お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
love game
かなり古い時代の作品をまとめた短編集で、中には70年代のものも収録されています。
90年代ならある程度JUNE作品も出ていたでしょうが、それよりもっと前となると今のBLとは大分捉え方や概念が違うのかも。
入っているお話も、同性でお付き合いするお話かというとちょっと違う。友人とも違い、耽美というのとも何だか違い、萌えとかえろとかもなく…。
でも多分これは愛で、私の知る目に見えてわかりやすい恋とか愛でないものばかりでした。
ネタバレになりますが、お話は明るいものはほとんどありません。
痛々しくて、バッドエンドと分類されるものがほとんどでした。
でもただ暗くて結ばれなかったね、とか登場人物が亡くなって悲しい、というだけの安易さはなくて、ストーリーともちろん絵のクオリティーは高すぎるくらいだと感じます。
二つ目の作品、裕福な家に生まれたアルベールと、貧民街育ちのジュリアンが仲良くなり、友情と愛を深めていくお話なのですが、さらりと読み終わるには重すぎます。
二人はほ互いが大事なのに、アルベールのほうは甘やかされ、優等生として育ったせいでエゴを捨てきれない。ジュリアンは全身で自分を好きだと言ってくれてるのに。
かなり衝撃的なお話なのですが、でもこの時代の作品を手にとったときに、この雰囲気はよく見かけます。
驚いたのはこれ、なかよしに掲載されていたということ。でもこのニアBLのような雰囲気は少女漫画にも昔結構あったのかもしれませんね。
こういう雰囲気と、おそらくこのクオリティーがデフォルトの時代なら結構恐ろしいものを感じます。