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――……私の手で蕩ける君が見たいんだ
ai no curry
あらすじからもっとトンデモな話を想像していたのだけれど、読んでみると案外正当派で、いい話だった。
なかなか愛情の得られない環境で育った攻が、愛情のこもった料理を作る優しい受に惚れる話。
しっかりしているようで気づかないうちに摂食障害になっちゃうような攻のヘタレ具合はけっこうにツボです。
個人的には番外編の脇役二人の話の方が好きでした。
得体の知れない先輩と意地っぱりでがんばり屋な忍の話。
あー、もうかわいいなあ!!
愛情のこもった料理から恋が始まるっていうBLではめずらしい視点の一冊でした。
カレーが食べたくなりました。
面白かったです。
面白かったんですが、いっそ完全なコメディにしてくれたらもっと良かったのになァと思いました。
愛をもらえずに育った社長の食へのこだわり、料理をどんな気持ちで作るかによって味が変わってくるかなどなど、ちょっと説明過剰で理が勝ちすぎてるような気がしました。そのあたりはきっちり理詰めにせずニュアンスに留めておいてくれてた方が、むしろ完成度が高くなったと思うし、ホロッと泣けたような気がします。
あと第二話のエッチ場面がストーリーから浮いてるような気がしました。一話目のエッチ場面は、攻め様の大変化にギャップ萌えしたんですけど。
せっかく個性的な二人なんだし、この二人ならではの楽しい濡れ場が見たかったな。お料理に絡めるなり、受けの理系の性格を生かすなり。
でも全体的には大好きです、このお話。
餌付けする話って、好きなんですよね。
大鍋でカレーを作って、すがすがしい気分になってる受けが可愛い。前向きだし、思考回路がたまにやたらと妙で笑えるし。
オムライスのカップルの方も良かったです。
これ忍が攻めだと思い込んで読んでたんですが、逆っぽいですねぇ。
全国チェーンを展開するような大手のお弁当屋さんの若き社長と理系の大学院生で
あまり危機管理が高くないほのぼのとした田舎出身の受け様とのカレーが結ぶ
歳の差カップルの恋のお話です。
歳の差と言っても32才と23才の9歳差ですから物凄くではないのですが、
その年の差が後に攻め様の病を再発させる原因の一端になってくるのです。
受け様は7人兄弟の長男で、物心ついた時から母親の手助けをしたくて弟たちの為に
料理を作って来たのですが、家を出て一人暮らしをしていて、家事スキルがあるが
自分ひとり分の料理を作る事は苦手で、いつも一人なのに、作る時は大量に
作った方が美味しいと言う勝手な持論に基づき、ご飯も5合も炊き、カレーも有に
10人前以上はあるのではないかと言う程大量に作っている時に、自宅のアパートの
玄関で行き倒れになったしょぼくれたリーマンに乞われ、食事を提供する事になる。
でもその食べ方は、絶対病気だと思えるような異常な食欲で、受け様の作った大量の
カレーやご飯を一人で平らげて、それでもまだお腹が鳴っているのです。
その日から週に何度か攻め様がご飯を食べに来るようになり、受け様はその異常な
食欲の原因を考えるようになり、1番下の弟との会話の中で攻め様が本当に求めて
いるものが何かを唐突に理解して、それを実行に移すのです。
でもその時には既に受け様は攻め様を好きになっていて、攻め様の病が治れば
自分の所にはもう、来なくなると解ってもいるのですが、攻め様を助けたくて・・・
受け様の思惑は当り、攻め様の病は治り、そして受け様の思っていた通り攻め様は
来なくなってしまう。
そして受け様が寂しく思い出していた時、攻め様が2週間ぶりにやってくる。
まぁ、お互い相愛で、恋人になるのですが、この攻め様はかなり面倒な御仁でしたね。
自分が何を求めているのか解らないのはもちろん、解ってからも大人だから
我儘言えないなんて、逆に子供じみた事を言って、病状を悪化させる。
受け様は攻め様が9歳も離れた大人だからって攻め様の言葉をうのみにしてしまい、
後にかなり後悔する事になります。
大人なのに、どこか情緒面が子供のままで、ある意味トラウマ持ちの攻め様と
その攻め様を包み込むような長男気質の受け様とのラブなのですが、ラブラブって
感じはあまりしないですね。
夕食のカレーを作る大学院生の啓太の家のチャイムが突然、鳴らされた。
田舎育ちの啓太が何の警戒もなく扉を開けると、そこには見ず知らずの男の姿があった。
男は、盛大なお腹の音を鳴らすと、啓太に「何か食べさせて欲しい」と頼んできた。
啓太が仕方なく、作っていたカレーを差し出すと、十人前を食べてもまだ、お腹を鳴らしていた。
よれよれのその姿からは想像もつかなかったけれど、啓太のカレーを貪り食うその男は、大手弁当会社社長の須藤リョウイチであった。
食べても食べても満腹にならない、けれど食べられる物が限られている奇病に冒されている須藤は、その後も行き倒れ寸前の様相で、啓太の元を訪れるようになる。しかも、カレーの日は絶対だ。
空腹時は理性を忘れた食欲魔人のくせに、時折見せる須藤の大人の色気に翻弄され、いつしか惹かれ始める啓太だったが、須藤は自分の作った料理だけが目当てじゃないのか? という不安をぬぐいきれずにいた。
しかし、啓太の想いをよそに、ある日を境に須藤はぱったり訪れなくなって……
という話でした。
大手弁当会社の先代社長だった両親に放っておかれて育ったようなものの、須藤は自分のためを思ってくれて作ってくれた料理を求めていたけれど、なかなかそれに誰も気づいてくれなくて、それどころか自分でもそれを求めていたことなんて忘れてしまっていて、それに気づいたのは、田舎出身のお人好しな啓太。
見た目も能力もすっかり大人なのに、中身が全然育ってない寂しがり屋なのに、それを自覚していない須藤に啓太はすっかりペースに巻き込まれて、気づけば気になる存在になっている、という感じでした。
年の差カップルなのに、立場的にはすっかり逆な年下しっかり受がお好きな方にはぜひオススメです。
とても読みやすいし、イメージもしやすいんですが、なんというか萌えからは遠いんですよね。
漫画で読むと、まだいいのかなーと。食べても食べても空腹が満たされない、と大量に食べるんですが、それがどうも現実的に感じられない。それならギャグとして楽しめるかといえば、全くそうではなくて、とっても真面目なお話です。
どうも食のことに捕らわれすぎて、二人の関係性の萌えが少ないような……。
それは、この方の前に読んだ作品でも感じたんですが。(仕事が重視されすぎてて萌えられなかった)
文章とか雰囲気はとても好みなんですよね。だから、毎回買ってしまうのですが……。
海野幸さんが好きなので作家買いしたわけなのですが、この作品はなんとも微妙でした。
読みやすいし丁寧に描かれてはいるんですが、攻めの摂食障害と二人の関係性が丁寧に描かれすぎていて逆に最後のH部分が蛇足に感じられました。
受けが恋心を自覚するのも唐突過ぎると言うか・・・。
せっかくほのぼのといい話にすすんでいたのだから、もういっそのこと最後まで持っていかずに二人の親愛の情くらいで終わってくれても良かったです。
話のスパイスとなる部分を描きすぎてメインにしてしまうとこういう事になるのかな。
萌えって難しいもんですね。
海野さんは決してキライじゃないんですが、作品によって『まったく入り込めない』ものがあります。これもそう。
摂食障害(?)を除ければ、ホントにフツー・平凡極まりないストーリー展開だったと思うんですが、そこが問題なのではなく、2人のラブにまったく感情移入できなかったんです。ラブに至る過程があっさり過ぎで、もの足りませんでした。
たぶん、メインキャラクターがどちらも好きになれなかったから余計なんでしょう。
これいっそのこと『完全なコメディ』だったら、また違ったかもしれません。すべてにおいて中途半端に感じてしまい、読みながらどうすればいいのか困ってしまいました。
『食べ物が絡む話』や『受が攻を餌づけする話』が苦手なわけでもなんでもないんですが、少なくともこれに限っては、どこがどういいのかわからなかったし、まったく『カレー食べたい』とも思わなかったよ。
短篇集形式でした。
『愛のカレー』『真夜中の誕生会』が表紙のメインカプ。
『純情オムライス』が啓太の先輩・秋山 博文(大学院生)と須藤さんの食事係兼社長秘書・日宇賀 忍。
須藤さんの摂食障害が半端なかった。
お腹すき過ぎて行き倒れそうになる社長もアレだけど凄まじい量を腹に収めて尚鳴り響く腹の音がすごい。
まだ食うのかっ( ̄□ ̄;)!!ですよ、もう。
最初は食べる量に驚かされました。
もう食べても食べても満腹感を得ることができなくて、お腹が減って目を覚ますから睡眠障害まで起こしている始末。
なのに啓太の料理を食べたら満腹感を得ることができる。
…なんで?
その理由が…やるせない…。
とはいえ…案外あっさりと症状おさまりましたね。
まーその後再発しちゃったりもしてますがー。
須藤さんもうちょっとワガママ言っていいんだよー。
ってか言わずに我慢して摂食障害再発される方がアレですからね( ´Д`)=3
啓太の「一緒に食べましょう」「あなたのために作ったんですよ」ってシーンがグッと来た。
いやもうほんっとこの子あれです。
お母さーーーーん!!!(」゚ロ゚)」って感じです。
7人兄弟の長男なだけある。
まー…ちょっともうちょっと警戒心もって!危ないから!!!とは思いましたけどね。
須藤さんは無害だったから良いものの、世の中には悪い人もいるんだよ。
危ないからね。
個人的に…メイン2人よりも秋山と忍くんの話が好きでした。
秋山なにげに聡いんですよねー。
普段は研究バカでケチくさい印象があるんですけど←
啓太が須藤さんに対して悩んでいる時もそうだったけど、ほんと察しがいい。
頑張り屋の忍くん。
なんで自分の料理はダメで啓太の料理なら社長は復活するの?
自分のほうが料理うまいのに。
自愛と慈愛?どういう意味?
って悩みながらも秋山の言葉にのせられて、料理を作りに通って…。
秋山が空腹で倒れているのを発見したのが切っ掛けで「美味しい」って言ってその人が笑顔になるのを見るのが自分は好きだったんだ…ってことを思い出すんですよねー。
まだまだ進路は悩み中、秋山との関係も悩み中。
でもオムライスに残したケチャップの文字が…(*´艸`*)
余韻残す感じでしたー。
が!!!
忍くんの話を読んで須藤さんに対して「え…」と感じてしまったことが1つ。
これ忍くんが最初に行き倒れの須藤さんにおにぎりを握ったときみたいに、自分に対して一生懸命料理を作り続けていたら…?
いつか食事係の自分はいらなくなるんじゃないか?って秘書業に手を出さずに食事係に専念していたら…色々事態は変わってたんじゃ?
なんて思うとちょっと…もやもや。