コーリング

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コーリング
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×26
  • 萌5
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
6
得点
67
評価数
20
平均
3.6 / 5
神率
25%
著者
宮本佳野 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
シリーズ
コーリング
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784812470480

あらすじ

テロが頻発する、とある時代。バーで“シキ”という謎の男に一目惚れをした小林圭吾は、酔った勢いで強引に関係を迫り、シキを怒らせてしまう。後日、シキが警察関係で働くことを突き止め、何度も足を運ぶが―!?
警視庁テロ対策特別班0(ゼロ)課を舞台に男たちが巻き起こす切なくも激しい愛を描いた「コーリング」シリーズほか、ある殺人事件を中心にそれぞれの欲望が交錯する長編読み切りを収録した、待望の麗人初コミックス!!
出版社より

表題作コーリング

雑貨店の店長 小林圭吾
警察関係者? シキ

同時収録作品ナイト・コール

警視庁テロ対策特別班0課 教官
浅岡信乃 警視庁テロ対策特別班0課新人

同時収録作品黄金の雨

及川カオル レンタルビデオ店店長
裕一

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

宮本先生による近未来!テロ!犯罪!

近未来の日本。
テロが頻発し、渋谷や新宿、警察の庁舎等で度々爆破事件が起きている。
そんな中で編成された「警視庁テロ対策特別班0課(ゼロか)」はどのように動くのか…
…という世界観の作品。
本作「コーリング」、「ノーウェア」「エデン」の3部作です。

本作は、0課の課員・シキと、偶然知り合ってセフレのような関係になった雑貨店店員・圭吾の関係が中心。
シキは業務上、素性も仕事内容も何もかも秘密。
純情で一途にシキに恋している圭吾は、それでもいいと諦めている。
なかなか会えない2人だが、ある日シキのいる庁舎で爆破が起き、その後シキとは連絡が取れなくなる…
1年後、突然圭吾の働く店にシキが現れた!……とハッピーエンド?
続いてシキの同僚・浅岡の話に移ります。
浅岡は上官の高野(TJ)のハニートラップ対策のテストを受け、高野に恋をしてしまう。
浅岡の恋はモダモダとして、まるで思春期の少年のよう。
テストを経て浅岡は0課に本採用となるが、何とも覚悟の決まらないような、ふわふわしているような浅岡の姿。

同時収録作「黄金の雨」
念願のカルト作品を備えたビデオ店を開いたカオル。店の向かいのビルに閉じこもっている少年が気になって構っているうちに告白され、肉体関係を持つ。
が、少年にはある過去があった…
不思議な陰惨さ、透明な暗さのある物語です。


「麗人」らしからぬ(ごめんなさい)繊細なストーリー。
エロもあまりありません。ならじっくりと官能的なのかというとそうでもなくかなり抑えめな描写。
つまりはいつもの「宮本佳野」らしさ、センシティブさがそのまま生かされています。

2

シリーズ1冊目 

「コーリング」「ノーウェア」「エデン」シリーズ三部作のうちの一作目。

バーで出会ったシキに一目惚れして声をかけた圭吾とその後のお話。
シキに告白するも、恋人はだめだけど遊びならという事で身体の関係が始まった二人。
半年以上経ってもシキは名前も職業も明かしてくれず……。

シキの正体や、何をやっていたか、何を考えていたかについては、「ノーウェア」「エデン」を読むと解りますし「エデン」を読み終えるともう一度「コーリング」を読んで圭吾側からの視点でシキを眺めてみようかなという気分になります。
【ナイト・コール】
警視庁テロ対策特別班0課の教官 高野とそこに応募してきた浅岡とのお話。
この二人については「ノーウェア」「エデン」でも続いていて「コーリング」では導入部に過ぎません。

【黄金の雨】
これは全くコーリングシリーズとは関係ないお話です。少し鬱々とした作品。

1

幸せと退廃的な世界

近未来、極秘任務、テロ事件と、近未来SFぽく非現実感の強いおはなしです。
こういう系統って、あんまり普段は読まなくて、どちらかというと日常ぽい作品の方が好きなのですが、作家さんが好きで良い評判を聞いた本だったので手に取りました。すごくよかったです。

設定上、せつなくてちょっと重く、人の死ぬシーンもあるのですが、非日常BLをお好きな方にも普段は読まない方にもおすすめしたいです。

テロの頻発する近未来でほのぼのと雑貨やで働く圭吾 。ナンパしたシキのことが忘れられず、彼が働く政府の庁舎をうろつくうちに不信人物と間違われ、警告を受ける代わりにシキと親しくなります。
シキはゲイではないと言う、恋人にはなれないけどセフレならと言って圭吾と付き合ってくれます。

幸せそうなんだけど、外は興廃した世界で、毎日のようにテロ事件で人が死んでいくこの部屋の中の幸せと正反対の退廃的なアンバランスさが何だかせつない。
渋谷で、テロで何十人も亡くなるなんてことが毎日のように起こってたら東京から皆避難してるよ、と思わなくもないんですが^^;

ラストはせつなくてぐっときました。何回も読み直したくなる話です。
ですが、これは今3冊あるシリーズを全部読んだ上で感想を書いてるんですが、全部読んでからとこれだけ読んでから感想をかくのとでは、印象が違ってくる作品です。

「ナイト・コール」
こちらがこのシリーズのメインカップルになるのですが、こっちもすごくよかったです。

テロに家族を殺され、その日暮らしをしていた信乃は生活を変えようと警察に応募してテロ対策組織に配属されます。
そこで待っていたのは、ハニートラップが使えるかどうかという、いわゆる身体を使った実技試験。

これは受けても受けなくてもよくて、男女の割り振りもランダムなのですが、信乃に当たったのは以下にも厳しそうな上官の高野。

最初は何でもないと意気込んでいたのに、いざとなると怯えてやめてと言うお約束な展開が非常に楽しかったです。
そこで高野の取った行動もすごく男前。
口は悪いながらも怖がらないようにしてくれる、素敵な年上攻めでした。

この2人、カップルになるところまでは行かないのですが、次巻も絶対読もうと思えるほど萌えられた作品でした。

2

軽くSFチックな長編サスペンスだった。

といっても、ほんの数年先っぽい日本の話ってことで、
このシリーズ、エピソードの時制が前後していて、麗人 本誌では、また別の時間の話が続いている。
その上、同人誌が、その間の時間を埋めるような感じでちょこちょこでるしで、
最近『麗人本誌』も読んでたりすると、、、

とりあえず、コミックスとしては、これはコレでひとまとまりで読むとして

このあとのエピソードは、一体どこと???

何年か後に、同人誌とともに整理して、新装版に纏まった『コーリング』が読める日が来るのかなぁ、、、

それまで私、BLやっているのかなぁ、、

4

罪な人、シキ

またシリーズものらしいですね。読みきり形式なので悶々とはしませんが、次を早く出してくれないと設定なんかを忘れちゃうんですよね。(今回の設定は結構分かりやすいです。)

近未来、ショップ店員小林くん(ゲイ)と警視庁テロ対策特別班0課に籍をおくシキとの謎めきせつない恋のお話。
弱気な小林くんがバーで一目惚れしたシキ。一念発起して声をかけ、お持ち帰りまでしてしまうのですがシキに否定され・・・
シキは思わせぶりな態度をとり、小林くんはどうにも諦めきれず、結局からだの関係まで持つ事になるわけですが、ある日のテロで音信不通に・・・なんだかんだ言って小林くんは一途にシキを思っているわけですが、シキだって結局小林くんが支えだったんじゃんっていうアマアマ話といっても過言ではないような。

同じテロ対策特別班の浅岡信乃と教官のお話「ナイトコール」はそこに愛はあるのか?といった内容。
採用試験の項目にセックスがあるという、なんとも大変な設定です。こちらがシリーズの主流らしいので、どう展開していくかが楽しみです。

「黄金の雨」はちょっと思いテーマ。2人の曰くつきの大人の男と、過去がある青年・裕一のお話。
視点によっては裕一がかわいそうなお話なのですが、私としてはどうにも好きになれませんでした。どう見てもカオルさんがほだされちゃっているだけで、空回りしているとしか思えないんですもの。
もう、大人同士で仲良くやっちゃいなよカオルさん。井上さんだってその方が嬉しいと思いますよって言いたい。

4

かなわぬ想いと知りながら…

宮本佳野さん麗人初コミックスは、日本でもテロ事件が横行する、きな臭い近未来のお話。表題作のコーリングとナイト・コールはカップリングこそ違うものの、時代設定は同じのシリーズ物です。

バーで知り合った「シキ」と名乗る男に一目惚れした圭吾、その晩ぐでんぐでんに酔っ払ったシキを介抱するつもりで自宅に連れ帰った圭吾は、手の届く距離にいるシキに我慢できなくなってしまって、最後までは行かなかったものの勢いで色々やってしまう。
恋を自覚したその晩に即効で破れたと思っていたシキとの関係は、圭吾が働いている店に偶然シキが買い物に来た事でますます想いが募ってしまう。

自分の気持ちを打ち明けるも、それに対してのシキからの返事が無かったことから完全な失恋と考える圭吾ですが、その後も想いだけは捨てきれずシキが働いているだろうビルに何度も足を運んだりして完璧ストーカーと化してます、わはは^^;)

私宮本さんの作品をあまり読んだ事が無いので、普段どういう傾向のお話を得意としている方なのか良くわからないのですが、今回この作品に出てくる3組のカップルのうち2組の攻めが内向的な感じだったり、流され系だったりと根暗というか、しっかりしろ自分!!と渇入れたくなるような人が多いので、うじうじしているタイプの攻めが苦手な人にはちょっと合わないかもしれないですね。

圭吾の諦めの悪さは筋金入りで、ある事件をきっかけに音沙汰のなくなったシキのことをそれ以降もずっと想い続けていたりするんですよね、それだけシキのことが好きだったんだなぁ。かなり健気な攻めくんです。

シキと圭吾の2人だけでなく、その後に収録されている教官X研修生のカップルもラスト、彼らの話はここで終わりではなく、これから先もまだまだ続きいて行くんだろうな・・・と言感じで、先がありそうな終わり方なんですね。
あとがきを読むと教官X研修生のお話は不定期に麗人で掲載されているらしいのでその後の彼らの動きをぜひ見てみたい。カバー裏のおまけにこれまた次回作への期待が深まります♪

コミックとして話がまとめられた時に書き下ろしか何かでシキと圭吾のその後・・・なんかがちょこっと入っていたりすると非常に嬉しいなぁと思いました。

評価も「萌」にするか「中立」にするかでかなり迷いましたが、先に話が続いているようなので、次に期待という事で今回は「中立」とさせていただきました^^

3

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