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バンド活動をする高校生×難聴の会社員 心揺さぶる年の差ラブストーリー
seijaku to love song
白河和華先生、初読みでした。こちら初の連載作品だったとのこと。
おめでとうございます☺︎✨
17歳×26歳、バンド活動をする高校生×聴覚障害を持つリーマン(研究者)
という年の差カプ。
優しい絵柄と、攻めの朗らかさ・健気さに癒される
ピュアラブ(キスもなし)ストーリーです。
先天性難聴(全く聞こえない)の会社員・安芸野(あきの・受け)。
公園でライブをしていた高校生・三里(みさと・攻め)と偶然目が合い、
その後一緒になったバスの中で話しかけられるのですが、
気まずくて会話も交わさずそそくさとバスを降ります。
しかしそのバスに社員証と大切なデータを忘れてしまい、
届けてくれた三里と再会。
そのお礼にと受験生の彼の家庭教師をすることとなり、
筆談と読唇によって交流を深めてゆきー
と続きます。
とっても優しく、癒しの物語ではあるのですが、
気になる点というか、ストーリー展開上やや強引・力技では...と
思う点がポツポツあったかな..?;
そのせいでなかなか深く感情移入できず、さらりと読み終えてしまった感が。。
まず、受験生が一軒家に一人暮らし(家族は海外滞在中)というのが
現実みが薄いような。
さらに安芸野が三里の家庭教師をすることになる
そのプロセスも、やや不可解でした。
筆談と読唇術のみで教える、って結構互いに
負担が大きそうな気がするんですが;
(特に、特別攻めに好意を持っているわけではない安芸野にとって)
実は三里は家庭教師なんて必要ないほど
勉強ができる設定だったので、そのへんも気にせずスルーして
読めれば良かったのかな、、?
そして、一番引っかかったのが、バンド活動をする三里が
なんとか自分の音楽を安芸野に伝えようとする、その姿勢。。
(ここが物語の肝のはずなのですが...!)
聴こえる者が、聴こえない相手に一方的に...(健気ではあるんだけれども;)
救急車のサイレンの音も聞こえず、ヘッドホンを通しても
彼の音楽を「ただの振動」としか聞こえない、と正直に伝えた安芸野。
そんな彼に対し、尚諦めず伝えようとする三里の姿は
いじらしいし健気ではあるのだけれど、、
「分からせよう」とする独りよがりな姿勢にも思えて(あくまでも、自分は;)
違和感を抱いてしまったかも。。
思いを伝える手段は、必ずしも「音楽」ではなくても
良かったのではないかな?
と、物語の主軸となるであろうところに
共感しきれず。
また、同僚たちとの間に「壁」を作っていると指摘された
安芸野が、三里との恋愛を通してどう変わっていったのか。
二人きりの時の表情豊かな様子は十分に伝わってきたものの、
この恋愛によって彼の職場での姿勢がどう変わったのか、
同僚・宿毛が企てた(?)ような変化が仕事面でも見られたのか、
そのへんの深掘りもぜひ見たかったな...なんて思いました。
…と、「萌」なのになんだか辛口コメントばかりになってしまったのですが...
攻めのアプローチの仕方には「うーん...」と思いつつも、
そのワンコみ溢れる朗らかさ・健気さはとても可愛らしい(U・ᴥ・)
また交流が深まるにつれ、クールな表情が一変、
思いきり笑ったり微笑んだり、いろんな色を見せてくれる
安芸野の変化に、ほんのり優しい気持ちになった一冊でした。
★修正:なし(不要、キスもなし)