晃子
buchou sono kanojo ha ore desu!

「メビウス・ロンド」が文句なしの神作だったsora組さん。
他著作も読みたくなり、絵柄そのものはすごく好みなんですがなかなかクセのある作風なので「これが読みたい!」というのが見つからなくて。
女装BLはもともとそこまで好きではないのですが、イケオジンスキーなのでこれなら!とポチリ。
ノンケ同士で「部長x課員」。
キスまでなので掛け算前後は(仮)です。
女装した課員が部長に惚れられて…というお話。
逢瀬を重ねる理由がなんと無料○○○!これはBLとしてはかなり自然な展開!
<モヤった点>
・女装のきっかけが「美しいこと」そのまんま(もちろん作者さんがあの名作をご存じない可能性もあります)
・中扉のカラー絵で女性の後頭部が大きすぎるし、他もところどころ骨格が…パースが…(特に横向きの頭・体、建物)
角度によっては同じキャラに見えないことがある
・お仕事BLとしてツッコミどころが多すぎるし、英語に関する描写もいろいろとおかしい
(英文科卒ならI miss youぐらいは知ってるはず。Missなどの敬称は苗字/フルネームにしか付けません…しかも"未婚女性"の意味なので現代は代わりにMs.を使うのが一般的)
・取引先への謝罪のシーンで上司に頭を掴まれて下にやられるシーン
昭和ならともかく、令和ではキッツイです。
でも主人公が「こんな時部長ならどうするか?」とだんだん性格が強くなっていったのがすごく良かった。
駅での決断シーン、ドキドキしました。
そしてついにクライマックス!受けがめちゃくちゃ男らしい!
主人公の涙、すごく自然でした。部長の涙も。
そして同じ "水" という成分があんなところに関係してくるなんて…!
本当にすごい作家さんです。
照れる受けが美しい!
読み終わった後は、上記のモヤった点など どぉ~~~~でも良くなりましたね…素晴らしい作品です。
二人ともキャラとして魅力的で、萌えも詰まっていました。
女装BL苦手な自分にとって、納得のいく展開(=たとえ男性の姿でも気持ちは変わらず…)だったのも高評価の理由です。
ところどころコミカルなのも良かった。
特にムンクの叫びが結構な頻度でおるの草w
てか呪文パスタてw
てかラストのオチー!w
あとがきによると、続編も期待できそうです。楽しみ!
<注意点>
一瞬ですが、女性社員が受けにときめいてます