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yoake niwa yasashii kiss wo
痛い事、苦しい事てんこ盛りな作品でしたが、それでも読み続けられてしまうのは凪良先生の作品だからなんでしょうか。
1人で不幸を背負い込んでしまったような要と、DV男の加瀬の話だったら挫折していたと思います。
結構終盤まで要が加瀬と付き合いつづけるので、ヒヤヒヤしてしまいました。
まさか共依存カップルのお話だったか⁉︎と心配しちゃいました。
個人的にはやはり不幸受けは光属性の攻めに救われなければダメなんだよなぁ。
よく一途に待っていてくれたなぁ公平。ありがたい気持ちでいっぱいでした。
もっと早く強引にでも要を連れ去ってくれ、と何度も思いましたがね。
幸せになってからのお話がもう少し長かったらなぁ。
不幸な受けがぐっずぐずに甘やかされるシーンはなんぼあってもいいと思う!
電子セールしてたので購入したのですが、かなり昔の作品ですね。
タイトルに「優しい」と入っていたのでレビューやあらすじをちゃんと読まずに読み始めたら全然優しくない!
めちゃくちゃ厳しいお話でした。
主人公の要は過去に大きなトラウマ(罪悪感による)を抱えて、彼氏の理不尽な暴力や、職場のパワハラも全部「過去に犯した罪の償い」として受け入れています。
そんなかんじがらめになってしまっている要にバイト先の明るい青年、公平から救いの手が差し伸べられるのですが、なかなかその手を取ろうとしないんですよね。。。
「自分は幸せになっちゃいけない」って思い込んでる。。。読んでて号泣。。。
読んでいてかなり凹む辛いお話でしたが、続きが気になってページをめくる手が止まりませんでした。
途中まではかなり重たいのですが、要が過去と向き合ってからは一気にすべてが解決に向かいます。ちょっと後半はご都合主義かなと思ったのですが、後味は悪くないので良かったです。
少し辛めの評価かもしれません。
辛めの理由→ズバリ攻めの公平も受けの要にも、なんの魅力も感じなかった。
公平の押し付けがましい優しさ、自分から不幸を選んでる受けの要はまさに「お涙頂戴」の構ってちゃんにしか思えなかった。
この作品を際立たせたのは、要のDV彼氏の加瀬。加瀬の存在がなければ間違いなくしゅみじゃない評価でした。DVはダメ、どんな過去があったとしても人を殴ったり蹴ったりするのは間違ってるけれど、それでも加瀬の苦しさや優しさがじわじわと胸に沁みてくる。
好きなのに優しくしたいのに暴力ふるっちゃうくせして、相手を思って自殺未遂しちゃったり、最終的には要を公平に送り出すことができる。
公平と要がカップルになるのにあたり、加瀬の存在は必然だったんじゃないかな。
公平のお陰で夜が明けたようなストーリーですが、私には加瀬のお陰で夜が明けたような気がしました。夜明けに優しいキスをしてほしかったのは加瀬じゃないの?(←酷いことしたから仕方ないけれど…)
加瀬にも幸せに訪れて欲しいと願いつつ!加瀬がメインの「お菓子の家」を読もうと思います!
内容は他の方が書いて下さっているので。
この方の作品は合うものと合わないものがあります。
合わない作品はとことん合わないというか・・・
内容が薄暗くじっとりとしていて救いようがありません。
私には夜明けがあまり感じられませんでした。
暗い割にはテーマが深いわけでもなく、読後感があまりよくない作品でした。
ちょっと残念。
積み本ってあまりしない方だと自負していますが、この作品は買ったままなかなか手が出せなかった。先に『お菓子の家』を読んでしまったからだと思います。加瀬くんがとても好きなキャラだったので、加瀬くんの恋が成就しないとわかっている『夜明けには~』を読む気になれなかったんです。が、本棚を整理していていて買ったまま放置しておくのもなあ、と思って読んでみました。
凪良さんって個人的にあまりはずれのない作家さまなのですが、これはちょっとツボに入らなかったなあ…。
加瀬くんに感情移入しすぎていたのもあると思う。彼の過去や孤独を知ってしまっているから、とにかく加瀬くんが気の毒に思えちゃって。
でも、主要キャラの二人が好きになれなかったことが一番大きな要因かと。
要(受け)の贖罪の気持ちは理解できる。でも、その気持ちを加瀬くんに払わせてどうすんだ、と。加瀬くんに酷い事をされることで自分の罪を軽くしようとするのはちょっと違うんではないかな。
そして攻めの公平も。
要の気持ちを尊重しているようで、実はいつでも自分のやりたいように行動しているように思いました。もちろん恋心を抱いている相手が、恋人に暴力を振るわれていると思ったら助けてあげたいと思う気持ちは分かるのですが、「要のため」というよりは自分の恋心が優先しているようにしか思えず。
そして、彼の「デモ行為」がなんとも偽善者っぽい。自分の主義主張をそういう形でしか表現できないのはあまりにお子さまなんじゃないかなって思うんですよね。
二人に共感できなかったので、終盤の、加瀬くんの要への最後の愛情とやさしさに思わずウルっとしました。うん、やっぱり加瀬くんが好きなんだな、私。
ここで要と別れたから、阿木さんと出会えたわけだし結果オーライなんですが。
描き下ろしの優しい雰囲気はとても良かった。『お菓子の家』とリンクしていて。
面白くなかったわけではないのですが、もう一声欲しいな、というのが正直な感想です。『夜明けの~』を読んでから『お菓子の家』を読んでいたら感想はまた違ったかも。
スピンオフモノを読むときは順番通りに読むのが大事だね、と痛感したワタクシでした。
お菓子の家は未読です。
充分読み応えはあったし、トラウマの背景もきちんとしていて、凪良さんお得意の絶望→更生のわかりやすい話の運びだったのに、どうにも話に入り込めませんでした。恐らくキャラの影響です。
公平の、まっすぐ正しいことをまくし立てる感じがどうにも説教くさくて受け入れられなかったし、こんなに努力をしているのに何故フリーターなのか?と疑問に思いました。
デモなどのワードが受け入れ難ったので、その辺りに過敏な方には彼のキャラは合わないかと思いました。
要も、ラストまでひたすら優しさ一辺倒で、そこまで魅力的な人物に感じられなかったのが私の中に入ってこなかったのだと思います。いい話ではあったけれど、合わなかった。そんな印象でした。
読み終えて、タイトルと表紙絵が秀逸だなぁと改めて思いました。この本を読んだ頃、「男→←男」ではなく1/3ずつの重みで「男→←男→←男」(not 3P)という構図のお話がちょうどマイブームだったので、この作品はピッタリでした。愛情あふれる甘々な展開はほぼありません。主人公・要とその恋人・加瀬の愛憎とも言える描写や要の過去にまつわる部分はきっちりと重いのですが、そのぶん切なさがあり、一方で公平はまさに夜明けをもたらす存在として描かれています。
読んだ印象としては(たぶん実際の文字数も)、公平より加瀬のほうが重要なキャラクターになっていると思います。公平は、真っ直ぐすぎて青くさくて、ウザいワンコと紙一重の青年ですが、要とのバランスを考えると彼ぐらいの強引さが必要という気もしました。
夜明け前が一番暗いとよく言いますが、要の”夜”は本当に長く、性格が変わってしまうほどに寂しいものだったのかなと想像しました。そして、要も、加瀬も、あのままずっと夜の中で傷つけ合って生きることもできたのに、そうしなかった二人にそれぞれエールを送りたい気持ちになりました。
「お菓子の家」はこの作品の加瀬が主人公なのですね。今の今まで知りませんでした…。こちらもぜひ読もうと思います。
明るくタフなフリーター兼労働運動家の公平×色々と抱えた痛々しい非正規労働者、要
まず、この二人の設定に納得できるか、彼らの心の動きに共感できるかどうかで評価が変わる作品だと思います。
私はできなかったタイプです。
そうなるだけの事情があるとはいえ、全身傷だらけでガリガリに痩せ、陰鬱な雰囲気を醸す要に好感………までいなくともプラスの興味を持つものでしょうか。
彼にはDV癖のある恋人がいるのですが、その人との付き合い方もあまり腑におちるものではありません。
公平は………そも、これだけの行動力とコミュニケーション能力のある人がなんで大卒フリーターなのかという……
デモや座り込みをやるためにフリーターしてるのか?
そのスペックなのに正社員目指さないの?
と、彼に関してはその設定に対する疑問の方が自分の中で印象的になってしまいました。
しかし、後半、自分の過去に決着をつけた要が顔をあげ、未来へと歩き始める展開はまさに「夜明け」という感じで結構カタルシスがあります。肝心の恋愛要素に関しては、主人公二人に魅力を感じないためフニャッとした感触に終わってしまいました。
語りたい系BLでした。
なぜかというと、登場する人物を悪役や善人などの型に押し込んでいないからです。
そのように人物をカテゴリにあてはめることは気持ちがよいし読んでいる方も楽ですが、人を人として見ることが不可能になってしまうのですよね。
なかなか難しいけど…
この作品は人を善悪ではなく痛みとか弱さから捉えています。
それは誰もが持ちうるものだし、良い悪いとはまた別次元のことだと思います。
もちろん、やってはいけないことを肯定しているわけでもないし、時にはその弱さこそ許せないと思う時もありますが、
自分がこの人の立場に立った時にどうだろうって考えると一刀両断できませんでした。
こんな風にいろいろ考えてしまう作品は読んでいて決して楽ではないけど、貴重でもあると思います。
現実の世界では一番見えにくく、疎かにしてしまいがちな部分だと思うからです。
そういう意味では、攻めの公平の正義感には少々うんざりしました。
でも6年も前に進めなかった要にとっては無理やり扉をこじ開けることが必要だったんだなと思います。
それに、「この人の役にたちたい」という純粋な気持ちは間違いなく人を救うのだと思いました。
その連鎖が公平から始まって人から人に伝わっていく様にとても感動しました。
しかし私は加瀬に心を残しまくりだったので、そっちでどうぞお幸せに!って感じでしたw
限りなく神に近いですが、萌え萌えになったのはそこのところです。
あとがきで加瀬のスピンオフがあると知って、いち早く読みたい気持ちでいっぱいです。
しかも受け…?!