お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
大竹直子先生の作品は初めてでした。
残酷な描写、NLもあります。
血の小姓 本当にあったお話のようで、火事の中、殿の小姓である数馬は自分は腹を切り殿の掛け軸を守ろうと切り口から腹に入れます。
兄と弟、許されぬ思いを互いに抱き 兄の腹、弟の腹に掛け軸を納め火事の中死んで行くのですが、一緒に逃げる道もあったと思いますが…それは武士の心が許さなかったのでしょうか。
なんとも、悲しいお話です。細川の血達磨…詳しい真実はわかりませんが歌舞伎にもなっている有名なお話だそうです。
Unlimited
大竹直子さんの作品は、小物や髪型まで当時の風俗を描写しているので好き。
歴史上実存する人物の名を使ったものもあって、
あり得ない突飛なBLアレンジで、ギャグコメ風の仕上がりになっているものもあった。
時代物。現代ものばかり読み漁っているとかなり新鮮な印象を受けました。
とはいえ、新解釈の~なお話大目なのですね。
BLというよりも・・・な印象の大きい作品でした。
絵柄も苦手かな~な入りからでしたが、見慣れれば美しく。
これぞ耽美!を感じさせていただきましたウマw
□女敵
何者かに追われる美青年。人切りは好まぬという彼が人を切る理由とは・・・!?
酒によって犯してしまう男な気持ちはわかりますが、けっきょく流されてしまう美青年もどうよと。
想い続けた相手に刺客を向けられ、最終的には死刑にされてしまう。
ハッピーエンドを期待していただけにちょっとショッキングな末路でしたが、対外のお話っていうのは本来そんなもんですよね。現実orz
□虜
殿様の小姓。まだ幼い自分を手篭めにし、体を慣らし。
夢中になったら今度は飽きて別の小姓へ・・・無念を晴らすべく殿様の息子を今度は同じ目に合わせてやると奮起するお話。
結構このお話好きですww
なんにしても、恋にちょっと狂っちゃった子にキュンとくる。
なんだかんだでいつか攻守逆転されてしまえばいいw←ん?
□乱刀
弁慶と・・・
まさかそっちが受っ!!!
思わずときめいてしまったw
かわいいほうが受・・かわいいほうが受(●´U`●)
□血の小姓
兄が好き。好きだからこそ殿の小姓として・・・・
そして兄もまた・・・というお話。
結局のところ、素直に二人でくっついちゃえばよかった。。なんて安易に考えるのが私のわるいとこではあります。
兄のために、想いもしない殿に抱かれていたのかと思うとちょっぴり切なくなってしまう。
ラストのハラキリがちょっとグロイので苦手なかたはご注意。
この後~は男女なお話ですね。
なんだかんだで、最後の4コマに癒されました。
たまにはこういう作風も悪くない。
でもこんどはベタあまいラブラブカップルが無性に読みたくなったり
大竹直子さんは、往年の挿絵画家・高畠華宵とか山口将吉郎とか髣髴とさせてくれる絵柄で漫画を描いてくださるので、こういう時代系のお話はいいですよね。
特に鬢(びん)のほつれ毛であったり前髪のかかり方だったり着物のシルエット一つにしても、もう色っぽいったらない。
そして、若衆たちが女じゃない。ちゃんと男であるところに魅力を感じます。
ほとんどが衆道ものの短編集です。(男女もの、エロなし、もあります)時代に生きた実在の人物を題材にしたものが多いですが、とにかく色っぽいのです。
あとがきで大竹さんご自身が書かれていますが、「BLの禁忌」特集的作品でもあります。不細工攻め(女敵の勝)あり、ハズシ気味のキャラ(乱刃のイケメン弁慶)あり、でも、度々申し上げますが色っぽいのは間違いない。
あと、巻末の4コマ漫画「あんこ之助がゆく!」面白いよ。
作品データにチェックを入れ忘れましたが、「和菓子擬人化」です。
しかし、BLの禁忌って誰が決めたんでしょうね。不細工だろうがおじさんだろうがお話の成り立ちが良ければいいじゃん、ねぇ。女の子に置き換えてもなんら問題が無い話とか、あまりに細くて頼りなーいお兄ちゃんとかのほうがいただけないと思うんですけどね。ま、根底に耽美っていうのがあるのなら仕方ないのかな。昔は耽美系のほうが多かった気もするし。
帯には、山田ユギ先生「なれるものなら、大竹さんみたいな絵になりたい」と記されています。
恋仲だった殿様に請われて死んでいく若侍、殿に捨てられた稚児が腹いせに若様を手籠めに、遮那王・弁慶のパロディ、恋した姫の身代わりに双子の若様を抱いちゃう武士、人気役者が刺客に犯され艶のある演技に開眼、兄弟の切腹話など、BLというより江戸時代以前の衆道話を集めた一冊です。
他に、吉原の足抜け、侍の士官など、BL要素のない短編も収録されてます。
最近のBLとは一味違うので、BLらしさを求めて読むと「これは違う」と思ってしまうかもしれませんが、山田ユギ先生のご紹介通り、時代物の背景まで手を抜かずに書かれた絵は美しく、他の作品も読んでみたいと思わせます。
絶版となり入手が難しい、こうゆう本こそ電子化してくれたらと思います。