条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
どいつもこいつも何でカンタンに好きとか言えちゃうわけ?
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
えすとえむさんの描かれる作品は、海外を舞台にした話が多い中、今回の新刊は珍しく収録作全て日本が舞台だった。
表題作の「キネイン」はギリシャ語のkinein(動く)から来ているのでしょうか?映像が動くとか、気持ちが動くとかいろんな意味がありそうな。そんな気がしました。
ケンとマリは双子の兄妹、お隣のジョーは2人が幼いころ日本に引っ越して来てから、まだ日本語が話せないうちに気持ちが通じ合って、それ以来ずっと仲良しの幼馴染、なにをするにも3人一緒。
マリは実はジョーが好きで、ジョーはケンのことが好き、所謂三角関係とも言えるようなお話なんですが、ケンはジョーに告白されても、あまりに突然で、それをそく受け入れられない、だからと言って突き放すわけでもない。
それでも、話が進むうちにケンの気持ちが徐々に動いているのが見えてくる。2人は結局物語の中では、ラブになるかならないかの瀬戸際の、もどかしすぎるくらいの関係だけれど、性急にことに及ぶわけでもないところが妙にリアルで、かえって相手のことをとても大切に思っているようにも見えてくるのがいいですね。
ケンとジョーとマリ、3人はどんなに年を重ねても、決して切れる事のない、友情とも愛情ともまた何処か違う硬い絆で結ばれているのだとそんな風にも感じた。
書き下ろし収録の「XXX」で、その後ケンのジョーへの気持ちが垣間見えて、読み終わったあとなんだか妙に顔がにやけてしまいました。
他同時収録作品では、高校の同級生同士で、オヤジ2人の恋模様(?)を描いた「サルビアと理髪師」の話も好きだ。2人にはしあわせな老後を過ごしてほしいと思う。
【キネイン】
双子の兄妹のケンとマリ、お隣さんのジョーという三人。
小さい頃から仲良しでいつも一緒に行動していたけど、思春期を迎えてマリはジョーを好きになり、ジョーはケンを好きになってしまった。ケンは映画が好きで卒業後海外留学を考えている。
今までの均衡が危うくなる三人。でもすぐには答えを出さずに、想いを隠したまま今までどおり三人で映画を観に行ったり、映画を自主制作したり…青春だねぇというお話。
はっきり答えを出さないままケンは海外留学をし、何年後か定かじゃないけどすっかり映画の世界で成功したケンが二人の世界へ戻ってきておしまい、という着地なので、結局なんだったの?みたいな感があったのだけど、描きおろしが良かった!
描きおろし【XXX】留学中スカイプで会話をしているジョーとケン。トイレに行ったフリをして、同居人になりすましてジョーとチャットするケン。
「(ケンは)いつも君を想ってるよ あんな性格だから表に出さないだけで」と同居人のフリしてしっかりとジョーに愛を伝えちゃうケン。途中でなりすましがバレちゃうんだけどごまかさず「LOVE U BABE XXX」で締めくるる。
なーんだ、ちゃんと離れている間に着実に愛を育んでいたのね、と判ったのがGOOD!
中年同士を描いた【サルビアと理髪師】が一番好きです。
満男とユリと隆司は高校の時から仲良しで、やがて満男とユリは結婚。
やがてユリは病気でこの世を去るのだけど、ユリは隆司の想いを知っていてある事を言い残します。
サルビアの花言葉は「燃える想い」「家族愛」
これを隆司が雨の中、駆けて買いに行って渡すんです、満男に。家族になんない?という言葉と共に。
ユリが亡くなってから10年目にしてようやく先に進む事ができたスローテンポさがなんかいい。
【あの夏の景色】
日本へ旅立ったきり戻ってこなかった父の訃報がフランスへ届き、父が住んでいた京都の町を訪れたジロー。そこには異母兄弟だという治朗がいて、彼と一緒に祇園祭で賑わう京の町を歩く二人。ジローの目を通じて父親が愛した景色が立ち昇ってくる感じが良かった。
えすとえむさんは京都の祇園祭がお好きなんでしょうか?「ショーが跳ねたら逢いましょう」でも祇園祭を題材にしたお話を描かれているので…。
答姐の「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」で教えていただいたのが、こちらの作品です。
やっぱりえすとえむさんって好きだなぁと再確認できました。教えてくださりありがとうございました。
連ドラ化作家のえすとえむ先生。すっかり一般誌のイメージです。この作品もガッツリBLかというと表紙の通り、女の子も絡めたヒューマンドラマ要素が強い。もともとBLテンプレから外れた、必ずしも男性と男性に限った話でなくとも面白い作品が描ける方。そんな作家さんにはどんどん色んな漫画を描いていただきたいものです。
◾️表題
この作品もBLだと思って読まない方が面白そうな…まぁBLなんだけど。といってもBLだからといって男同士がくっつくと縛られるような作品を描く方ではなく。
「もしも私が男でも ジョーはケンを選ぶんでしょ⁉︎」…まぁ、ケンが女だったらジョーはケンを選ばないかもしれないんだけど。
ETの指先合わせるシーンて映画内では意外と地味ですよね。
◾️サルビアと理髪師
「燃える想い」と「家族愛」が同居する。
◾️あの夏の景色
これなんかBLと思えばBLになるって感じの作品
◾️ミックスジュース
今までのコミックス、外国舞台の話と、上手すぎる絵とで、確かにちょっと敷居の高かった「えすとえむ」
この本は、一応日本が舞台、それも表題作は「高校生」で「お隣」の「幼なじみ」
まさに、王道な古典的設定
それを「えすとえむ風」に調理したら、こうなった。
とにかく絵が上手いよね。
ちゃんと生身のモデルさんで訓練してないと描けない絵
顔の造作の描き分けもしっかりしている。
この絵を使って、少女マンガの文体で作品を作ると、とっても説得力ある。
どの作品も、登場人物たちは、特に何というほどの接触はしていないんだけど、感情の揺れが、ダイレクトに響いてくる。
同時収録の作品の中では「あの夏の景色」が特にすき。
自分を置いて日本へ行ってしまった父親の葬儀に、フランスからきたジローと、
父親の日本での再婚相手の連れ子じろーが、二人で祇園祭の宵山に行く話。
「絵」がいろいろなことを語るので、ごく短い作品なのに、
いっぱい、いっぱい、画面に現れない物語が立ち上ってくるのが、すごい。
この消化不良感。
二人の結末は想像して…雰囲気で読みとって…みたいな。
特に表題の「キネイン」
画の乱れも全く無いし、お洒落でセンスのあるお話しだとは思うんですけどね。
一話完結で結末は想像で。なら許せるんだけど、4話まで引っ張って、結局二人の結末ははっきりしてない。イイ関係ではあるっぽいけど、明確な描写はないまま。
サラリと読めて面白いは面白いんですが、良くも悪くも「すとえむ」「マーブルコミックス」って感じがします。
「サルビアと理髪師」
収録されてる短編。↑これが一番好き!!これだけなら「神」評価あげたい。
少ないページの中で現在と過去が上手く表現されてる。と思う。
結婚式の時に言えなかった「幸せになってよ」「幸せになるよ」(私はてっきり「好きだ」的なことか思ったけど。be-boyあたりなら、きっとこの展開)ここにセンスというか、深さを感じる。言葉以上の意味があるよね。
オヤジ達がちょい悪系(古っ?w)なのがいい。理髪師は題名になってるからわかるけど、もう一人はコック。店は麻布で、ハンチング被って。
とにかく、キネインよりこっちがお薦め!ってことで。
自分の読解力が足りなかったのか、大して萌えもせず、さらっと読み終わってしまいました。
初めてのえすとさんの単行本だったからでしょうか。
今回の単行本は、この作者さんの中で異色本だと聞いたから、いつもの感じのほうが私は好きなのでしょうかね。
話のスパイスとなるモノローグや小ネタや独特のイラストは見ていて飽きなかったのですが、どの話も全ての真実をを匂わせたまま終わる。そんな印象を受けました。
そこがいいという人もたくさんいると思うのですが、私の場合「え、ここで終わるの!?」と取り残されてしまいました…。キャラクターもあんまり残らなかったなあ…
ただ、この「キネイン!」。古めの洋画小ネタが満載で、ファンには嬉しいのではないかなと思います。口絵、各話の副題、扉絵やキャラクターの部屋のポスターまで小ネタが散りばめられています。
洋画ネタに自信がある方は、本ネタを探してみるのも楽しいのではないでしょうか。
萌えとは違うけど、その点では個人的に大変面白かったです。
ちなみにこのメインキャラ3人は、「映画館で流れていた某キャンペーンCMの3人がモデルです」…と、作者さんが書いているんですが。やっぱりあの高校生友情プライスの芸人3人で、FAなのでしょうかね…?
ちなみに、「キネイン」はシネマの語源だそうです。そんなこんなで、ネタには尽きない漫画本でした。しかしもう一度読もうとは、あんまり思わないかも…。
高坂ミキ
そうなんですよ、嫌いじゃないんだけど判りにくいので、読解力が足りないのかなぁ…
なんて思ってしまったりしてました。
ラブ未満のお話もあるのですが、相手のことを想っていたのにずっと伝えられないままでいたプラトニックな感じのオヤジたちの話「サルビアと理髪師」が実は一番好きだったりします。
乱菊
こんばんは!
えすとえむさん、舞台が海外でスタイリッシュなお話が多いもんで、どうにも馴染めませんでした(;´∀`)
確かに今回は珍しいですね!
これは読んでみたいと思います。