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演技の中で、ハジメテぜんぶシてほしい
scenario ni nai koi wo oshiete
こめおかしぐ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
溺愛 3
しんみり 2
エロ 2
健気 2
な感じだと思います。
季史さん×唯斗さんのカプです。
念願の映画の主演に抜擢された俳優の唯斗さん。しかし原作は恋愛小説なのに、恋愛経験が少ない唯斗さんには、恋愛描写の実感が湧かなくて…。
恋愛小説の原作者が元親友の季史さんだと知った唯斗さんは、役作りの間、恋愛ごっこをしてほしいと頼みます。
その恋愛ごっこの条件として、原作通り、別れのシーンの時に振ってほしいことと、身体の関係込みでの恋愛ごっこがスタートします。
季史さんの方から身体の関係込みで、と言っているので、絡み描写が多いのかなと思っていましたが、唯斗さんに想いを寄せているからこそ、大事にしようと、絡み描写はキスや兜合わせなど身体を触る程度の絡みしかしていません。
物語り終盤に、2人の想いが通じ合って、最後まで身体を繋げますが、帯に「ごっこじゃすまない」と書いてあったので、もう少し恋愛ごっこじゃすまない濃厚な絡みが見たかったですね。
唯斗さんも健気受けな感じではありますが、個人的には季史さんの方も健気さがあると思いました。季史さんの小説に書かれているように、ずっと側に居たい、夢を叶えるところを見たい、と思いながらも相手の為に身を引く感じやペンネームを決める時に、唯斗さんからトキと呼ばれていた為「トキフミ」から「トキ」を消すことで、唯斗さんの想いを終わらせようとするのが、攻めながら健気ですね。
少しずつ季史さんに惹かれ、季史さんの想いに気付く唯斗さんと、唯斗さんのことを思い身を引こうとするが、やっぱり唯斗さんへの想いが溢れてしまう季史さん。そんな2人のゆっくりとだけど育まれていく恋愛模様を是非とも読んでほしいです。