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netswuryou
本作『熱量~カロリー~』で描かれるのは大学生カップルのきらきらと輝くような時間だ。
物語は幼馴染みの泰平への恋心を諦めると告げる土屋俊幸の台詞から始まる。
「15年も好きだったから」諦める。
それを聞いた柏木潤は思わず「俺と付き合ってみる?」と言ってしまう。俊幸の泰平を見つめる熱い眼差しに酔ってしまったからだ。
幼馴染みの泰平に片想いしていた俊幸。泰平に彼女ができる度に涙を流してきた。その彼の傍に寄り添っていたのが大学で知り合った潤だった。かくして片想いに終止符を打った俊幸と潤の恋が始まるのだが、俊幸はいまだ泰平が好きなのでないかと猜疑心に苛まれたり、恋愛初心者の俊幸が潤の想いを汲み取れなかったりと一筋縄ではいかない。
二人はひたむきに心をぶつけ合い、課題を乗り越えていく。
俊幸、潤、三角関係の原因になった泰平も好感が持てる人物造形で、嫌味な人物が一人もいない。彼らの穏やかな人柄に呼応するように物語も静かに、緩やかに展開する。
遊園地、映画館、大学、誕生日――。今という瞬間を慈しみたくなるような温かで美しい時間が作中に流れている。忘れられない、忘れたくない日々をカップルの目を通して読者も追体験する。読み終わったあとも、読者の心に残り続けるであろう季節だ。
同時収録作「目は口ほどに嘘を言う」
高校生の照の恋人・谷崎ちずるは照の嫌がる顔が好きだという変わり者。照はちずるの興味を失いたくないために嫌がる振りを続けていた……。
言葉が足りないカップルの思い込みとすれ違いのお話。
さら〜っと読めて、読み終わった後「あ〜面白かった♪♪」っとなれるあったかくてかわいい作品。
俊幸にとっては初めての相手だから、
一つひとつが初めてづくしだから、
やる事なす事考える事がすべてかわいいんですよね。
それに潤がやられていっちゃうのもよく解る。
だって可愛いんですもん。
正直、これが女の子との話だったら
いちいち目をうるうるさせんなっ!っと女の意地悪さが出ちゃうんですが、
ここがBLのマジックなのかな、ただただ可愛いです。
潤もカッコいい。
包容力あって理解力あって、でもやっぱり弱い所もあっての
よくあるカッコよくて、でも時には胸キュンさせてくれる彼氏さんです。
本棚整理しようかなーと思っていつも手に取りながら、
やっぱり手元に置いておこう…となる1冊です(^_^)
細かく分かれてはいるけれど、大きく2つのストーリー。
1つだけ違うストーリーなので、一冊ほとんどが
表題のお話で、たっぷり楽しめます。
このお話は・・・とにかく穏やか。
もちろん、ストーリー中は
嫉妬してみたりちょっぴりの擦れ違いがあったり
な~んてことは起きるのですが
攻め様も受け君も良い性格で
幸せな二人の穏やかな時間を楽しめます。
ネタバレになりますが、途中に
好きな人が他の人のことで泣いているのはイヤだけど
自分が泣かせているのはちょっとうれしい
・・・みたいな心情が描かれています。
それを見てあーーーーあるあるwとか
穏やかぁ~なストーリーの中にも
うんうん、と頷けるところがいっぱいあって
面白かったです。
古い作品なのですね、絵柄が…(笑)なんか作風もだいぶ違うような…
なんというか、ピュア??
ずっと片想いしていた相手に告白することもなく失恋した俊幸。
そんな彼に自分と付き合ってみないかと持ち出す潤。
つけこむわけでも同情でもない、お試しではじまった二人の恋。
それがどんどん本物になっていく過程がとてももどかしかったです。
くっついちゃえば逆にラブラブなんだけど、いつもは穏やかで女にもモテて余裕のある潤が嫉妬したり怒ったり、
そんなふうにされて喜ぶ俊幸がまた可愛くて。
エッチも可愛かった。初々しいかんじです。
でも事後の身体に残るキスマークが生々しくてエロティックでした。
書き下ろしの「熱雲」は俊幸がずっと片想いしていた幼馴染である泰平に二人のことがバレるのですが…
地雷を踏んだ潤と、聞いてはならないことを聞いてしまった泰平の間の空気が笑えて笑えて…
これは気まずいですよ。
泰平も弟を横からとられたみたいでさみしい気持ちになりますよね。
同時収録「目は口ほどに嘘をつく」は、自分の嫌がる顔が好きだという恋人のために必死に嫌がって見える受、という設定。
本当は抱かれて嬉しいくせにわざと嫌がってみせるという…
どこのAV女優だよ(笑)
桜城ややさんの描かれる受って妙に男らしくて好き。
女っぽいかんじはなくて容姿も中身も男らしい。
それでこそBLだと思う。
なんだかんだでラブラブな一冊です。ちょっと恥ずかしいくらいですね。
本作は、2003年に発行された作品の新装版?的な作品なんですが
今も昔も変わらないのが
ややさんの描く攻めのかっこよさ!
背が高く、涼しげな目元や通った鼻梁や適度に引き締まった体形は
うっとりする程素敵な外見なのですが
その中身が、実は恋に対して臆病だったり自信がなかったりして
そのギャップにやられちゃう訳ですよw
このお話の攻め・潤も
ノンケ相手の不毛な恋愛にピリオドを打つ、と打ち明ける友人・俊幸と
最初は憐れみのような気持ちで付き合い始めたはずだったのに
まだ、片思いだった相手に気持ちを残しているような恋人の態度に
やきもきさせられつつもどんどんはまっていく様子がすごくいい!
俊幸も、今までずっと片思いだった為に
潤と付き合うことで、恋人同士がするいろんな「初めて」がすごく嬉しそうで
その無邪気な様子がすごく可愛い。
しかし、俊幸の方も
もともと潤がノンケだったことが引っかかっていて
なかなか素直に潤の気持ちを信じられなくて思い悩むんですよね。
男同士の恋愛初心者と付き合うこと自体初心者の2人のすれ違いと
それを一つずつ乗り越えていくのが終始微笑ましいです^^
同時収録の「目は口ほどに嘘を言う」も
余裕綽々のフリして、実は結構いっぱいいっぱいの攻めがかなりツボでしたw
初出は6年以上前なんですね。どうりで表紙と中の絵がちょっと違うわけだ。
15年間の泰平への片思いを諦めることにした俊幸の事情を傍らで見つめてきた潤が、恋人に立候補して・・・
俊幸は初めてのお付き合いに緊張し、潤は泰平に嫉妬し、なんだかんだとギクシャクするものの、お互いの初々しくて熱くて優しい気持ちが心地いい作品です。
学生・幼馴染み・誤解と嫉妬・女の子じゃないんだけどという悩みなど、王道といえば王道な展開ですね。
で、一番驚いたのはやっぱり泰平君でしょうね。もし、告白していたらどうなっていたんでしょうか?
初恋の相手とはじめてつきあう相手は、両方とも友達なわけだけど
男のタイプとしてはずいぶん違う感じがしますよねぇ。
初恋の相手が、どうも髪型的にwあまりイイ男に見えなくて
わたしの中では終始“お父さん”的ポジションでしたw
いっぽう攻めの、ちょっと困った表情の流し目v
ややさん独特な雰囲気があっていつもヤラれますv
受けは、乙女で一途なのですが、ややさんの描く男の子は
骨格がしっかり男子なのでなよっとしなくて良いですv
攻めが用意するローション。
買い置きがあと9本あるっていうセリフがあるのですがw
ぶっちゃけローション1本で何プレイなんだろう?と
ローション9本では、はてさて何プレイなのか誰か教えてくださいwww
ややさんの描く受は泣いてても、しっかり男の子してるので大好きです。
細いつり目の受に、たれ目の優しい攻。おいしいなぁ~
人目を気にして外ではキスもできなくて、赤くなってる2人が
初々しくてかわいい♪
でも、エチはすんなりしちゃうし、入っちゃうし...
そして、受のお腹はきっちり割れてるし~!萌える!!
これはやっぱり、ややさんが某格ゲーにハマってたせいかな?
当時買ってたその同人誌のキャラを思い出すなぁ~
潤君、10本もジェルのまとめ買いって激しいですねぇ~
私も何プレイ分かわかんないんですが、とにかくすごいってことですよね??
そこらへん詳しい人、教えて下さ~い!!
そんな潤の「おいで」の一言にキュン!
その後の「俊幸もらってく」にキュンキュ~ン!!
「お前の初めてを独り占めしてる」からキザなセリフのオンパレードです★
これでもか、これでもかとキザなセリフ連発され、これがBLじゃなくて
少女マンガだったら絶対放り出してるな、私...
でも、さらにその上をいくクサイ(あっ、すみません)セリフが
同時収録の「目は口ほどに嘘を言う」のラストのセリフ。
ちょ~っと見てて恥ずかしくなりました(><)
まぁ、ややさんはこの本はそんな本にしたかったんだろなぁ~
「熱雲」
「知ってるよ」って愛しげに言う潤たまらんよぅ。
愛されてるなぁ~トシ。
そして、2人の関係に気付いた泰平の反応が面白い。
あせる潤はこれまたかわいいですね~♪
15年来友達に片思いをしている
その相手に彼女ができるたび
隠れて涙を流す
その涙を流しているところを見かけて
泣いていた理由をしる
知った上で自分と付き合おうと
伝える付き合いがはじまるものの
長年片思いをしていた相手とは
その後も中がよい友人であるため
それ系の悩みがあり・・・でも
互いに好きな気持ちは本当だと改めてしる
という話です
絵柄が好みじゃないことと
泣く男の子もこのタイプは好きじゃないので
どうかなと思ったものの
柏木の優しさでかなり緩和できました
片思いをされていた泰平も、人物としては
悪気もなく、普通の男性。
そいういったことが余計に読みやすかったのだと
思いました
おまけてきな
熱雲は、さらに良かったです
本編ありきのものですが
こういった関係はよいなと思いました