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昔話の常識を覆す、傑作平安コメディ!
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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主的には縁がというかあんまり読まない類のジャンル。昔のはなしBLあんまり読まないからかなり新鮮な気持ちで読めた作品だった。
主は先生書いした作品。
ストーリーは面白かった。
BL感は最後までなかったけど笑
あれはあれで今後が気になるのは確か笑
個人的には4話の子供の頃の話が好きだった。
本編は咲也が生きててよかったぁっていうのと、双子っていうのが悪いって言う時代があったはずだよなぁって言う再確認?みたいな感じだった。
隆明も最後は役職戻れたし、成人は隆明に惚れなかったんかいって感じだし、もうちょっとBL要素欲しかったって思うのは望みすぎかな?笑
全体的には本当に面白かった◎
キャラも個性が出てたし、改めて2巻出ても買う!
2001年に出版されたビブロス版の新装版です。
旧版との違いは表紙、カバー下の漫画(旧版は表紙の絵の2色刷り)、カラー口絵、おまけマンガ②が追加、あとがき、本編のコマが数カ所変更されたようです。
この頃の中村さんのカラーは筆の後が感じられる濃淡の付け方が好きで、それが着物の衣装にもよく合ってる気がします。
実は絵柄自体も、今の絵柄よりこの頃の絵柄の方が好きだったりします。^^
お話は全体的にはコメディなんですが、それだけでなくシリアスさと切なさとのバランスがとてもいいと思います。
笑いのノリもとても好き。変な顔のコマがかなりの割合であるのですが、普段の男前や美人のイメージを覆す出し方が半端なく潔くて爽快です。
この突き抜けるような感じが中村さんのコメディの良さの魅力かなと思います。
この作品は恋愛の要素も仄かにあるのですが(特に脇キャラで)、私の感覚的には少年愛のカテゴリーに近い。
愛の表現は違えど、確かにそこには愛があります。
昔話と伝説が素敵に融合して見事に中村さんワールドを作り上げている作品だと思います。
笑って、そして切なさに心震わせてください。
「冊数が多く知名度が半端ない」中村春菊さん。
名前だけ知っていて未読、トピックまでたててしまうほど
読んでいなかったのがなんか後ろめたかったのですが、
やっと手を付けることができました。1冊だと気軽に読めますしね。
いやぁ、面白かったわ~。
自分の持っているイメージとしては「べたべた、あまあま、ど王道」だったのですが、
この本をBLにカウントするとしたらば、そんなことまったくもって、ないw
かぐやに限らず姫が男であったり、自由奔放であったりする位なら
物語の二次制作BLにはよくある事。
でもこの本の場合それに振り回される人であるはずの隆明が明らかにおかしい。
この人も上司の責任取らされて蟄居させられた性ばかりでなく幼少時の性格からして
屋敷を動物園にしたり宗教はじめちゃったり・・・と明らかに「変人」のカテゴリに入ってしまうような人!というか、普通にこいつが振り回す側で行ける。
そして、妙にジジいどもが味がある。
さらにはBLの見せ場というべき「きれいな顔」の割合が妙に少ないw
あれ、こんなにコミカルな作風の人なの中村春菊さんって?
もしかして、世界一何とかも、純情何とかもけっこうコミカル風味なの?
それならもうガツガツ買いますよ私は。ラブコメ好きですからね。
なよ竹のかぐや姫は女性で、男性を引きつけて…というのが、かぐや姫の大方のあらすじですが、かぐや姫が実は男で、しかも下品って!もうそれだけで笑えます。しかも、じーさま、ばーさままで金に汚い(笑)
ぱっと見ると、BL要素がないと思いがちですが、かぐや姫は女と見間違うほどの美しさ、加えてそれに振り回される男たちも美少年が出てくる。ということで、恋愛感情や交わりがあるわけではないのですが、広い意味でBLなのかなーと思っています。
個人的にはまだ「かぐや姫」になる前の、双子のエピソードが好きです。かぐや姫は実は双子で、片方は何不自由ない裕福な生活を、一方もう片方は鬼神、夜叉の生まれ変わりということで、ずっと牢屋で監視された生活を送っているのですが、ある日の事件をきっかけにこの双子はは入れ替わってしまいます。その葛藤や悩みがまたストーリーに大きな色を添えています。
最初はお笑いのBLだと思っていたのですが、こういう葛藤で、物語に色を添える展開もさすがです。笑えるのはもちろんですが、読んでいるこっちまで切なくなって、苦しくなる世界を描き出せる春菊先生は、やはりBL界の大御所なのだと感じる一冊です。
BLのカテゴリで読まなければ十分に楽しめる作品かなと思いました。
物語としては、竹取物語(かぐや姫)をベースにした
由々しきお話。
中村さんの作品だな~という雑感が強いものの、
流石だな!と思わせてくれるつくりにおもわず笑ってしまいました。
何よりも、最後、幼い頃の~な話。これが何気に一番好きだったり。
顔・・かお・・顔っ!!!
それなのに、言ってることはだれよりも正論で
はっと感動を覚えてしまう。不覚
いつかもっとラブに目覚めた二人が見たいなと思ってみたり
ぶっちゃけ、表題作は、
『今をときめくかぐや姫が、実は男の子で、、、』
っていうだけで始まった、ドタバタコメディのようなのですが、
そこは、古い作品と言っても中村春菊、うっかりしっかり泣かせ処もあったりして、
この作品、BLではありません。
っていうか、恋愛物じゃない。
隆明とかぐや、隆明と成人を結び付けている物は、間違いなく愛ですが
それは肉欲の恋愛ではなく、広義の愛
例え、かぐやの方に、ヨメになってやる気があったとしても、隆明はあのままでしょうね。
そして、そこが、この作品の良さだと思います。
男同士、無闇やたらと番うことの方が不自然なのですから。
2001年に刊行されたものを、年に新装版として発行。
表紙のみ書き下ろしで、中身の絵の方は古いです。
しかし新装といってもそこまで古い作品でもない…ここから、現在の中村春菊先生の絵が生まれたのなら、すごい成長力だと思います☆
エッチシーンは一切ないけど、逆にそれが良かった!
隆明がかぐやを大切にしていることが、かえってひきたったと思います。
これまで名前がなかったかぐやの名をしきりに呼んでみたり、ずっと部屋に閉じ込められていたかぐやに、もっといろいろなものを見せてやりと頻繁に外へ連れ出してみたり…。
しまいには年!?はしゃぎすぎて?身体を壊してしまう隆明には、まさにかぐやへの愛が感じられます!!
シリアスでありながらギャグである、メリハリがしっかりの心温まるストーリー。
この頃から中村先生の作風だったんですね。
最後、かぐやがそんな優しい隆昌と離れたくて「やっぱりお前嫁とるのやめな!!おれがヨメになってやるから!」セリフはキュンとしましたvV
もともと8年も前の作品です。
ビブロス版を読んでいるのに買っちゃって、積読だったんです。
それにしてもいつ読んでも面白い。
お話は「かぐや姫」や「牛若丸」などのパロディーのように見えますが、その時代に生きる様々な境遇の人たちの悲喜こもごもが語られていると思います。
不本意に解官されて無職になった隆明(そもそも変わり者)然り、
明朗快活(単純バカとも言う)な成人(実は辛い過去あり)然り、
記憶喪失のかぐや(男・仮名)然り、
じじとばば(相当したたかだけど、結構いい人)然り、
その他の登場人物にも無駄がありません。
基本的にギャグ寄りのコメディの中に、心に訴えるエピソードが盛り込まれているので、楽しみながらウルウルできる作品です。
だから、中村てんてー時代物をまた描いてくださいよう。
この満月物語は、2001年にZERO COMICSから出版されていて、その再録がこのコミックのようです。
物語は、平安時代の貴族のお話。
藤原隆明や藤原成人やかぐや姫(笑)などの登場人物が織り成す痛快時代劇(?)。
僕としては、こういう時代物を読むのは、おそらく初体験だったので、少し抵抗がありましたが、そんなことはお構いなしで、一気に読めて、かつ面白かったです。
最初に謎を振っておいて、徐々にその謎が明らかになる物語の流れは読者を飽きさせませんね。
シリアスな場面もあれば、ドタバタコメディーもあったりとメリハリの利いた展開はいっそう読者をひきつけると思いました。
この満月物語は、BLコミックの範疇ということなんですが、いっさい男同士の絡みは出てきやしません。
絡みゼロです。
ですから、攻めや受けという区別はなく(僕は、隆明が攻めで成人とかぐや姫が受けだと思いました)、そういったものを求める読者にとっては物足りなさを感じるかもしれません。
でも、物語としては最高に面白いです。
どこか純情ロマンチカに通ずる源流を感じたのは、僕だけではないだろうと思いました。