江名
「ジャイアンと小林もやはり・・・。」「さてあの人は?」
こちらは「月とサンダル 2」に収録済み。
「先生と田中は結局一緒に暮らしてますが・・・。」「そしてその後は?」
こちらは「ソルフェージュ」(コミック・文庫共)の続きのお話
残念ながら商業紙では今のところ読むことができません。
~「ソルフェージュ」の続きについて~
「ソルフェージュ」の最後では
久我山が教えている合唱団がコンクールでアンコールを受け
「こりゃ帰ったら田中に自慢してやんなきゃな」という久我山のセリフのみで
ふたりのその後を知ることができました。
この同人誌では、その後を実際に見ることができる為ファンはたまらない中身です♪
「先生と田中は結局一緒に暮らしてますが・・・。」
前の恋人に腹部を刺されたことがトラウマで、今でも夢でうなされる久我山
隣で寝ていた田中も起きて(使っているのは昔と同じベッド!!)
穏やかな顔で「その人と連絡取っちゃえば?」と。
物語の始めでは中学生だった田中が、なんて包容力のある素敵な大人になったのだろう・・・と
田中の行動と表情でじんわりくるお話。
「そしてその後は?」
文字通りその後のベッドでのお話。
これってやっぱり愛の行為だよね・・・そう思わずにはいられないふたりの姿が素敵。
さっきまで大人な面を見せていた田中が一転、幼顔になって涙目で感じていて
こちらも胸きゅんさせられます。
落ち着いた後
抱き合うでもなく静かに並んで眠りにつくふたりが、この物語の余韻となって心に残ります。
商業誌「月にサンダル」と「ソルフェージュ」の続編。
「月にサンダル」の方はコミックスに収録されているが、
「ソルフェージュ」の方の「先生と田中は結局一緒に暮らしてますが…。」と
「そしてその後は?」は未収録作品で、是非読みたいと思っていたのだが、
この度貴重な同人誌を貸して頂いて読むことができ、本当にうれしい。
本編の最後は、二人の幸せな未来を暗示しながらも
はっきりとは示されないまま終わっているのだが、二人は一緒に暮らしている。
刃傷事件の傷を抱えた久我山、それを乗り越えられるように支えて背中を押す田中。
ああ、いいなぁ……
こんな風に懐の大きな大人になった田中、そして辛い経験も越えて一緒に生きていく二人。
とても納得がいき、そして心が温かくじーんとする。
表紙の久我山の表情が、すべてを語っているような一冊でした。
世界的な歌手になっても、一緒に暮らしても、やっぱり田中は「先生」って呼ぶんだね。
※あ、ところでね、かわいいジャイアンくん、
大蔵官僚って検察程じゃあないけれど転勤もあるんだよ?(笑)