きのう何食べた? 24

kinou nani tabeta

きのう何食べた? 24
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
44
評価数
9
平均
4.9 / 5
神率
88.9%
著者
よしながふみ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
モーニングKC
シリーズ
きのう何食べた?
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784065396377

あらすじ

2LDK男2人暮らし 食費は月4万円也(昼食費別)。これは、筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)の「食生活」をめぐる物語です。
今回のメニューは…炒めナムルのビビンバ、焼餃子、ラムチョップのソテー、白身魚のセビーチェ、鶏もも肉のトマトすき焼き、ドロップチョコチップクッキー、サバサンド、みそ煮込みうどん、肉野菜あんかけ焼きそばなど。

表題作きのう何食べた? 24

ケンジ、美容師、58歳
シロさん、弁護士、60歳

レビュー投稿数4

58歳おじさんの本気泣きも愛おしいよ

 私もケンジと同じく胸がいっぱいになってしまって、泣きました。24巻という長さで2人の生活を見守ってきたからこそ、あたかも自分もその場にいたかのようなリアルな感覚で、ケンジが感じたことがそのまま伝わってくるようでした。史朗父の妻への愛情の深さにやられましたね。当たり前だけど、2人ともそれぞれに史朗が可愛くて、彼が子供のうちはもちろん、大人になってからもたった3人の家庭を守りたいと何十年も必死に生きてきたんだなぁと。

 だからといって、史朗を否定したこと、ケンジを拒絶したことは簡単に仕方なかったね、と済ませられることではないけれど。誰が一番苦しんだかとか、誰が一番我慢したかとか、そういう話ではなくて、それぞれに別の苦悩と諦め、希望があって、その人ができうる限りの努力で向き合った結果が、今に繋がっているんだなぁとしみじみ感じました。それが史朗に料理も一緒に楽しんで作ってくれる最愛のパートナーができ、ケンジには最終的に家族ぐるみで温かく迎えてくれる家庭ができたという結果をもたらしたのなら、これ以上の幸せってきっとないと思います。何度道を誤っても、史朗の父と母が互いの手を離さなかったからこそ、ここまで来れたんだなと感無量です。

0

きのう何食べた?24巻

24巻。
前巻で遂に結婚式というひとつの節目を迎えた2人ですが、日常はその後も淡々と続くようでいてやはり式を挙げた事での変化も確かにあるのです。
若いタブチくんカップルとの交流もそうだし、シロ両親とケンジ母姉との交流、また佳代子ファミリーもつながったり。
また、お互いの年齢からくる衰えもあり。
はぁ〜…年月を経るとこうですよね…好むと好まざるに関わらず、2人だけの世界じゃなくなる、自分も相手も変化していく。
そんな時に訪れるもう一つの大きな大きな節目…

やっぱり描き出してくださいましたか。
現実と同時進行で進んでいく「何食べ」ワールド。そりゃぁこの出来事は必然ではあります。
こんな時、シロさんにケンジがいて良かった。逆もまたしかり。
ジルベールに小日向さんが、小日向さんにジルベールが。佳代子さんに夫さんが。志乃さんに周平さんが。
この後どんどん別れが加速してくるはず。でもケンジとシロさんが穏やかでいてくれたら…

で、やっぱりカネの匂いのする小日向さんの料理が美味しそうっす。

2

20年分の愛のトリセツ

新刊出てました!
旬のものを一緒にいただきたい、
季節の同じ時期に読みたい美味しい一冊です。

すごく驚いたのは、事務所でパートナーと寝室はどうしてるか?という話題がでたときに
史朗が「自分も聞かれたら言うんだ!」と覚悟を決めていたこと。
(誰もふってくれないんですけどw)
最初あんなに隠してカリカリしてたと思えない。
史朗は変わった..としみじみ。

タブチが史朗のことを「シロさん」と呼ぶのが許せないケンジ。
「(自分以外が)呼ばないでっ..」て泣いちゃうの
乙女か!(58歳オジサンの本気泣きw)
そこでまたびっくり
史朗がケンジにキレないで謝っちゃう。
めんどくさいという理由からではなく
新婚旅行も即仲直りも
ケンジを優先した上での愛情なんだとわかります。
20年たってどんどん愛情が深く感じられる2人が素敵すぎた⋯。

そしてこの巻はシロさんのかつての家族の葛藤が出てきます。
ケンジはそれを告白され、受け止め、託されます。
泣きました。ものすごく泣く巻です。
けど泣いた日もごはんをつくる。
誰かのために作れるのは幸せなんだなと感じさせてくれる巻でした。
時は有限であることを教えてくれる貴重な作品。
これからも一緒に支えあっていくふたりがみたいです。



2

23巻に続き、、、24巻も、、、!

23巻に続き、、、今巻も泣きました、泣かずには居られなかった…

人生山あり谷あり
23巻で思いがけず2人のサプライズ結婚式に歓喜の涙を流したのも記憶に新しく、24巻をお迎えです

通常運転で美味しいお料理に楽しい会話
温かく優しい人々(※約1名ジルベールはまぁ…アレ…ですが…w)に囲まれた穏やかな日々に楽しくページを進んでいた私、、、
190話からの流れに胸が詰まってしまって仕方なかった、、、

そしてすごく思うのが、この作品のリアルな日常感の〝凄み〟です

ネタバレになってしまうのですが、、、
(一応少し下げますね)






今回、ある方が亡くなってしまうんですが、、、
創作の中でこういう展開ってそれなりに繊細だったりする事もあるし、ストーリー展開としてもドラマ性が高い事もあって読み手にも「来るぞ、来るぞ…」という準備もさせたりする事が常套かな?と思う事が多いように感じます

だけど、、、
実際に生活してる中で誰かとのお別れってそんなドラマティックでもないし、突然やって来る事だってままならない……
だからこそ「後悔先に立たず」なんて言葉が身に沁みたりする訳で、、、

うん、、、
そんな悔しさやどうしようもないやるせなさをこの「何食べ」の中で表現するとこうなるのか、、、という演出のない魅せ方により感情が動かさられてしまって仕方なかったです

その後の愛ある昔話にも涙が止まらず、嗚咽と鼻水でかなり後半は水分いっぱい持って行かれてしまった24巻でした

この流れを想うとより23巻のサプライズの幸せな時間が愛おしくなりますね

しんみりする所もあったけど、ケンジとシロさんが一緒に居る事が何よりもの元気になるお話し
中年あるあるにも心の準備をさせてもらいつつ、いくつになっても嫉妬をしちゃう位シロさんが大好きなケンジの深い愛と、そんなケンジに手を焼きつつも優しくいなすシロさん、、、
ずっと終わりが来ないで欲しいお2人のお話しでした

美味しい紅茶を淹れてクッキーを食べたいと思います(ღ˘͈︶˘͈ღ)

2

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