一方的な美しい恋、それで充分だったのにずっと君に憧れてた。

窓辺の君

madobe no kimi

窓辺の君
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神31
  • 萌×218
  • 萌27
  • 中立5
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
28
得点
313
評価数
86
平均
3.8 / 5
神率
36%
著者
雲田はるこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784904101452

あらすじ

美しい君に恋をした。
「俺 せんせーに興味あって」
見ているだけで楽しくて、私の恋はそれで充分だった…はずなのに。
「してやるから、もう喋るな」
30代半ば、ゲイであることを卑下している内向的な大学助手が
明るくおバカで遊び慣れた大学生に片想い。
ずっと憧れだった彼が突然目の前に現れ、
外見と中身のギャップに愕然とした上に
想像もつかなかった交流がはじまってしまった。

「職業」「リーマン」「はじめて」「身分違い」などカタログ掲載の7編を収録。
描き下ろしを含む待望のファーストコミックス。

出版社より

表題作窓辺の君

農学部畜産科学生
趣味でバラの育種をする農学部助手

同時収録作品GOOD BYE, HONEY

幼馴染で兄貴分
幼馴染で弟分

同時収録作品Lay Down, Sally

同時収録作品はじめて弾く恋のうた

ピアノ教師
ピアノを習いに来たプロボクサー

同時収録作品惡童セブンティーン

高校生、17歳
高校教師、25歳

その他の収録作品

  • GOOD BYE, HONEY
  • Lay Down, Sally
  • はじめて弾く恋のうた
  • 惡童セブンティーン
  • あなたには言えない
  • だいだい色に溶けあう
  • かきおろしおまけ漫画

レビュー投稿数28

大好きな短編集

ファーストコミックスだというのにこの完成度…素晴らしいとしか言えません。
それぞれのお話にテーマがあって全然違うお話なのに、全てしっかり雲田さんの世界にハマっててどれも良かったです。手書きのタイトルも可愛いw

特に好きなお話は最後の『だいだい色に溶け合う』です。そのひとつ前の『あなたには言えない』というお話に出て来る青二くんと礼ちゃんの過去のお話なのですが、現在野々瀬くんと付き合ってるクールな礼ちゃんですが、青二くんと付き合ってるときは本当にすごく青二くんの事が好きだったんだなとわかります。あんな別れ方しちゃった過去があるから野々瀬くんに対しては青二くんの時とは違う風な付き合い方なのかなぁとなんか想像できます。
二人のハマっていくサマがすごく魅惑的というか、恋による依存とどうしようもできない理由で断ち切らなければいけない辛さがすごく絶妙で、最後のシーンの青二くんと礼ちゃんの告白の場面がすっっっっっっごく切ない;;青二くんは別れを決心して「大好きや」といい、礼ちゃんはそれに気づかず嬉しそうにちょっと照れながら「おれもだよ」というシーン。もう泣きたい。
本当は過去の話なので『あなたには言えない』の前にきてもいい話ですが、敢えてこの順番にすることで、最後のシーンで何を物語ってるかがよくわかる。しかもそれで終わりなのが切なさを増してる。すごいです。ここまで切なくて妖艶なお話は今まで読んできた中で他にないと思います。

6

コメディーもシリアスもいい

どれも目の付け所がちょっと変わっていて、大満足しました。
■窓辺の君(職業)
真面目でヘタレな先生と彼が改良した薔薇「窓辺の君」、傍若無人だけどどこか憎めない畜産科学生、農業系の大学でほのぼのまったりチョイエロの可愛いお話になっております。
■GOOD BYE,HONEY(リーマン)
恋人?が入社してきて・・・“クサレホモ”のヤス(受)が大変いい性格をしていまして、コワモテだけど結構常識人のてっちゃんを振り回します。営業の挨拶回りだとか、飲み会だとか、会社の人間関係だとかを上手に絡めたコメディ、と言うより新喜劇?
■Lay DOWN,Sally(バッドエンド)
売れっ子作家サリーとそのマネージャー高村の、結局別れることになるバッドエンドのお話。才能溢れる男に惚れてしまい、どんな我儘にも尽くし、暴行罪で逮捕されると分かっていながらもなお、サリーのことを思っている高村は、健気でいじらしいのですが、最終的に“逮捕”で幕を閉じることになった才能溢れる男が引きずる虚無感のようなものに哀しさを感じました。
■はじめて弾く恋のうた(はじめて)
デビュー戦から負け無しだったボクサーと彼にピアノを教えることになった男のお話。若くして上り詰めた者の辛さ、大人としての立場や寂しさなどシリアスなお話になっていて、しみじみ優しさを感じることができます。
■悪童セヴンティーン(身分違い)
教室に置かれているセーラー服の匂いをかぐことを覚えてしまった教師・後藤は、その瞬間を生徒・間宮に見られてしまいます。そこから、間宮に振り回される生活に突入する後藤なのですが・・・そもそも後藤は変態でM気質、間宮は可愛い仮面の下がどす黒いドSなので、うまい具合に補い合っているのです。
中でもセーラー服の使い方がもう、エロくってたまりません。さらに間宮の緩急自在な翻弄の仕方がいっそ心地いいし。なぜかこの本の中で一番のお気に入りです。
■あなたには言えない(三角関係)
既に新しい恋人・野々瀬がいる写真家・礼が、新人写真賞受賞をきっかけに、野々瀬を連れて元彼・青二に会いに行くお話。
それぞれが言葉に出さず、引きずったままの中途半端な気持ちにけりをつけ、新しい生活に踏み出す3人の切な温かいお話です。
■だいだい色に溶けあう(攻×攻)
恋人同士だった頃の青二と礼のお話。
写真家としての才能があり自信家でもあり将来の展望も考えている礼と、同じものを目指していたはずが礼に乞われるままにヌードモデルを務め、彼とのセックスに溺れ、自分の才能に行き詰まりを感じてしまった青二。
セックスにおいては青二が攻ですが、二人の精神的関係としては明らかに礼が攻なのです。「大好きや」「俺もだよ」と言いながら別れなくてはならない二人が悲しいです。

もっと書きたいのに字数が足りない!

5

ずっときみにあこがれてた

面白かった(,,・∀・,,)ノ!
表紙の淡い感じがすごく魅力的だったんですが、中はどうだろう・・なんて思ってたんですがこれまた問題ないw初コミックスとは思えない仕上がり。
ここの出版社は相変わらずのクオリティw
表題「窓辺の君」は、ずっと窓ごしに眺めていた憧れの麗人。
本を読むその美しさにずっと憧れを抱いていた。しかし、実際に対面してみるとそのイメージはどんどん崩壊していくのだが・・?!
この独特の世界観は面白いです。なんていうんでしょうな~なんか独特の雰囲気を持っている。今回も、あこがれて、美しい。あんな人と・・と思っていたものの、ギャップに苦しみ、好きだと思っていた相手からの思いもしない言葉にもとまどい・・・というのがなかなか。
他短編も、コミカル・・・とはいいにくい雰囲気をもってはいるものの惹きつけるものはもってるんじゃないでしょうか。
今後に期待な作家さんがまた一人増えてうれしい乙w

4

表紙に騙されてください!!

表紙のふわゆるロングにピンクの頬、薔薇!!
みなさんのレビュー通り、少女漫画チックの絵柄がアナタを裏切ります(もちろん良い意味で)w

特に好きな話は、はじめて弾く恋のうた。
初防衛戦でKO負けてしまったボクサー深見と、彼のカウンセリングを兼ねてピアノを教える事になった講師八木澤のお話。
ボクサーは黒髪に包帯にパーカーのかわいこちゃんですw
キャピキャピしているのよりも、たまに見せる笑顔のがズキュンときますね。
このコが受けか攻めかわかりませんが;

悪童セヴンティーンもテンポが良く、とてもおもしろかったです。
いや、もう他も全部良いですw

他にもサリーさんとか間宮くんとか、素敵なキャラ沢山です。
黒髪、眼鏡、ロン毛、ヒゲ、ホクロ…などなどポイント萌えも可能ですよ。

4

コミカルでシュールで切なくて

雲田さんの初コミック♪

やっぱり人気になる作家さんの初物ってどれも素晴らしいですね。(。-_-。)
読み切りを一冊にまとめた本です。

ん〜バラエティ豊です。代表の窓辺の君は切なくて綺麗なお話です、、、いや綺麗かな?
窓辺から見える憧れのあの人、彼を思い作った薔薇
ラストの彼がその薔薇にキスする姿はうっとりしてしまいます。

グッバイハニー
(。-_-。)ダメダメ攻めワンコと男前受け様てっちゃん!
ほだされてなし崩しで流され流され、抗うけど流され(笑)
可愛い〜てっちゃん!幼馴染のリーマン話しです。

悪童セブンティーン
美しき恐ろしい倫太郎の腹黒さがたまらないです。
おバカで変態教師を好きになり、弱みを見つけてなし崩しに体に快楽を教え込む倫太郎。
倫太郎のセーラー服でノックアウトしたダメ教師がたまりませーん。

他にも読み切りありますがお気に入りの作品をレビューしました(。-_-。)

3

切なめ短編集

表紙を見た時、あれ?女の子がいる…と思ってしまいましたwwBLコミックなんですから男の子ですよね…すみません…w
この漫画は短編集なのですが、どのストーリーも素敵なストーリーで色んなお話が書ける人だと改めて雲田先生に感動させられました…
表紙の2人は、大学生と教授助手なんですけど竹宮くんの顔と性格のギャップにはびっくりでした!
タイトルにもなってる窓辺の君は個人的にはそこで終わっちゃうの?という感じでしたが柴田先生の勝手な思い込みから始まる2人のやり取りは可愛かったです♡
たくさん詰まってる短編集の中でも、1番好きなのはおやすみサリーです。一夜限りの関係のほんのり切ないストーリー好きです…。
はじめて弾く恋のうたは、プロボクサーなのにどこか子供っぽくて可愛い深見くんが最後にやって来て告白?するシーンが印象に残ってます…!
悪童セヴンティーンでは、雲田先生がお好きなロン毛?の間宮くん最高に可愛いです!更に女子高生大好きな後藤先生のアホっぷりも面白かったですw
あなたには言えないとだいだい色に溶けようは、繋がっているお話なのですが、後者はどうしようもない切なさが印象に残りました。好きなのに結ばれないというのは本当に辛いです…。でも石浪さんも黒木さんもしっとりしたエロさ全開なんで読んでてやばかったですw
つい、長くなってしまいましたが色んなお話が詰まっててとても面白いお話でした。

1

甘さの中にも棘がある

作者さん買いです。
雲田さんのデビューコミックなのですね。
イラスト入り手書き目次が可愛い。
7話のお話が収録されている短編集でした。

中でも表題作「窓辺の君」と「あなたには言えない」「だいだい色に溶けあう」が良かったです。

窓辺に見える彼をただ見てるだけで良かったのに、その彼からつきあってと言われて…なお話なのですが、想像していた彼とはかけ離れていて、しかも単なる興味本位で付き合いたいと思っている。
後から後から悲しみが溢れた というモノローグとともに、陰で泣いてる描写には胸が痛みました。
ハッピーエンドになりそうで良かった、ホッとしました。

「だいだい色ー」は「あなたにはー」の前日譚になっていて、過去に突然いなくなった恋人から手紙が届くというお話なのですが、どういう経緯で姿を消したかが描かれています。
恋人の居ない世界は地獄のようだと思いながらも、去らなければならなかった青ニと、突然恋人に去られた礼の気持ちを考えると辛くて。
最後のページ、ここで終わるんかと。これは罪です。心を持ってかれました。
読み終わってからもう一度「あなたにはー」を読むとまた違った味わいがあり、どうしようもなく胸がヒリヒリ痛みますがオススメです。

他のお話も可愛かったり、ほろ苦かったりと色々な感情を引き出されるお話ばかりで、読んで良かったなと思える作品でした。

0

長いものには巻かれたい

購入は2012年でした。およそ10年前…遠くまできたものだ。未レビューの本がまだまだある。

◾️窓辺の君
最近、登場人物の心内を文字で見せすぎる作品が多いような気がして。漫画なんだから絵でも見せてほしいと思うんですよ。その点、雲田はるこ先生の作品は一コマ一コマで魅せてきます。何も文字がなくても伝わる、柴田(先生もとい助手)の虚しさよ…

◾️good bye, honey
◾️lay down, sally
振り回す人と振り回される人

◾️はじめて弾く恋のうた
八木澤先生がほんといいとこ無しなんですよ。最後の最後もけっきょく深見くんが勇気出してる。大事にしてくれ!

◾️悪童セブンティーン
色々と厳しくなってるので、この物語の導入も今だったら無理かもな。間宮はなんでこんな男が好きなのか。理屈じゃないんだな〜

◾️あなたには言えない
◾️だいだい色に溶けあう
この両作品を見たあとの静かな熱さ…
「あなたには言えない」で感じた青二と「だいだい色に溶け合う」の青二の違い…確かに同一人物ではあるのに。あくまでも短話なのにここまで魅了してくる。初コミックス収録とは思えない傑作。

0

つぶらな瞳・・・

ふんわり優しい雰囲気を醸し出す素朴な絵柄がいい。
目の中のハート、書き文字等、表現が昭和で好みが分かれる絵柄だと思うけど
私はあの柔らかい感じが好きです。
でもふんわり素朴なふりしてキスシーン・Hシーンの色気といったら・・・。
顎の角度、合わさる口元、顔を包む手、とてもしっとりしてて
ハッキリした描写は無いのに十分エロいです。
あと、黙ってても何か言いたげなつぶらな瞳がいいなあ。。
あの瞳からでっかい涙がボロボロこぼれるのがこれまた可愛い。
S気というよりも小悪魔タイプな子がいっぱいいた気がします。
雲田さんといえば「野ばら」が高評価ですが、私はこちらの作品の方が好きだったかな。

最後に超個人的なツボ→胸板と腕の付け根(爆)
シャツのしわの感じもいいし、脱いでもよかった!

2

おやすみサリーで心射抜かれました

雲田先生の絵柄すごく可愛くてずっと気になっていたので、
やっと読めた!という感じです。

窓辺の君と、GOOD BYE, HONEYは
甘い恋愛のイメージで可愛いなーと。
なるほどこういう感じか!って思って淡々と読んでました。

しかし、次のLay Down, Sallyで雰囲気ガラっと変わりました。
高村の健気さとサリーさんの男っぽさが素晴らしい相性で
話の流れも終わり方もなにもかも素晴らしかったです。

そして次のはじめて弾く恋のうたですが、
これもまたすごく良かったです!
深見が最後に八木のところに戻ってくる最後の1コマにほっこりしました。

悪童セヴンティーン、あなたには言えない、だいだい色に溶け合うの3作品も
終わり方が全部素敵で、読み終わりの後味がとっても良かったです。

読んでよかったと思える本でした!

2

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