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nemureru tsuki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
宮本佳野先生による「和風ミステリーロマンス」BLです。
「タイムスリップ」というファンタジー要素と、「呪い」というオカルト要素の両方が絡まりあったお話で、怖い話大好きな私としては大変好みの作品でした。
主人公は小田川明彦。大学で比較宗教学を研究している。
17年ぶりに父の実家・地方の古くからの豪農榊家にやってきた。実は榊家には「呪い」がかけられていると噂され、直系の男子だけ30代で亡くなっていた。
次は明彦の番。
最近実家の夢を見るようになり、呪いの事を調べにやってきたのだが…
実家に寝泊まりするようになってから「幽霊」を見るようになって、それどころか話をするようになって、彼が明治〜大正時代に榊家にいた書生だということがわかる。
榊家の蓮と、その書生・栄太郎と共に、榊家にかけられた呪いの謎を解いていく…という物語。
BL的には、バイの蓮が明彦にちょっかいをかけ、明彦の方は過去の人間である栄太郎に惹かれていく感じです。
1巻の最後の方では呪いの正体?のような振袖の女が出てきたり、かなりホラーテイストになってきます。
番外編「雪灯籠」
栄太郎の日常。
榊家のお嬢さん・志穂が栄太郎のことが好きなようで、栄太郎あての手紙の事などを詮索する。
栄太郎は雪が降ってきても月見台に佇む。明彦を待って…
幽霊・怪奇物がすきな方向けのミステリーBLですね。
私は幽霊物・怪奇物が大好きなので、そこそこ楽しんで読めました!(*・∀・*)
ストーリーは、先祖が受けたであろう呪いのせいで、早死にしてしまう家系に生まれた青年が、生き延びるために呪いを解く手がかりを探すというもの。
その過程で、同じ境遇のイトコの大学生と協力したり、彼に惚れてられて口説かれたりします。
早死にの呪いは直系男子のみに引き継がれているようで、もし自分やイトコが結婚して子供を授かっても、呪いが解けない限り、悲しい連鎖が続くだけだから、余命もわずかな自分たちだけでくっつくのが最善だ、というのがイトコの言い分。
思わず、「せつねーな~…」とシュンとなりました…(。ノдヽ。)゚
また、主人公は原因不明だが、100年前にタイムスリップでき、そこでイトコと顔が似ている遠縁の若い男に出会い、協力してもらうことになります。
まだ1巻ということもあり謎は多いままですが、今後、現代にいるイトコと100年前の遠縁の男との三角関係チックな展開になりそうで楽しみです。
謎が解けなければ死ぬ、という緊張感が恋愛面でのせつなさを引き出しているのも魅力ですね。
《個人的 好感度》
★★★・・ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成
宮本佳野さんのイラストは好きなのに、今までコミックス買った事無かったんですよね~今回のこれが初宮本作品。
30歳を過ぎると事故や病気で亡くなってしまう榊家の直系男子、「呪い」と言われるその謎を解き明かす方法を探すために父親の生家を訪れた明彦。そこで巻き起こる悲喜こもごも…と言うところでしょうか?
過去の実家にタイムスリップしたり、幽霊や妖怪みたいなものがが出てきたり、ファンタジー風味漂う作品ですが、過去のご先祖様と、現代の年下の従兄弟、どうやら2人とも明彦狙いのようで見ていると顔がニンマリしてしまいます。
この先どういう風に物語は動くのでしょうか、明彦や彼の従兄弟 蓮は「呪い」の謎を解いて生き延びる事ができるのでしょうか。続きとても楽しみです。
ファンタジー?サスペンス?ミステリー?何に分類するべきか悩みますが、先が気になるお話です。
直系男子だけが早死に(30歳くらいで)する榊家の子孫である明彦(27歳)が、郷里に帰って遭遇する不思議な出来事。
幽霊や妖しが見えたり、眠りの中で過去へタイムスリップしたり、この巻は殆ど導入部分なので一体どう展開していくのかはっきりとみえてきませんが、いとこの双子・蓮や依里との関係や、過去で出合った書生の栄太郎に抱く淡い感情などをからめ、どちらかというと明彦のヘタレた部分が強調されながら進むので、いい感じでゆるみながらちょっと怖いお話が楽しめました。
何も始まっていない状態で(あるいはほんの少し始まっているかもしれませんが)終わっているので、先が気になりすぎます。