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ai no kotoba wo uragaeshi
この作品と出会ったのは、ちょうど2008年に出版された直後でした。
阿部先生の前作「制服のためのラブソング」をとっても気に入りまして、
次作品の発売を心待ちにしていた矢先のこと。
見つけたときは、余計に嬉しかったのを今でも覚えています。
さて、このお話ですが、書下ろしの作品「愛だなんだというまえに」がもう私的にかなりツボです。
何がというと、何から何までと言いましょうか(身もふたもなし)。
物語は、元ヤンキーで元美容師のとある男が庭付き一戸建ての古家に引っ越してくるところから始まります。
その家の縁側でくつろいでいる不法侵入なガリガリ少年。
彼は中学生なのですが、家庭にも学校にも居場所がなく、空き家だったその家に逃げてきていたのです。
そうとは知らず初めは追い出す男。
でも、人情はあるので何か気になってしまう。
そんなやりとりから二人の交流が始まって最後には・・・、というお話です。
以下、評価と感想です。
■一言で言うと・・・
『とにかく一度は読んでみてほしい作品』
■絵:★★★★★
かなり好みです。
ぶっちゃけますと、最近の絵よりは、前述の前作からこの作品までの絵が一番丁寧で好きです。
あと、阿部先生が描かれる猫がこれまた、ぶさいく可愛くて好きです。
■ストーリー:★★★★☆(萌え度は★★★★★)
緻密かと言われると、そういう類の話ではありません。
メインの二人の関係性と「こころの交流」、少年の成(性)長を楽しんで欲しい作品です。
作中の「俺の趣味は貯金と家庭菜園だ。(略)・・・お前を育てること」というセリフにはかなりグッと来ました。
■読者として向いていると思う方
「読者として向いていないと思う方」以外の方。
■読者として向いていないと思う方
攻め・受けは年功序列で決まる方。
受けは絶対可愛くなきゃ!な方。
話の流れに哀愁漂う緻密さを好む方。
やっぱりコッチかっていうなww
タイトルよりも、表紙のカップル二人にトキメイテシマイマシタ。
やっぱりカワイイほうが受よなww←基準が
■愛だなんだというまえに
安い家賃で新しくかりた一軒や。
そこに住み着いていたのは、猫と中学生!?
なお話であります。最初はやっぱり年下受?
と思ってましたが、七転八倒あってのその後。
ちょっ・・・どんなスピードで成長すんのよっていうなww
しかも変態度が増すって・・・
やっぱりというか、なんというか。
テンポもお話も、可愛くてすごく好きです。
結局は絆されてしまうのですが、最後までの抵抗っぷりが乙。
ねちっこいエロがなかったのだけが心残りではあるものの
攻の妄想の中のオッサn・・・もとい、お兄さんが素敵でした!
この画だけでご飯何杯でもいけちゃう(○=(゚∀゚)=○)はっ!
その泣き顔と泣きボクロは反則ですw
■愛のことばをうらがえし
ここも、なんだかんだバカっぷるなところが
好きです。
もーぉ、おもいっきりラブラブしちゃえばいいとおもうんだ
■あなたを待つの
ちょっとメソメソしすぎじゃないかい?・・
と思いましたが、褐色の肌っていいよね!
アラブとかあんま得意じゃないですが
褐色が犯されてるって萌えるww
でもちょっと乙女くさい受なのが難
■ノーコン
変態汁・・・・wwwジュルリ
兄貴の友達で、もっと小さい頃から憧れで
そんで今まさに恋・・・・・
思春期真っ盛り、もちろんアッチも盛っちゃってるわけだが・・
なお年頃さんと、なんとその憧れのあの人とデート!?
ちょっ・・ちょ・・・
なお話。
けっこう展開的には可愛くて好きです。
他、短編2つ
全体的に可愛い感じの仕上がりですかね。
最初の話の攻だけが逸脱して変態にそだってますが
愛嬌としてみませう。うん・・愛嬌・・だ・・愛嬌
そういえば阿部先生の漫画の題名には、『愛』が入っているものが多いなあと、読んだ後にふと思い当たりました。
この本に収録されている、表紙の二人が主役の『愛だなんだというまえに』は、作品全体から愛があふれかえっているような、素晴らしい漫画でした。
借金だらけの父親にろくに構ってもらえず、いじめのある学校はつまらなくて、行き場のない宗馬と、そんな彼を放っておけなくて最後には一緒に暮らすことにする真美(まさよし)の、これが愛の物語でなくて何だろう。
いくらでも悲惨に描く余地があるはずの宗馬の境遇や心境を、さり気なく、からりと描いてあるところも、かえって私の「かわいそう萌え」の嗜好にぴったりで、その部分だけでも悶えころげる水準です。
この本を読み、まだ持っていなかった阿部先生の本を全て買うことに決めました。
作家買い。
男の片親の子育て系がものっそ好きなんですよ。
それに通じるものがある話は全般的に好物です。
だもんで、この作品の約1/2にあたるページ数で描かれた『愛なんだというまえに』の二人の話がめちゃめちゃ好きでしたっっ!!!
この作家さんのデビュー作あたりは正直、キャラの描き分けができてなくて、「どれがどいつだ?」と読むのが大変だったのですが…
これは、その頃と比較して一皮どころか何皮剥けたんだ!?とビックリするくらいクオリティが上がっていて驚かされた作品でもあります。
いまや人気の作家さんとして活躍されてるので失礼かもしれませんが…人って変わるんだなといい意味で感心させられた作品というか…個人的に思い入れがあります。
ちなみに、最近のカワイイ天然系の受キャラより、この頃のキャラや絵柄のほうが個人的に好きです。
ま、なにが言いたいかというと、この作品集がすげー好きってことなんですがね。笑
6組のカップルからなる短篇集。
■愛なんだというまえに / ある日の日曜日 / 泣かないでよ小鹿ちゃん
元ヤンぽいガラの悪い車の整備士が、偶然出会った登校拒否児と仲良くなって、世話して、しまいには正当な保護者からその身を預かり育てるという話。
2年後、登校拒否児は立派に成長し、育ての親である男に懸想してエロい妄想に取り付かれ、泣き落としみたいに口説いて組み敷くことになる。
まさか、拾って育てたひょろひょろのガキに犯されることになろうとは……受のおっさんだけでなく、読者の私も非常に驚いた記憶があります。笑
攻は庇護欲そそられるちびっ子だったので、育てるうちに愛情が湧くのは想像できるし、目にいてれも痛くないくらい可愛がって、当然オッサンが攻なのかと思ったら、別人のように成長したガキンチョに組み敷かれることになるなんて…!!すげー!!!
作家の発想にしてやられたというか…想像とは逆だったけど、このカップルいいです。めっちゃ好きでした。
できることなら続きが見たいけど、未だに出てないということは、望み薄でしょうし…はぁ~…残念。。
口は悪いけど優しいオッサンの子育て。ツボだったのに~~~っ!!笑
■愛の言葉をうらがえし
表題作。
熟年というほどではないが、そこそこ付き合いが長いカップルの倦怠期に起こった別れ話を描いた作品。
『別れ話』っていいよね~~~vv
めちゃくちゃ大好物です。
「別れるって…ただの強がりでしょ~」と軽く見ていて、後から深刻さに気づいてあたふたするキャラをみてると、ものっそキュンとします。
付き合うまでのドタバタを描いた作品も好きだけど、別れ話にアタフタして気持ちを再確認し合うようなシチュも萌える。そーゆうはなし。
■あなたを待つの
飯屋の常連の社会人とその店のバイトの話。
離婚したばかりのオッサンと、彼女に振られたバイト。オッサンは前からこのバイトにちょっかいをかけていて、口説かれ続けてついに落ちる…みたいな。
でも、どっちもノンケなわけで…それにしてはアッサリと店でエッチしたり、告白劇なんてやってるので、そんな簡単でいいのか!?と疑問に思ったり。
気楽なラブコメとして読めばいいのだろうが、どうにもそういうところが気になってしまう質なので、これはいまいち。スミマセン…
■ノーコントロール思春期
兄貴の友達(社会人)×9歳年下の高校生。
昔から兄の友達として慕ってはいたが、いつしかそれが恋愛感情になってしまい、勝手に体が発情しちゃうお年ごろでビクビクワタワタしてる受けの高校生が見ていてカワイカッた作品。
そんな受けの心情を察している攻めも、受けが好きで、温泉宿に連れ出しておいしくいただくという。
悪い大人な攻めと、やんちゃで意地っ張りそうな受け。
そこそこ悪ガキっぽい受けが、自分の気持ちがバレないように焦る姿がとてもいいっす。
そりゃー手ぇ出したくなるよな~、と攻めに同調。
■煩悩リサイクル
高い時給につられてバイトはじめたら、店主にケツ掘られました。…みたいな話。
メガネで遊び人風の店主×ヤンキーっぽいバイト。
受キャラっぽくないキャラが受なのがいい。
割りきって考えればケツ貸してこの時給なら、まあいいか…というようなモラルの薄いキャラも好きです。
■honey
高校生同士。エロ無し。
実は片思いをしている仲のいい同級生が転校してしまう。
この作家さんには珍しいシナリオで、告白するわけでもなく、ちょっとした悲恋?を描いたショートストーリー。
目付きの悪いキャラ、口の悪キャラ、悪ガキなどなど……ちょっと粗野で乱暴なキャラが多いのがこの作家さんの好きなトコです。
そんなキャラがたくさんいるのでこの作品集も好きです。
最近は、なんかちょっとカワイイ系の受けとか天然系の受けとかが多く、うーん…な感じが増えてきたので、この頃のような荒くれ者たちが活躍してくれる作品がたくさん読みたいな~と思ってみたり。荒くれ者バンザイ!
《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★★★・・ :エロス
★★★★★ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★★・ :構成/演出
キュンキュンするお話が一杯詰まってます。
限りなく「神」に近い萌x2です。
私はどのお話も好きでした。私の萌えツボが一杯詰まってます。
萌ポイントとしては、年下ワンコ攻め、元ヤンだけど面倒見が良くて今はしっかり自立している男前、ほだされ受け、強引な年上の攻め、大人だけどちょっと弱ってるリーマン等など。
乙女な受けも、この受けは大丈夫でした。キッパリ、ハッキリしてるところもあるので。
好きすぎてどうしようもなくなっているカップルも、ちょっと切ない系のお話で私はとても好きでした。
それにしても、「愛なんだというまえに」の宗馬の変貌にはびっくりしました。一瞬、同一人物とは思えなかった・・・でも、このシリーズがやっぱり一番この本では好きなんですけどね。
とってもお勧めの一冊です。
安部あかね作品は 面白い!
ちょこちょこ笑いをいれてくるので大好きだ。
表紙2人の話が ツボでした。
その中でも一番笑ったのが 攻めの飼い猫「まゆみちゃん」。
マユ毛のもようがある女の子だから「まゆみちゃん」。
安部先生のセンスの良さ!素晴らしい!
ご主人様(攻め)の為にセッセと死んだネズミを持ってくる律儀な「まゆみちゃん」。
魚をガツガツ食う「まゆみちゃん」。
呼ばれたら返事をする「まゆみちゃん」。
もう~本当にかわいいのです。
脇役の「まゆみちゃん」にやられた。
他の話もたいへんお勧めです!
初レビューです。
阿部あかねさんの新作を読んで、まだ持ってない本買おーと思い本作を購入。
買って満足。
書き下ろしの話が最高でした。
「愛だなんだというまえに」の中2の時の宗馬は素直で可愛いくてちょっぴり切ない部分もあったけど、ほのぼのいい話。
そして、「泣かないでよ、小鹿ちゃん」で可愛かった宗馬が超イケメンに成長!
この成長っぷりがはんっぱない♪ヽ(´▽`)/
でもそこは阿部あかねさん、イケメンだけどアホの子でした。(そこがイイんですけどね)
そしてそんな宗馬がなんだかんだで可愛くて結局甘やかしちゃう真美が男前で最高~!
ホント阿部あかねさんの絵は色気があって好き(特に阿部さんの描くロン毛が好きなんです)だし、話も面白いのでニヨニヨしながら読みました。
毎回同じ感想を必ず思ってしまう。同じタイプの表情なのに
同じタイプばかりなのに
それでも、阿部さんの描かれる男性はセクシー。
男気溢れていてとっても好きです。
田舎の一戸建てに引越しをした須田は、自分が借りる家の縁側で寝ている少年と出会う。
学校にはあまり行っていない様子でありあまりに細い体に何かほっておけないものを感じてしまう。
少年は宗馬。お母さんはいなくてお父さんと暮らしているが
アパートのドアには借金返済の貼り紙がたくさんで部屋中も荒れている。
その事情を知った須田は、食事くらいは食べさせてあげたいし、
寂しさをいくらかはうめてあげたいと思う。
ある日お父さんから遠くに働きに行くので一緒には暮らせなくなると告げられる。おばさんと暮らすよう告げられる。
子供だから受け入れなきゃいけない。心を決めながらも須田に会いたい気持は抑えきれず
夜にこっそり会いにいくっついて寝たいと告げる・・・
まぁ、なんとも可愛らしいお話でした。
びっくりしたのは、宗馬くんが
驚くほど成長した続編。
いやぁ。びっくり。
でも良かった。幸せそうで良かった。
注:6カップル出てきます!
【1】宗馬x真美:80ページぐらい
酷い家庭環境で育って、お父さんにも捨てられた中2の登校拒否児宗馬を引き取るまさよし。後半では成長してイケメンと化した宗馬が本能のままに「えっちしたいよぉ~我慢できない」とガンガン父/兄代わりだった真美を攻めてきます♡
【2】聡x杏梨:33ページ
高校時代から付き合ってる同棲中の同級生。最近なんか関係がギクシャクしてきて。。。
【3】西澤x健吾:35ページ
色黒の居酒屋の息子健吾と健吾を口説くリーマンの常連客西澤。西澤はクリスマスイブに離婚したことを打ち明けて。。。
【4】幸裕x修斗:31ページ
高校生の修斗は8歳年上の兄の親友幸裕に憧れて憧れて、夢の中では優しい幸裕に何回も抱いてもらって。ある日二人っきりで温泉に行くと。。。
【5】要一x泰司:7ページ
ショップオーナーとショップの店員。時給1500円で雇われたけど、エッチも込みだった。。
【6】日高x月山:7ページ
高校の同級生。月山の淡い恋心は日高の転校で。。。
スッキリまとまってるので、短いですがどのお話も楽しめます。登場人物がとにかく可愛くて個性があって、良作の集合体って感じです。ただ~~メインのお話は、前編は攻めの宗馬の子供時代の話なので、カップルになってからがちょっと物足りないです。と言うのも、高1になった宗馬のイケメンっぷりがハンパない。真美も優しくて面倒見がいいのに色気だだ漏れてて、2人の真剣な絡みがもう少し見たかったです!
あなたにとっての鉄板BL作家は誰ですかと問われたら、早押しでこの方を挙げるだろうなと。(最近は会川フゥさんがいい感じでまくって来てますが。)好きすぎて間違ってBL以外の作品も買うこともある。
一番の魅力はこの方の描く男性像ですかね。それから相手を好き過ぎてどうしょーもなくなる描写がツンデレ入ってて毎度キュン死ポイント。あとは、ストーリー全体に通底しているものすごい客観的な視点。言い方を換えるとユーモアってやつですか。だからか、特別な設定を組まなくてもBLのエッセンスを楽しめる。むしろ、フツーのにーちゃんたちがぼーいずらぶしているのがたまらんのです。阿部さんの作品にはいつもおっきな愛みたいなのを感じて、読むとあっためてくれるのよ。幸せって意外と身近にない?って教えてくれる。
同じ阿部作品でも男女の恋愛よりBLのほうが萌えるのはなんでなんだろう。これは非腐との意見をすり合わせてみないとわかんないか。男同士のえっちに抵抗があるかないかか?腐と非腐の分水嶺はひたすらそこなのか?でももし男が身体込みで男に惚れたら、女のプライドなんて一瞬で爆沈じゃね?その悲哀と恐怖を体感できるまでに妄想がイッっちゃうかどうかの違いじゃね?…むかーしに秋里和国さんの『The B.B.B.』を読んでそう思いいたる現在。(あくまで個人的な思いです。)断然BLの方が面白いと思うんだけどな~。ええ、しょせんわたしは腐ですとも。
てか、あんまりシチュや絵柄にこだわりがなくて金銭的・時間的に余裕があって、なんか新しいものを読んでみたい気持ちがあるんだけど、まだ阿部作品を読んでない方に是非読んでみていただきたいだけなんですわ。引っかかんなかった方には申し訳ない。