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toshoiin no koi
もしかしてシビト先生初コミックス?の2008年発表の短編集。
「図書委員の恋」
親友に感じる独占欲。これは…恋なのか⁉︎を自覚せざるを得ない青春の1ページ。
「桜井真人物語」とでも言うべきシリーズの1作。
これだけ単独で読むと、花村の予言に震える気分。で、花村と恋の予感⁉︎となるのだけど…
「それは真心でした」
「図書委員〜」その後。真人には男の恋人がいる。
やっぱり花村くんの予言が当たったね。でも予想に反して相手は花村君ではなく大学の先輩。
お相手の心はとってもだらしなくて、部屋も汚部屋。
でもそのうちに歯ブラシもパンツも共有できるようになっちゃうよ、愛だよ、という話。
「僕のハートの切り抜きは」
初恋で裏切られた龍二は愛を信じなくなり、恋人がいてもフラフラと他の男と寝る。
そして傷ついた心をそのまま悪意として今の恋人にぶつける。トラウマの再生産のように。
「冷たい手は君の中に」
ど真面目くんの純な心に触れて。まだ恋じゃなさそうだけどほのぼのしてる。
「青少年髭漂流記」
性癖の元って案外こういうことかも。この夢殿くんの性癖はファザコンというだけではなくてどこか危うい。髭、大人、それプラス「置いていかれる」ところまでセットなのかも。
「夏の終わり」
普通の明るい高校生・宇野+その彼女+宇野の幼馴染・多々良。
だけどこの三角で弾かれたのは、女の子。
夏のお祭りの不思議な一夜に。
「花村君頑張ってね♡〜幸せになぁれ〜」
偶然真人と心の待ち合わせに行き合った花村君。
真人がダメ男の心に遊ばれてるんじゃ?と思い込んだ花村は、2人のデートの邪魔をするが…
ラスト、「僕のハートの切り抜きは」で龍二に傷つけられて家を飛び出した竜也と知り合うのです。この2人、どうなるんだろう?
優しいお話もあるし、なんとも薄暗いお話もある。私は両方好きです。
絵柄もとても好き。
見た目は龍二がいいかな。高校時代の真人もいい。
◆図書委員の恋〜それは真心でした(表題作)
主人公の真人が同性の友人に恋心を抱く己に抵抗感を抱いたところから、すっかりゲイの自分を受け入れ、同性の恋人と怠惰な生活を送るところまで描かれている構成が斬新で面白かったです。攻めの心は超が付くほどだらしないけど、真人を愛している心は本物。そんな心に振り回されつつ、絆されている真人もなんだかんだで楽しそう。お互い好き合っていればどんな生活でも幸せ、そんな風に思えた作品でした。真人の良い友人になった花村も、思いやりがあって素敵なキャラでした。
◆僕のハートの切り抜きは
こうして悪意は伝染していくんだなぁというのを見せつけられた作品。純粋に人を好きになって彼に尽くし続けた龍二が、裏切りを知り自分も人を裏切るようになっていく。もちろん一番悪いのは最初に龍二を裏切った辰だけど、そこで辰自身ではなく他人を傷付けてやろうと思う龍二も救いがないですよね。確かに辰を改めさせたり彼にやり返したりするよりも、そっちの方が容易い。でも、それを続ける限り龍二が本当の愛を知ることはないのかなぁと思うと、やるせないです。
◆夏の終わり
彼女を挟んで親友への恋心に気付く、甘酸っぱい高校生もの。この彼女が単なる邪魔者として描かれているのではなく、それぞれに考えさせたり気持ちを整理させたりする役割を担っていたのが良かったです。彼女がいなければ、2人がくっつくのはもっと遅くなっていたような気がします。線香花火に照らされた多々良の妖艶な顔も印象的でした。
恋煩シビト先生の作品は、女性と普通に付き合う友人が良く出てくる気がする。
ハッピーエンドとは限らないことも多いですね。CPがずっと同じではない事も多いのは好きです。生涯1人しか愛さない方が少数派だろうに、BL漫画はそういうの多い。こちらの短編集も誰が幸せで誰が不幸とか、価値観がそれぞれで最早よく分かりません。
基本ハッピーエンドがよいのですが、恋煩シビト先生の作品は「そういうのじゃない」前提で読んでいるので平気です。ハッピーエンド至上主義の方はご注意を。
※電子書籍 裏表紙有り
先に「窓際の林檎ちゃん」を読んできました。
真人と心で「真心シリーズ」。他の単行本にもこの2人の話が載っているようですが…。
この2人ってシリーズ化するほど魅力的ですか?
魅力的とかもっと読みたいと思うほどの人物描写もなかったし、単発で十分な気がしました。
みなさん、この2人好きですか?どっちが特に好きとかありますか?
心はだらしないひとで、真人は特にオカンというわけでもなく、だらしないところを許すひと、というだけの印象しかなかったです。
それよりも「僕のハートの切り抜きは」でひどい目に遭った竜也と花村の出会いが気になりました。
他の作品もヤマジュン作品を読んだ後のような、人間の怖さや気持ち悪さを感じてしまってだめでした。
登場人物に肩入れして応援するスタンスで読む派には向かないかもしれません。
「夏の終わり」は叙情的で良かったです。
【図書委員の恋】
桜井真人という青年が主人公で、彼が友人に友情以上のものを抱いた事に愕然とする様子や、真人に「君は男をすきになるよ」と言って心を寄せる花村というゲイの同級生とのやり取りが描かれています。
【それは真心でした】
真人が大学生となり、心というだらしない恋人と過ごす様子が描かれています。心がとにかくだらしない。けれど次第にそれを許容して歯ブラシも共有しちゃう真人。
花村くんは友達として登場。
【花村君頑張ってね】
運命の出会いってないかなぁと願い続ける花村君。心と真人と花見をする事になって、二人の仲の良さを見せつけられてしまい…。
最後に出てくるボーダーの子が【僕のハートの切り抜きは】で冒頭、恋人との浮気現場を目撃したボーダーの子と同じです。
この上記三つはシリーズものとして続きがあり「窓際の林檎ちゃん」「シュガーダーク」にそれぞれ短編が収録されています。
時系列としては
「図書委員の恋」の中の上記三つ
↓
「シュガーダーク」の中の【愛すべき馬鹿共の平和な日常生活】
↓
「窓際の林檎ちゃん」の中の【足りないものそれは真心でした】【真実の真心は友情にあり!?】【ループループループ】
の順で読むとわかりやすいかと。ちゃんと花村君も出てきます。
この一連のシリーズが好きなのです。
ーーーーーー
【僕のハートの切り抜きは】
どうしようもないクズ男に惚れてしまった龍二の転落ストーリー。
龍二の続きは「好きって言われたい」という一冊の中に収録されています。
【冷たい手は君の中に】
これは普通にほのぼのストーリー。日直当番で初めて接点を持つ事になった二人。シビトさんなのに毒っ気もなく新鮮です。
【青少年髭漂流記】
髭に父親の姿を重ねて、髭が生えている男性を追い求めてしまう少年のお話。髭を剃ってふられる先生が気の毒(笑)
【夏の終わり】
地味だけどこれが好きです。高校生もの。闇の中で線香花火に照らし出される多々良がシビトさんの爬虫類っぽい顔(褒めてます。絵が好きです。)にぴったりあっててぞくぞくきます。
高校生カプの男女どちらもが、妖艶な多々良に惹かれてしまうのが判る。
当方が読後に気になったのは作品の
内包する時間を基にした時系列です。
少なくとも確実なのは
僕のハートの切り抜きは
↓
図書委員の恋
↓
それは真心でした
↓
花村君頑張ってね
のラインでしょうか。
そして評者が引っかかっているのは
『青少年髭漂流記』の受子の存在です。
彼の構成要素がどうにも表題作シリーズの
キーパーソン・花村君にダブるのですね。
実際リンクしていると匂わせる要素が一つ
ございますし。
そう言う時系列を追って読み直してみると、
又違う物語の顔が見えて来る様な気が
致します。
幸せに紛れてさらりと流されているものが。
全編通して主人公達の抱える闇の部分がやけにリアルで、それが快感にさえ感じさせる魅力あるお話達です。
そして、恋煩さんの描く黒髪に和顔の男子達は色気まきちらしで、大好物です。
友人に友情意外のものを抱いたかもしれないと気付いたとき、それを否定するのが同族嫌悪と言う形になる。
それを煽る為にか登場するオカマの花村君の「君は男を好きになる」という暗示的セリフがガツンときます。
そうして悩みながらもホモになっちゃうのが2話目の「それは真心でした」
男との恋愛がよくわからないままに、本当の恋愛をしていたっていうのがおかしいんですが、相手の嫌な部分も知らない間に許せてしまっている自分がいたら、そういうものなのかもね。
「ボクのハートの切り抜きは」
この龍二の見た目とものすごい暗い性格大好きなんですが!
この本の中で一番気に入った作品でした。
自分の愛が裏切られた時、その復讐を自分に似た相手に対して同じ方法で行うって、すごい自虐的。
でもここで龍二に振られた竜也が最後の話「がんばって花村君」で花村君の餌食になるかも?っていう人物が連鎖していくのが面白い作りです。
それにしても、花村君に幸せが訪れる日が来るのか心配です。
ほとんど個人的な偏見なんですが
関西系の作家さんって、ダメ男書くの、凄く巧くないですか?
ロクデナシのダメ男と、ロクデナシに捕まっちゃうダメ男
本人がそれでもいいって思うなら、まあ、いいんじゃね、レベルのダメ男から
それ、完全に人間としても最低のクズのダメ男だから!レベルまで
濃淡はあっても、ダメ男のオンパレードです
そんな中、表題作と、書き下ろしに登場の花村君。
早いうちから覚醒した「自称おかま」ちゃんですが、いったい彼は受け攻めどっちでしょう?
おねえっぽくチャラチャラしているようですが、
彼が高校時代に好きになった桜井君は、どこからみても完全ネコ(表題作)
泣いているのが気になって、つい拾い上げちゃった竜也も完璧ネコ(かきおろし)
体格差をものともせず、おネエ責めでいくのでしょうか?
はたまた誘い受け?
とりあえず、「きっとリバ」ということで、、
この次は、この花村君が、どろどろとした多角関係で悩むような作品、読んでみたいかも。
個人的に全てにおいて好みの一冊。
表題作は悲恋のようでそうでもないお話。その他短編が四つ収録されてます。さり気なくキャラ同士がリンクしているので、そこも見所です(全部繋がってる訳ではないけど)。
表題作関連では、ただ“一緒にいるのが楽しい”と言うのがどういう感情なのか気付いてしまう事や、そういう関係になると言う事がどういう事なのか、積み重ねて幸せになっていく真人の気持ちが切ないやら可愛らしいやら、見ていて楽しいです。
絵柄は独特のものですが、太めな線でガシガシ描いてる様なのが好みでしたら読んでも損はないかと。話の作り方が上手いなあと素直に思った一作です。
※以下多少ネタバレ有
表題作+真心と「夏の終わり」が大好きなのでその二つについて。
表題作では、表紙の裏切りがなんとも心地の良い失恋の形になってしまうけど、それから心との新しい出会いによって少しずつ変わっていった真人が凄く可愛かったです。相談役と言うか慰め役と言うか、そんな優しい花村の存在も色濃く出ています。
「夏の終わり」は一方がゲイ認識のある子(一)。そうじゃない子の方は彼女がいるんだけど、彼女と一が仲良くするのが気に食わず…。彼女に色々言われてしまい気付く恋心が切ない…けど納得もしちゃうよなあそりゃ…。一の「君に近いもの」って台詞がなんとも説得力があります。この二人のその後とか凄く気になります。
実は真心話ですが…シビトさんの同人誌にて番外編が描かれてます。「平凡デンプシーロール」って同人誌なのですが。これまた素晴らしい裏切りになんとも言い難い心地よさが(笑)でも、こういう発想をして形にしてしまうシビトさんが素晴らしいと思いました。大好きだ。
が、しかし、この本で幸せになった人は読まない方がいいです。そんな内容なので。
このセリフを聞くと、読まずにはいられなくなります。
もこデスヾ(〃`∀´〃)ノ
代表作である「図書館の恋」では、恋愛は発展いたしません。
無自覚の男の子に、「君は男をすきになるよ。」とまとわり付くおねえ系男の子の短編。
黒髪めがねの子が主人公です。
幼なじみで一緒にいることがすごく気軽で、目でおってて。
もちろん無自覚に。
最近彼女ができて、それを見るたびにイラついて。
そんな黒髪クンをずっと見ていたおとこのこがかまってきて~という流れ。
エロとか、恋とかニュアンスな感じでまとまった作品ですが、これはこれで面白い。
そのご~の話が「それは真心でした」に変わります。
高校生だった黒髪クンも大学生になり、とうとう彼氏が!!
高校の時の想い人は結局それですっぱりだったんだな~とちょっとセンチになってみたりもしますが、それはそで。
好きのキモチで、自分がどんどん変わっていく~という話のつくりが面白かった。
他、いろいろなキャラクターが、色々な物語をつむぐ、短編集です。表紙の絵的には好みじゃないな~と思っていたんですが、中をめくるとなかなか。
今、こういう作風増えてるよな~とも思って見たり。