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原作つきの漫画ですが、もうちょっとじっくり読みたかった作品です。上下巻あるいは、3巻分くらい描いても良かったのではないかなと思いました。
お話は、美術品の窃盗を巡る人々によるサスペンス仕立てです。
親の復讐目的で過去の窃盗作品を盗み返しているユリアンとマフィアにいるアレクシスが敵味方の関係であるものの、惹かれあってしまうという、ある意味王道なストーリーです。王道なので、非道徳的な展開にはなりません。
途中、当て馬的に美青年エルヴェが登場しますが、彼のフォローがもう少し欲しかった。過去編を描いていただいて、ユリアンの父親との関係が明らかにされると面白いなと思いました。
カバー裏には原作者からのSSであまあまなお話があり、口絵のユリアンとシャーロット(薔薇)は大変綺麗でお得感がありました。
原作付きコミックス。なので水名瀬さんらしいベタ展開は拝めないのかなーと不安に思いましたが、受がまさかの黒髪メガネ(変装時)と盗賊の時の色素の薄い髪色、1粒で2度楽しめる!水名瀬さんの絵柄が好きな人間としてはそういう意味でちょっとワクワクした作品です。
原作の作家さんの作風をあまり知らないのですが、多分これ…1冊にまとめるのは結構無理があったんじゃないかなと思う。
主役の2人が初めて会った時は敵対していたのに、結構唐突にエロ突入。ま、コレ位の強引系はBLじゃ珍しくない事だけど、相手の正体が明らかになる前にそういう関係になったってのに全然緊張感が無い。
恐らく軸であるお互いの正体が判る時も、あまり盛り上がらない。
いやむしろ貴方盗賊なんて観察力の要る事やっているのに何故気付かないと突っ込みたくなる。全身黒ずくめの綺麗な兄ちゃんを拝めてウハウハしますけど、銃の持ち方や話の流れのスピードが急なトコがちょっと残念。
当て馬にすらならない、ライバルっぽい人の出現も勿体ないなぁ。ビジュアルもキャラも巧く使えば魅力的になりそうなんだけど…、話のスピードが速いのでいつの間にか登場していつの間にかさっさと受の事を諦めて。え?貴方何しに登場したの?こういうライバルはオイシイとこを邪魔するから良いのに邪魔にすらなってないよ!勿体ない、父親との関係や受の事をずっと気にしていたっていうポジションは凄く良いのに設定を活かし切れていない。ホント勿体ない。
なにより、告白の場面もドキドキしない。 どこかでコイツ等はくっ付いて当然!な雰囲気があるので、「え?まさか俺の事を…っ!?」というドキドキもハラハラも胸キュンキュンもなく、「好きなんだ」「俺も好きだ」と淡々。
あれ?告白場面ってBLの最大の見せ場なんじゃ…。
話は悪くない、薔薇という小道具使いも悪くない、絵だって最高に美麗。
だけど、詰め込み過ぎて勿体ない。3巻、いや上下巻位で気持ちの揺れとか事件の中身とかライバルの邪魔とかときめきポイントをもっと織り込んでくれたら素敵な作品になっただろうなぁと思います。
綺麗なお兄さん、絵柄目当ての人はそれなりに楽しめるけどストーリーを重視する人には向かない1冊です。
ただ、両想いになってからの描き下ろし話はあれだけツンツンして絵を取り戻す事にガツガツしていたユリアンがまぁるくなって可愛くなった日常が描かれています。ココで初めて甘さと胸キュンシーンが味わえる、かな。
原作の作家さんが好きな人は、カバー裏に小説がありますよ!こういう両方の視点から書かれた補足的小話は無駄に萌えるよねと思います。
原作付きコミックだったわけですが。
話の内容はちょっと難しかったというか、恋愛面においての描写が少なかったというか;
海里(受け)は普段眼鏡をかけて芸大の教授の秘書をしていますが、実は有名絵画を盗む窃盗犯・ユリアンだったのです。
そしてユリアンを見つけ出すよう言われたのがマフィアのアレクシス(攻め)。
簡単に言えば追う者と追われる者の話ですね。
でも海里にも絵を盗む理由があって。
アレクシスがユリアンを見つけたとき命は奪わないでやるから好きにさせろとそのままエチして、最後に「好きだ」って結局体の相性がよかったから?なんて思ってしまいました。
アレクシスはかっこいい感じの攻め。
ユリアンは美人受けでした。黒髪眼鏡の海里のときも好きです。
2人とも性格にとくに特徴はないかなあ(・ω・)
表紙にも描いてあるとおり薔薇がキーポイントだったりします。
最初1ページのカラーイラストが綺麗だった!
華藤えれなさんの作品は未だ未読なのですが、マフィアとかロシアとか、華麗な外国ものを得意とされているイメージを持っています。
水名瀬雅良さんの綺麗系絵柄のイメージと相まって、美形が乱舞する麗し系のBLかな、と期待して購入しました。
感想は。
期待通りの、美しい絵画泥棒、凛々しいロシアンマフィア、復讐に燃える怪盗、当て馬エルヴェさえも気高く美しく、キーワードは香り高い薔薇。
舞台設定はとても良いのだけれど、これは1冊完結の話としては要素が多すぎるように思えました。やはり小説向きの話なのかな。エルヴェのエピソードは付け足しではなく、もっと長い形で読みたいです…
華藤先生と水名瀬先生のコラボは、お互いの華麗さの相乗効果でとてもいい感じだと思いますので、この短さが勿体無い。
「カバー下」
華藤えれなさんによるSS「ため息のあとに」がぎっしり!
アレクシスとユリアンのまだまだ遠慮のある関係。愛を再認識するエピソードで萌えます。
私は、重度の華藤えれなファンである。
この作品は、「小説リンクス」で不定期連載だった模様。
思うに、雑誌で連載中の方が楽しめる作品だったのではないだろうか。
小説誌における漫画作品は、コミック誌におけるソレとは異なり、漫画はあくまで箸休め的な目的で読まれることが多い。
どころか、そもそも小説しか読まない層には完全に読み飛ばされる宿命を背負っているとも言える訳で。
だから、これはあくまで予想だけど、本作品は普段小説しか読まない層を取り込むことを目的に生まれたのではないかな、と。
が、それが成功しているかと言えば甚だ微妙なトコロ…。
物語は、随所に散らばっているキーワードをそれぞれの登場人物の視点でリフレインさせながら慎重に回収し、見失われた導線(ミッシングコード)を繋ぐ展開。
偽りの中に見え隠れする真実を見定め、復讐という目的の為に隠蔽された愛情の在りかを思い出し、情報を鵜呑みにせず直感という名の信念を貫くことで目的を達成するユリアン。
彼らの手持ちのカードは回を重ねるごとに一枚づつめくれていき、二人の“ダウト”ゲームはラスボス戦と共に完了する。
なかなか捻りが効いていて、異国情緒もあり、たまにトンチキめいた会話シーンを間に挟むあたりが、実にこの原作者らしい。
往年のサスペンス映画的な様式美が、いかんなく発揮された意欲作である。
作画を担当された水名瀬雅良さんも、物語の肝である蠱惑的なユリアン/海里の身替わりシーンを筆頭に、登場人物達の二面性をその極限まで制御された表情の中に潜ませることに成功している。
前評判で懸念していた程、原作者と意思疎通の齟齬があるようには感じなかった。
否、細かな誤差は当然あるだろうけど、それはコラボ企画にとっては想定範囲内か良い意味の誤算のはず。
が、それにしてもBLという軸で眺めると、どうにも消化不良の感あり。
一つ原因を挙げるなら、BL的ロマンスの要素がサスペンスの紐を解く手段と化しているので、肝要なファクターとはいえ主題ではないあたりが微妙なのかもしれない…。
いや、もっと根本的な欠点の心当たりが無くもないのだが、あったかもしれない可能性を外野があれこれ邪推しても仕方なし。
とはいえ、私はこのテイストが嫌いじゃないどころか、むしろ大好物である。
要するに、冒頭の一文に全ては帰すんだな。
水無瀬雅良さんが大好きで、原作付きの作品を描かれるとは珍しいなぁと思いつつ読んでみました。
サスペンスモノというこれもまた水無瀬さんとしては珍しい領域かと思います。
華藤えれなさんの作品もマフィアものを数冊読んでいて結構好きだったのですが、この作品は設定、雰囲気ともいいものを持っているのに、謎なことが多すぎて、淡々と物語が進んでいき、盛り上がりに欠けました。
かなり複雑な設定のわりに台詞が少なすぎるのでは?とも思いました。
主人公2人が惹かれあっていく過程がよく分からないし、サスペンスの方に重点が置かれていて、恋愛モノとしてはちょっと微妙・・・。
カラーの口絵がとても美しくて好きで、ロンドンという場所柄も大好きなだけにちょっと残念です。
疲れている時に、綺麗な絵で
ソープオペラを気楽に楽しむように読める水名瀬作品。
あら、めずらしい、原作付きだわ……、と思って手に取ったのだが、
う〜〜〜ん、かなり残念。
ロンドンという舞台、ロシアンマフィア、美術品を狙う怪盗、両親の遺恨、と
食指をそそられる面白そうなモチーフが散りばめられているが、
あまりにサクサクと話が進み、あらすじを読まされているようだった。
オチは、見当がつくが、背後の知りたい話は一杯あって、
あの、あらすじに興味をそそられたんで本編読みたいんですが?って感じです(笑)
う〜〜〜ん、本当に残念でした。
華藤さんも、水名瀬さんも、好きな作家さんだけど、これはひどい。
あらすじ、ト書きだけような展開の上、ワンパターンな同じ表情の顔ばかりで、派手な設定、筋書きのわりには画面は何も盛り上がってないし、ここまで、つまらないとは驚きでした。
だいたい受けも攻めも謎がありすぎ、設定盛りすぎ。
オチは見当がついていたけど、それでも最後の最後まで、どこを楽しんでいいのか、悩んでしまうような一冊。
ここまで、がっかりだと、すがすがしいくらい。
口絵のカラーが、とてもきれいだったこと以外、誉めるところは皆無でした。
残念。