表題作で救われる
表題作は80年代のバンドブームへの鎮魂歌と
言う色合いも含めているであろう根っからの音楽人と
普通人の行き違いながらも通じ合う恋愛譚です。
受攻は肉体は、と言う事で区分しております。
精神は逆でありましょう。
同時収録作は掲載誌消失の為打ち切られて
しまった近未来SF(故に展開が混乱しているの
です)と要素を詰め込みすぎてしまった結果、
読み手からはコメディに観えてしまう様になった
ホラー作品各一編です。
JUNEと冠したレーベルからJUNE出身の作家の
本が出るのですから、せめてもう一作JUNE系統の
収録作が欲しかった所でありますが。