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koujitsusei no tobira
う、わ。。。…泣きました。
嗚呼、これが「SHOOWA節」ってやつなんですね。
私が『僕らの三つ巴戦争』で知って(好みではない)、
『イベリコ豚と恋と椿。』で気になって(好きになった)
っていう順番でSHOOWA作品に入ったんで、
読まず嫌いしなくてよかったと素直に思いました。
最初のセックスシーンから、
既になんだか萌えとは違う感じではあったんだけど、
読み進めていくうちにすごく大きな展開に。
確かに説明的なセリフが多くて、
頭の中でもガンガンしゃべるから
1Pの文字量はとても多い。
そして、改めて見直してみると
ここはもう少し大コマで欲しいとか
コマ割り考えてほしかったってとこもありました。
でも読んでるその最中は、物語に入り込んでたので
私個人としてはそこまで、引っかかるほどは気にならなかった。
それよりも、読み進めてる間、
心臓握られて徐々に力強められていくような、
切な苦しい気分に支配されたことのほうが
印象に残ってます。
いくつか今だに分からないことあるし、
特に『ジンと猫は~』未読なので
ジンマリが謎ではある。
でもそれを知りたくてまた読み返すのも面白い。
特に2回目読みは、最初からカイの心情を知っているから
初読み時とは違った感情で読むことが出来た。
人によって差はあれど、
最初とは違った印象を抱くんじゃないかな。
それがまた切ない。
そして分からないことがあっても、
細かいことは流れる雰囲気で
何となく伝わったりもして、
それもとてもよいな、と私は思っていました。
SHOOWAさん自身、
「書きたい所も、書けなかった所も沢山」と
おっしゃっているので、
細かいことが気になっちゃう性質だったら
引っかかっちゃうかもしれないです。
個人的に一番ぐわっときたのは、
カイが初恋のお兄さんとよく一緒のベッドで寝ていたと
シスに語った思い出話の真相を知って
シスがこの会話を回想するところ。
読み進める目に、感情の波が追っかけてきて…。
BLっぽいBLではないので
キュン萌え必須!な方はおススメしない。
独特な雰囲気のあるストーリー系が好きな人にはおススメ。
秀良子さん、中村明日美子さん好きな方とか
好きな空気感じゃないかな。
内容や表現に気になる部分があれど、
手放したくない本に出逢ったなと思いました。
こんな作家さんが好きな方におすすめ
小説 英田サキさん
漫画 中村明日美子さん ヨネダコウさん 腰乃さん
H度 標準かと思いますがなかなか大胆に描かれてます。
内容 難しいです(笑)読み応え抜群というか。
表紙やタイトルからは想像つかないほど複雑な作品。
BLのドキドキやキュンを求める方には違うかも。
何度も読みたくなる。
切ない系ですかね。泣けますが、読んでみて損はないはず!
青春ものが大好きな方は不向きかもです。
本作品は、極めて映画的な構成の作品だと思われる。
否、漫画でも小説でもこの手の手法が駆使された作品は多いのかもしれないが、私の個人体験では映画が一番しっくりくる。
即ち、メタファーがそこかしこにあるゆる場面で潜まれていて、全てを開示/解釈するのは高等な“読み”のテクニックを有する作品である。
というか、はっきり言って困難である。
だが逆に言えば、“読み”の可能性が残されていること、常に読者に“解釈”を委ねられていること、その物語の奥行きの広さ/深さがこの作品の醍醐味でもある。
人の記憶に一生を賭けたメルナールの“記憶”の断片が、あるいは“本質”が、もしくは“愛情”が一人の少女に仮託されてカイとシスに受け繋がれていく顛末に、一つの幸福の在り処が見えてくる気がする。
私には、その“幸福”が割と確固たるものであるように思える。
少女はカイの隣人であり、メルナールの子供であり、ゴーストであり、天使であり、メッセンジャーであり、メルナールの“記憶”そのものなんだろう。
共に日陰/斜陽の人生を歩み続けているかに見える作中の全ての登場人物達が、それでも尚向日性(日なた)を志向し続けていること、未来の可能性を諦めていないこと、“とびら”が開かれていくことを信じていること、そんな彼らのひた向きさがとても愛しく魅力的である。
メルナールの致命的とも言えるミステイクが、シスとカイとジンを結びつけるキッカケであったことも意義深い。
こんな綿密に仕組まれた作品をBLジャンルで読めたことに、無上の喜びを感じずにはいられない。
SHOOWA先生大好きです。本当にこの作品はBLで最も心揺さぶられたと思います。
SHOOWA先生の作品はシリアスやギャグ様々ですが、先生のセンスが光るのはやはり今作品の様なシリアス切ない系だなと改めて感じました。そういう系の方が表現難しいですよね!でもこの先生は表現の方法がとーーーっても上手で引き込まれます!!
SHOOWA先生の荒いタッチに賛否両論ある様ですが、私は本っ当にこの味のあるタッチ好きで、私の絵柄好きランキング上位です♡
先生のタッチはこの作品のような海外モノが1番合っている様に感じました。
すみません、好きすぎて話逸れてしまいました。w
最後にどんでん返しの展開などで感動した作品は多々ありますが、この作品は全ての行動にこんな意味があったんだな、なるほどと、どの作品よりも最後に感動させられました。
皆さん仰っているように、1度目では理解しがたいと思いますが、2度読むと本当に理解できるんです!シスとカイはずっと繋がっていて、そこに重要な兄の存在があったこと。
読者はシス目線で状況を理解していくので、予想外の真実に驚かされますが、その洋画の様なミステリアスでシリアスな展開の途中にしっかりと萌えもあります。本当にカイ健気で可愛いほんと可愛い(笑)
私は最後のシスの兄からのメッセージで号泣しました。シスがこのメッセージを読むことを分かっていたこと、死してなお2人を見守ってくれていることが伝わってき、心が締め付けられました。
たゆまぬ愛が生み出す映画の様な感動的なお話だと思います。間違いなく神評価です。SHOOWA先生のこういうお話大好きです。ギャグが合わずに趣味じゃない作品も多い作者様ですが、絵柄が好きで必ずチェックしています。また感動モノと聞かれたらまずSHOOWA先生と答えると思います。
突然、死んだ兄の養子カイと暮らすことになったセス。
嫌なら無理してここにいる必要はないとセスは言うが、ここにいたいと言い張るカイ。
最初はこのカイが謎で言動の意味がよくわからなかったんですが、ストーリーが進むにつれて二人の過去やいろんなことが明らかになっていきます。
…この辺はちょっと話がややこしくてわかりにくいんですが、それを踏まえた上でまたもう一度読み直すと…ああ、だからか…と多々納得できるようになりました。
カイがセスのところに来るまで‥また来てからの行動がすべていじらしくかわいく思えます。実はこのカイが一途で健気で‥すごくかわいい。
2週目読むと、最初からとてもせつない気持ちになります。
これはあまり普通のBLっぽくはなく、BL以上に深くストーリー性の高い作品だと思います。
下でむつこさんも『猿喰山疑獄事件』のことをおっしゃってられましたが、私もあれと似たテイストを感じました。
まだ謎な部分も残っていたり、コマの流れがわかりづらくどう読んでいいか迷うことが多かったりと難点はありますが、それをおいても素晴らしい作品でした。泣きました。読解力の少ない私ですが、こういうの大好きです。
読むときはぜひ2回読んでほしいです。
最後に「そうだったのか」と思わず涙が溢れてしまいました。
巡り巡って知った真実といとおしさと。
「ジンと呼ぶと~」の方を先に読んでしまっていたんですが
これを読んだらそちらの方がまた俄然読みたくて仕方ない
あ~・・どこに積まれてるんだろ(*ノД`*)・゚・。
お話は、兄の息子だという少年が訪ねてくるところから
世話をし、共同生活を始めるふたり。
二人の生活は少しずつスタイルを変える
それが日常になりつつある中、見えてくる別の真実とは~なお話なのでありますな。
何も変わらないもの、変わってもの。
忘れていたもの、忘れられなかったもの。
忘れられてしまっても、忘れられなくて、そばに戻ってしまう。
同じように布団に潜り込んで~なカイが可愛くてしかたなかった。
大好きで、そばにいて。それから~
なぅ+(。ノдヽ。)゚+。
いっしょにいたい。その言葉だけで泣きたくなる
事件もなく、不満もなく暮らしていたであろうシスの元に、兄の死と共に兄の養子だと言う甥カイがやってくる。
あまり良い印象ではなかった兄の一途な想い。
カイがシスへ向けるどうしようもない想い。意図が全く分からなかったカイの一途さに涙が出ました。
少しずつ種明かしされていく彼らの過去に、何気ないあのコマはそういう意味だったのか!!と納得。
2回目読んでまた涙、涙w
兄が設定したパスワードは、簡単かつ、とても深い。
脇役たちも良いキャラで、これから彼らにスポット当たるのかな?
本当、BLってすごい。
普通に萌えの漫画の中に、時々こういう変わり種が混じっているので侮れないです。
フランスが舞台のサスペンスもの。
とにかくカイが健気で可愛くて、最悪な事態を想定してハラハラしながら読みましたがハッピーエンドで良かった!
シスの記憶喪失とか、兄のトンデモな研究とか(もう少し研究内容に説得力があった方がよかったかも)気になる点は色々あれど、このラストがあるならどうでもいいです。
この作者さんのシリアスだと上手く結ばれない話が多い気がするので、本当、カイはシスと幸せになれてよかった。
スピンオフでも仲良くしていたので、嬉しい限り。
何度も読み返しましたが、俯き加減のカイの表情が本当たまらないです。
後半の情報詰め込み過ぎは、読み辛くて勿体なかったかなあ。
なんと表現していいのか・・物悲しい。
スパイや、監視付きの研究者を描いた作品。
実際に世間には監視付きの高IQ者が存在して、自国や好きな所に住むことが出来ないでいるらしいので、痛々しく読みました。才能があると、普通の生活を営めなくなるんですね、気の毒です。
以前、脳を操作して記憶を上書きしたり、消したりする技法について取り上げたBL小説「疵物の戀」を読みました、軍事利用を避けるため研究者の記憶を消す展開でした。
この物語はもっと惨い。
犠牲者が沢山出て、研究者自身も処分されてしまう。
複雑な粗筋なので、作者による解説が一番最後にありましたが、人気の「スパイファミリー」のように、じっくり読める長篇にしてほしい作品です。
この三人は、仮の名前;通名が複数ある。
兄:メルナール・ベゲット
弟:シス・ベゲット
養子:カイ(海)
ある日突然、シスに死んだ兄メルナールの養子が、扶養と保護を求めて訪れる。
弟シスには、兄メルナールの記憶が殆ど無い。
カイから聞く話は、奇妙に辻褄が合わない。
謎の男たちから尾行や拉致や暗殺未遂を受けだす。
不思議な出来事が、カイの登場からドンドン溢れるように出てくる。
最後に、記憶をいじられていないカイが、全ての経緯をシスに語ります。
「月影」と同じ、この物語も「愛を知る」が全体に流れるテーマでした。
読後シンミリしてしまった。
次世代は、誰かの都合で消されてしまう気の毒な人達が減る、出来れば使い捨てにされる人が居なくなる全うな世界になると良いなと、思います。
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向日性
植物の茎などが太陽光線の強い方へ向かって屈曲する性質。
向光性。屈日性。⇔背日性。
ヘリオトロピズムの扉
向日葵とか、朝顔がわかりやすくそんな感じですよね。
光ある方の扉を開けてしまったのだ。
◾︎シス(31歳)とカイ(17歳,シスの兄の養子)
唐突な始まり方かと思うのに、すべて計算されているという。先生の色々爆発してる漫画と、緻密な漫画の差がすごい。調和してる作品もあり、そこも魅力的です。高校生と高校生が出会って惹かれ合うというBL漫画のお約束的お話であっても先生にしか描けないと思う作品になるし、こちらなんかは如実に先生だから描けるお話。アイリーンすら伏線。
シスがいい塩梅におっさんで雄でガッシリしてて、ぐいぐい行くので、まーカッコいい。シリアスなストーリーの中に萌がしっかりある…至福
ジンが良い味だしてます。「テメーの身はテメーで守るのが男ってもんよ」とジンは言いましたが、自分の出自を確かめるために、シスはテメーで動くわけです。
やたらめったら信用する創作物もありますが、シスはしっなりカイを疑って、自分の足で情報を稼いで、そしてカイを疑った事を反省するという、この流れが痺れるほど良い。
メルナールの最期についても、これは因果応報という事なのでしょうか。彼がすべて許されて安らかに死ぬわけにはいかない…
「ジンと猫は呼ぶとこない」もご一緒に。