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osananajimi no kokoro no koe ha "suki" de afureteru

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
初コミックスとは思えないくらい絵が洗練されていてとてもキレイ。
ストーリーも分かりやすく、そこそこエロを挟んでくる2人の親密な見せ場感も良かったです。
幼馴染みの心の声が聞こえるというファンタジックな展開から、一気に恋愛モードに突入していくところがこのストーリーの面白さでしょう。
嫌われていると思っていた龍司の心の声には、颯太への想いが溢れていて、そんな龍司の気持ちに戸惑いながらも急接近していく2人にドキドキ……。颯太に突然キスをしてきたり身体に触れてきたりと龍司の欲情の色が見えると同時に、昔のように親友の距離感を回復していく様子からは、これが本来彼らのあるべき姿だと分かって微笑ましかったです^ ^
心の声が聞こえる設定のストーリーは、サトラレ系、または魔法使い系といったジャンルがお馴染みですが、この作品は何となく設定がご都合主義なところがあって(心の声が聞こえたり聞こえなくなったりするスイッチがよく分からない)、少しストーリーに引っ張られ気味かなと感じなくもなかったです。
細かいところを言えば、あれだけ龍司の心の声が聞こえているのに、なぜ「颯太、好きだ」のフレーズが一個も出てこないんでしょう。普通、真っ先に聞こえる声だと思うのですが……
エロい、可愛い、我慢するの無理、などなど……色欲ばかりの心の声ばかりで、颯太が龍司に好意がなければ、普通にヤバい声。キスしたいから、そこに颯太の唇があったから、だからキスしたんだでは、少し早計な感じもしました。
それに、いきなり颯太にキスしたのに、うわーやっちまったとか思わない龍司の態度も謎すぎる。やはり、こういうことに慣れているんだろうかと想像が尽きないので、キスしたときや身体に触れたときの龍司の心境について触れてくれていたら有り難かったです。
不本意なことを言って相手を傷つける両者の拗れっぷりには焦れましたが、そんなところも高校生の未熟な恋愛が投影されていて、甘酸っぱいアオハル感がよく演出されていたと思います。
ただ、アブないから学校で致すのは控えて欲しいかな^ ^
彼らのお付き合い編があったら、またぜひ読んでみたいと思います。