキャラクターはさらっと口に出して気付かせてくれます。
寮長・翠と湖西の関係も進んではいないけど、さわりの部分でしょうか。もとがBLでなく少女漫画だと思うので、非常に儚い感じがします。
きっとガツガツした展開にはならないなぁと最初からわかるんですが、脇役ながらに気になってしまう二人ですね。