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作家さんの新作発表
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コミックス版の『イロコイ』1~3と『ワズライ』『ヘダタリ』同人誌から『マボロシ』が収録されています。
カバーのあらすじには鷹秋と恋人の岩城と書かれていますが、恋人なんて甘い関係ではありません。『ラストワルツ』で思いのたけを吐き出した岩城はやけに素直で、7年前のあの日を「やり直したい」と言ったり、一緒に暮らした部屋を懐かしんで部屋を借りたりしています。なんなの、この岩城!可愛すぎるんですけどっ!!どんなに自分勝手な王様だろうと、鷹秋を振り回そうと一貫して岩城派だった私には『イロコイ』の岩城は可愛すぎる・・・。鷹秋に料理を作ったり、合いカギを渡したり、キングがデレる破壊力は半端ないよ。
反対に新川派の人たちはものすごくやきもきするでしょう!鷹秋はどちらとの関係も曖昧なままだし、剣崎は岩城に向けてた情熱を、倍増させて新川に向けているし・・・。
鷹秋は二人を振り回す女王様っぷりは健在のようですが、迷いがダダ漏れで、これまたやきもきしちゃいます。岩城を選べよ~っと念じながら読んでましたね、昔(笑)
イロコイ=色恋とは、ホスト用語で「疑似恋愛」を差すそうです。岩城×鷹秋、新川×鷹秋、剣崎×新川、客との色恋はお手の物だった彼らにも、本気の恋は戸惑う事ばかり。鷹秋に振られた新川の涙や、それを見て涙する剣崎。そして鷹秋は喪失を異常に恐れて・・・。岩城だけは大人です。それがとても切ない。
鷹秋が「最後に選んだ男」は「選ばれなかった男」と言うことだと岩城は言います。鷹秋は誰を選んで、誰を選ばなかったのでしょうか。
作中に「仕事を選んで、その仕事に選び返されて」という台詞があります。『春抱き』14巻で、香藤が口にする台詞と同じです。この台詞を読むたびに、新田先生は漫画家という仕事が本当に好きなのだなぁと感じます。