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gerard to jacque
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
レビューが心酔するファンの絶賛ばかりなので読みました。
伯爵家の跡取り息子、美男のジャックが辿る数奇な運命のお話。長い出来事の説明部分は、巻末のジェラードが墓で呟く「赦そう」にかかる、手が込んだ長い構成です。ジェラールが「抱える怒り」を「赦して解放される」までの構成は、裁判の弁証法と似てます。さすが。
ジャックは、父の借金の担保として売り飛ばされ、最初は、男娼と客。ジェラールに身請けされた後は、主と使用人。貴族に戻らず、最後は恋人。と、ジェラールとの関わりが変遷する。時代背景はフランス革命前後。当時の政治の無茶苦茶ぶりが理解できる歴史漫画。ベルバラとはちょっと違う、革命に翻弄される野郎の恋のお話。盛り上がっても、淡々とした描写だと抱き合うシーンにさえ哀愁を感じる、萌2。
★よしなが先生の絵は日本人特有の味噌っ歯で骨相も東洋人、西洋人の骨相を描けていないのが、残念。
あらすじのメモ。
貴族の浮気はたしなみの一つ。革命の波乱を産んだ原因は、どれもこれも貴族文化の「浮気と嘘と裏切り」。
親子の仲が良かった伯爵家。父に溺愛されて育ったジャック。だがある日を境に父がギャンブルに溺れ、借金の担保に入れられていたジャックは、父の死後、娼館に売られてしまう。
高級娼館なので、一般市民より生活水準が高い。ジャックの初客は、ジェラールだった。「世間を知れ」とジェラールに身請けされたジャックは、外に放り出される。ジェラールの家に偶然就職。
・・あれこれ色々ある間のことは割愛・・
10年経過した頃、男爵家に再婚した母が、ジャックを引き取りたいと迎えをよこす。正装したジャックは、マイセン焼きの王子様のような超美男子。男爵家に行くと、自分は美しい母似と思っていたけれど、ジャックは男爵の若い頃の絵とそっくり!・・・そこで父の苦悩にジャックは気づく。
ジャックを溺愛していた父が豹変した原因は、ジャックが母の不貞で生まれた子だと父が知ったから。借金の担保に入れて息子を売り飛ばしたのも、妻の裏切りを父が許せなかったから。自分が全ての不幸の原因だったと知る。父の気持ちを想い泣いて苦悩するジャック、父親の家の姓を変えたくないと養子の件を断る。
★ジャックの話は、不義の子を妻が死産と偽り独断で里子に出し病死させた・・ジェラールの赦せない怒りと重なる事だった。
男爵家に行かず、ジェラールの家に留まるジャック。フランス革命が勃発。ジェラールのポルノ本も出版禁止となる。元貴族の子息が使用人に居ると密告されて、貴族狩りからジャックを逃がすために、ジェラールは女装して旅に出る。旅先で追手が迫り、ジャック一人だけ逃がしたいジェラールをジャックは拒む
「嗚呼、神よ お許しください、この男と一緒に死ぬことが こんなにも幸福です。」と抱擁。
兵士が追う理由は、変わっていた。逮捕ではなく「逮捕令状取り消し」と早く次号を出版してほしいと言うファン要望。
「ルソーの理想を胸に抱きながら、独裁者になったロベスピエール」
パリを出て三日目、ギロチンで有名なロベスピエールは失脚、死刑か無罪の二択しかない自分が作った法律「プレリアル法」で自分自身が処刑されて消えた。追うものと逃げる者の立場が、一晩で逆転する。ジャックもジェラールも無罪となり、逃げる必要が無いと知る。ジェラールのエッチ本の出版も復活。
フランスに先に戻るジャック。
亡くなった妻の墓に立ち寄り、ジェラールが墓に語り掛ける。
「俺は赦そう・俺は赦そう・ジャック お前を愛さなかったら、俺は今でも自分を許せなかった」
終り。
---調べもの「騎士道と愛」
▽フランスにおける恋愛と愛情表現:
「まことの愛」とは、独身の騎士が既婚の貴婦人に捧げる女性崇拝の愛で、のちに「騎士道恋愛」と名づけられた。これが西欧的恋愛の原型である。つまりフランスの恋愛とはもともと「不倫」であり、結婚とは別のものだった。この騎士道恋愛が17世紀から18世紀にかけて発展していく。
元々2冊だったものを1冊に纏めた文庫版なので当然といえば当然なのかもしれませんが、このボリューミーな1冊でギャグもロマンスも哀しさも存分に味わえる上、2人のことをかなりの時間をかけて描かれていて大満足な作品でした。終わりかけに冒頭の娼館にいた頃のジャックのコマが挟まれていて、そういえばジャックはあんなに未熟な幼い子供だった、と思い出し驚いたほどです。文字の書き込みも最小限で読みやすく、とても集中して読むことができました。
娼館の男を身請けするとなると、そのまま家で囲って自分だけに伽をさせたり、逆に今までのことを忘れさせるように甘やかしたりする流れが多いんじゃないでしょうか。でも、この作品はまったくそんな流れではないんです。ジェラールはあくまでジャックを身請けするだけ。そして、ジャックが自ら応募した使用人としての職場が、偶然ジェラールの屋敷だったという流れなんですね。ジェラールはジャックが夜伽をしようとしても断り、かといって子供だからと甘やかす言動もとらない。途中までただ健全に、ジャックの成長と2人の距離感が縮まっていくのを見れることが、新鮮でいいなぁと思いました。
中盤にはジェラールの過去も描かれています。ここでこの作品をさらに魅力的に感じました。ジェラールがどうしようもなく貴族だった妻を、最後まで愛し抜いたこと。本気で愛したからこそ、憎いということ。彼の人間としての深い感情を知り、ジェラールという人物をよく理解できる話でした。妻の何もかもを許した彼がどうしても許せなかったことが、自分ではない男との子供を彼女が蔑ろにしたことなんですよ。こんなにも愛が深い人がいるんだなぁと。
体にも心にも傷の刻まれたジェラールが、自分でも無意識のうちにジャックに傷を癒されていく。彼のジャックへの態度は最後までほとんど変わらず、言い合うことも多いんです。事後の朝だってジャックを早くから起こしたり。でも、物語が要である時に彼がジャックに伝える言葉は、彼がいかにジャックを愛しているかが一瞬で分かります。もちろん、情事中の言葉責めも甘い。普段と熱いシーンとのめりはりが効いていて、より愛の言葉の重みが感じられた気がします。重厚過ぎず、でも余韻の残る作品でした。
この世で一番嫌いなものは貴族だ!と言うポルノ小説家のジェラールと伯爵家の生まれでありながら父の借金のせいで娼館へ売られてしまったジャック。男娼に成り下がったジャックとそれを買った客という立場で出会って…。
18世紀フランス革命後半を舞台としたBLなのですが、読む前には思ってもいなかったような事が頭をかすめる羽目に。
それは何か。18世紀のフランス人の衛生観念について くだらないでしょう…。
まさかこんな事が頭をよぎるとは思いもしませんでした。この時代を舞台にした映画や文学作品・漫画を読んでもチラリとよぎった事もないのに。。ベルサイユのばらを読んで、わー、皆、お風呂入ってるのかしら?とか、貴婦人の頭の中は虱だらけなんて思った事は勿論ない。でもBLコミックなので裸になって絡み合ってる姿を見ると、うわーこの人達って…とこの時代は一生に一回もお風呂に入った事がない人がざらにいる、垢まみれ、みたいな史実が頭をかすめてしまう…、私、最低。
これには私自身が本当にゲンナリして参りました。こんな瑣末な事を考える自分がバカみたいなんだけど。(現代物のBL作品で、事前にシャワーを浴びてようが浴びてなかろうが気にした事はまずありません)
4回目くらいには、ようやくそれらの抵抗感が減って、作品の本当の細部に集中する事ができました。
ジャックは元貴族なのにそういった奢りや甘えはびた一文見せず、なかなか気概のある男。男娼としての経験はジェラールとの一回だけで、非常に性に奥手。ジェラールの下男として慣れない雑用をこなしていく傍、ジェラールの蔵書を片端から読んで学んでいきます。
ジェラールは一筋縄ではいかない男といいますか・・・。
男娼を買って男色行為に耽る人物でありながら、博識で教養深く・・・女中などにも優しい。
そしてかつて貴族の妻と結婚していた事も明かされます。その妻は・・これまた骨の髄まで腐ってるんだけど、そんな女を心の底から愛しちゃってたジェラール。(妻の提案で3Pしてる場面があるので、ダメな人はダメかも)
ジェラールの過去、そして憎しみ、ジャックが知った自分の出生の秘密、それらと時代の動きを絡めて描かれます。
後半数ページに渡って、ジェラールとジャックの会話の形をとってロベスピエールによる恐怖政治の批判などがずらずら述べられているので、歴史に疎い、或いは興味のない方はこの場面で少々テンションが下がるでしょう。(そういう人はそもそも歴史ものの作品は手に取らないですね)
このジェラールの憎しみというのがお話の中核を担っています。
その絶える事なく彼自身を苦しめてきた憎しみは、ジャックとの愛によって昇華されるんです。
元妻のお墓の前での独白、ここに繋がるために描かれてきたといっても過言でなくて、もうここを読むと涙が・・・赦しによる魂の解放っていうんですかね、再生っていうんですかね。そこの見せ所が素晴らしかったです。ただの好きだ、愛している、ではないジェラールの根源に関わる独白が。
人としてぶつかり合い、魂のやりとりをし、お互いが魂の片割れのような存在になった二人は、この先もずっと人生の伴侶として生きていくんだろうなぁと確信を持てる終わり方でした。
途中のギャグ表現がやや古いというか少し自分の趣味とは異なるのと、妻とその相手が酷すぎる&重要部分なので作品に割いた箇所が多いので(ゆえに憎しみが深くなるという理由づけに必要な部分なので端折れないのは重々承知なのですが)そこの部分を読んだ時の心の処理に困るので神よりの萌萌にしました。
私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品。
読後しばらく経っても「お前を愛さなかったら・・・」のセリフが心に残っています。
教えてくださり本当にありがとうございました。
時代背景、フランス革命辺り。訳アリ主従関係。お互いにトラウマを抱えているといういろんな設定をよしなが先生のうまい展開で一気に物語を読ませてくれました。
ジェラールのこうなったまでに至る過程とジャックのこうなるまでの過程の描き方がうまく、わかりやすいです。そのためストーリーがとてもドラマチックで響いてきます。
もちろんBLとしての攻めのかっこよさ、受けのかわいさはしっかり押さえていて・・・ひたすらうまいなあと。(中身も外見も(笑))
そしてジェラールの叫びにとても共感を覚えた作品で、人が今そこに至る過程を読める作品だなあと思いました。
CDが聴きたくて原作を読みました。傑作と聞いていたとおり面白かったです。BL作品としてだけではなく、フランス革命前後の緊張感のある物語が読み応えたっぷりでした。
よしながふみさんの淡白な絵柄と、人間が持つ負の部分や不幸にまつわる容赦ない描写が苦手で、素晴らしい作家の一人と思いつつ、著作はメジャーな一般作品しか読んだことがありませんでした。本作を読んでもその印象は変わらなかったのですが、その分、ジェラールとジャックが重ねてきた月日とその時代背景がより際立って、ドラマティックに感じられました。けっこう分厚い文庫本なのに、一気に読んでしまいました。またじっくり読み返さなければ。
ハラハラしてどうしようかと思ったんですが、結末は四方八方丸く収まる少女マンガ形式です。まじめなストーリーでこんなにきれいに収まる話は久々でした。
恥ずかしくてバクハツしたり(←文字通り)、思い余って夜這いしたりと、軽快さと亡命貴族のシリアスなストーリーとのバランスがまたたまりません。
愛と赦しと希望。
帯にあるとおりこの一文がすべてで、其れが過不足なく描かれています。
最悪の出逢い方をした二人のおよそ十年間の物語。
ジャックは娼館でジェラールに抱かれ、身請けされて自由の身を与えられる。そののち、偶然にもジェラールの家へ下男として訪れ雇われる。
彼はとても素直で向学心があり才気煥発。でもそっち関係は晩生で、自慰すらしたことがなくジェラールに手伝われて射精に至った折りには泣いてしまうほど。
ジェラールは学生の頃に平民でありながら、ナタリーという賢しらな貴族の娘を愛し結婚する。子どもを授かるが、其れは死産と聞かされていた。
ナタリーは、子どもは不義の子で「生まれてきた事自体が罪だわ!」と云い己の不貞を悔いることなく捨てていた事、其の娘が肺病を患ってはいるが生きている事をジェラールが知るのはナタリーが不義の相手・ラウルと、彼の妻の葬儀の夜に情事に及ぼうとしていた自宅で、なのです。
わずかでも逢う事がかなった娘の優しさに触れて、"この子は 俺の子だ"と云う場面、ジェラールは失くした左目側の顔なのですが、これぐっときます。
きっと泣いてる。
斯くも大きいジェラールの愛と、其の喪失。
ラウルに教えられた男色は、(とは云っても娼館へ行き金で買った男としかしてない)女を愛する事の絶望からかもしれないけれど、不幸な子どもをつくりたくないという思いが強いのだと感じます。
ジャックが貴族であることはナタリーと重なり、彼の出自は娘と重なる。
ジャックへの愛は子どもを愛するような気持ちもあり。
「これは恋か?」段々とジェラールへの想いを自覚していくジャック。彼を思って手慰みをし、彼の眠っているベッドに潜り込む。(余談ですが、彼らはこの話の中では2回しかしてないのです、最後までのは!)
この翌朝、寝ているジャックへキスをしようとして、止める。
また別の場面。ベッドに横たわるジェラールがナタリーを愛していたとジャックへ告げ、あんな女を愛した自分自身に一番愛想を尽かしてるよと云う彼に「愛してる ジェラール」と静かに涙を流しながら胸に顔をうずめるジャックを、抱きしめようとして、止める。
この後の肝のシーンで爆発する為のもどかしい描写ですが、心情の見せ方に唸ります。
そして、この物語はこれ以上は無いという結末を迎えます。
失わなければ、この愛は得られなかった。
最後の1ページまで素晴らしい…!
死ぬまで手許に置いておきたい一冊。
これを初めて読んだとき、答えが描いてある!と思いました。
何のかは解らないけれど。
文庫版が出ていたので買ってみました。
腐デビュー30周年の自分にとっては、ヒッジョーに懐かしい感のあるコミック。
「風と木の詩」「日出る処の天子」「摩利と新吾」など
70~80年代のBLの先駆的な作品が持つ要素――歴史的グランドロマンの体裁を取り、そこそこ文学的で、涙あり笑いあり――がよく出ている、と思います。
この作品、フランス革命前後~テルミドールのクーデターまでの約10年間が舞台ですが、
それは池田理代子大先生の「ベルサイユのばら」に続く時代です。
*ここで、「ベルばら」を知らない方に解説。
マリー・アントワネットがフランスに嫁いで皇太子妃となる~フランス革命が起き、国王とマリー・アントワネットが処刑されるまでの約20年間を、男装の女近衛隊長・オスカルの眼を通して語る物語です。
詳しいストーリーはウィキペディア先生で検索していただきたいんですが、
主人公の近衛隊長・オスカルは女性でありながら、男性として育てられ
社会的立場も男性という特異なジェンダーのもとで生きています。
ゆえにしばしば男性と女性の間で揺れ、幼馴染の腹心・アンドレとの恋に悩む。
やがてオスカルは貴族の立場を捨てて民衆側に立つと同時に、
平民のアンドレとの恋愛も成就させました。
しかしアンドレともども死すという悲劇的なラストを迎えます。
これは貴族だったジャックが借金のかたに男娼屋に売られるところからはじまるのと
リンクしているのではないでしょうか。
「ベルばら」が新しい時代の手前で悲劇に終わる「身分違いの恋」だったのと対照に、
「ジェラールとジャック」は何があってもめげず、くさらず、たくましく
生き延びて愛を成就させるわけです。
よしながふみ先生自体、40代の「ベルばら」世代(たぶんアニメ版世代)で、
デビュー前は「ベルばら」二次創作もやっていたそうです。
「ジャックとジェラール」は進化したベルばら、
ないしは「ベルばら」へのよしなが先生としての答え、ではないかと思うのですが。
ギャグシーンの表情や描写がかなり「ベルばら」のギャグシーンに似ているのも懐かしい。
>ofnoticeさま
私は、多分少し年上です。
ベルばら連載時は小学生で、コミックスを新刊購入している友達から借りて読んでました。
実写映画も観ました。ラストシーンがフランス映画「天井桟敷の人々」のラストシーンのオマージュであったことに、中学生の時に「天井桟敷の人々」を観て気づき大ショック! 元ネタはこっちだった。
アニメは今地元で朝に再放送やってるんで、今初めて観てます。おもしろいです。アニメ放映時、家にテレビが1つだけだったんで、親の前で少女マンガな台詞が連発するアニメを見る勇気がなかった、たぶんいたたまれなくて耐えられないと思ったから。
よしながふみさんの「フラワー・オブ・ライフ」で、
真島から「鼻の頭にちょんなんてもっての外だ!!」と言われて、
武田さんが「で…でも、あたし、親戚のおばさんからもらった昔の少女漫画しか読んだ事ないんだもの」と答えるシーンを読んで、
もしかして武田さんの設定には、よしながさんの原体験がアレンジして付け加えられてんじゃないかしら?と思いましたよ。
私より一回りくらい年下なのに、私よりも24年組に詳しそうなよしながさんが、とっても不思議です。
ごめんよ、真島! 私、リアル世代で「鼻の頭にちょん」を、疑問も持たずに描いてたよ。それがマンガの描き方だと信じていたもんで。
ベルばら実写映画版、アニメ放映をリアルタイムで見た世代のofnoticeです(((笑)))
よしながふみさんは連載当時を知らないワタクシよりも若干、年下ですから、原体験派ではないでしょう。
ということは、ベルばらが古典作品として不動の地位を築いてからなんでしょうね。
池田理代子・氷室冴子・魔界転生(沢田研二と真田広之のキスシーンに度胆抜かれたw)は自分の魂のめざめでありますw
それはいいとして、原作で一番好きな人物は外伝に出てくる「ル・ルー」ですね。
>ofnoticeさま
いつもお世話になっております。
よしながさんのインタビュー等の発言を拝見すると、よしながさんが「ベルばらの激ファン」なのは、間違いないようです。「臣下に徹するアンドレに萌え」なんだそうで。
よしながさんが同人を始めたばっかりの初期作品に、「ベルばら」同人誌があるらしいです。これ、たまあにヤフオクに出るですけどね、もう最初っから「私には絶対に手が出せません」な価格帯で出るんですよ~。なんとか入手したいものだと狙っております。
よしながふみ作品・・・ 涙・・・ 拍手喝采!!!
この本のテーマ曲は ちあきなおみの『喝采』。 名曲です。
涙が止まりません・・・ ブラボー! 総立ち
私 1番のお勧め所は ジェラールの「眼の傷」。
傷フェチにはたまりません。
独眼流政宗や 有名少年漫画のゾロがお好きな人には 解ってもらえると思いたい。
色気があるのです。寂しそうな顔ったら・・・ゾクゾクします。
ジャックを見守る蕩けそうな顔も す・て・き。
とにかく この本を全ての民に 読んでもらいたい。後悔はしない。
傷フェチの皆様へ この本お勧めです。
>mihiさま
やられましたっ!
今度、「ジェラールとジャック」を読む時に、背後に「いつものよぉに 幕があ~き~♪」とBGMを流してしまいそうな自分が、すごく心配です。
フランス革命を背景に描かれる、愛に傷ついた男の魂の救済の物語。
エロあり、コミカルあり、エスプリありのロマン大作?!
話のあらましやら見所やら感想やらは、皆様がお書きになっていらっしゃるので割愛して、
これから購入される方の為に、コミック版と文庫版の違いについて
書きたいと思います。
コミック版にも旧版(ビブロス版)と新版(リブレ版)があり、
残念ながら手元にリブレ版しかないのでこの両者の違いは分かりませんが、
リブレ版と文庫版は、大きさが違う、上下が一冊というだけではない違いがあります。
(おそらくリブレ版は、ビブロス版を引き継いだ形で出ていると思われる。
ということで出版年は文庫版より後だが、原稿は古いものではないかと。)
カラーの扉絵の有無や、小タイトルのバックの絵が異なることがあるという他に、
リブレ版では背景が真っ白なコマが結構あるのですが、
文庫版ではその一部に背景が書き加えられています。
更には、セリフが変わっているところも何カ所かあります。
作者はよりよくしようと加筆修正しているのでしょうけれど、
どちらがいいかはお好み次第な気がします。
(ああ、それと、文庫版には例によって蛇足に思える解説もついています。)
熱烈ファンとしては、両方いいので両方どうぞ!というところかな(笑)
どちらで読んでも、最後は泣けます。