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カナーレの居所をつきとめたものの、本人に拒絶され逃げられてしまったアヤース。
そんなアヤースに「あんた、バカでしょ?」と容赦なくなじれ、まったく返事できないなんて…、かわいすぎる!
祭りに紛れて、いろんな人の策謀が巡ります。
シャルクの命令で、貴族からの殺人依頼をこなすカナーレとスライアン。
ついに、恩人のオルセン大公までも手にかけることに!
戸惑いながらも、オルセンを殺すカナーレ。
父への恨みは、恩人の命より重いのか?
まだ見つからないコンラダンの隠し財産。
その宝を掠め取ろうと、カナーレと手組む宝探し屋のアレックス。
罠に嵌められ監禁されるヤーニと、ヤーニと共謀して帝国を裏切っていると嫌疑されるセサーム。
帝国から避難してきたセサームをかくまう騎士団のマーヤとレビア教皇。
祭りが行われる場所に次々と人々が集まり、みんな各々に事件に巻き込まれていきます。
ソーテ伯爵から聞き出した情報により、レビア教皇の弟・大司教に面会をするアウラ。
しかし大司教にはシャルクとの接点が…、アウラ、ピンチ!
次々と起こる事件に、めまぐるしく変化する展開。
ジェットコースターに乗せられているみたいです。
ここまで入り組んだストーリーなのに、難しさや、混乱を感じません。
サクサク読めてしまうのは文章の読み易さでしょう。
シリーズ最終章の第3巻。
この巻のラストの方からまだCDでは展開されていない物語になっていくのかな。
ジルはセサームを安全な場所へと移しヤーニ救出へと向かい。
レティとアウラはアイル奪還に向かうがそこにアイルはおらず。
アヤースはナフェルと共に赴いたシャルクの隠れ家でカナーレと再会を果たすが、カナーレは自らの意思で戻らず。
更に、オルセン大公はある女性から預かったペンダントを託し…。
また謎が増えましたよ。
オルセン大公に託されたペンダント。
これがどう物語に関わっていくのか。
「地図」関係なのかなーとも思うのですが。
というか、冒頭の方のシーンでデジャヴを感じたのですが、どうやら同じシーンを別視点で書いたのだとしばらくしてから気付きました。
CDの時にも感じてたデジャヴはこれだったのですね。
なんだかちょっぴり間延びしてるというかしつこいというか…まぁ、視点が違うので感じてることとか違うのですが、自分の中で時間軸を調整するのに手間取ってしまいました。
いろんなところでいろんな人物が動いて。
フツーのBLにはないスケールだし。
ナフェルとスライアンも会っちゃったし、今後いろいろありそうで続きが楽しみですv
「恋心」
まさかの(?)ライナスのお話。
というわけでBLではない。
アウラとの出会い編。
ライナスが艦に乗ることになるきっかけというか。
冒頭の歯の浮くようなセリフがすごかった。
読んでるこっちが「ひー」ってなるっていうか。
宮廷文化恐るべし!!
そして、そんな宮廷のパーティでも自分らしさを少しも崩さないようなアウラもすごいな。
ま、フツーの貴族を見慣れてきたライナスにしたらちょっとしたカルチャーショックかもしれませんが。
物珍しいから惹かれたのか、それともアウラの気質そのものに惹かれたのか。
彼の恋の行方はどうなることやら。
アウラが現時点でも少しも気づいてなさそうなのが憐れだ…。