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kuroi koukennin

このお話を始めて読んで半年以上、何とかこの作品の素晴らしさを言語化できないか頑張ってきましたが、いろいろな要素が重なっている作品の為全部を拾うのはもちろん無理で、作者の生国の持つ背景や、その言葉イラストに隠されたオマージュであったり意味であったりを考えたり紐解く喜びなどもあって、でもそれはあくまでそれは私のつたない知識の上であるし、なおかつ宗教上の事を触れる勇気も持ち合わせていないので、できるだけ割愛したい、けどこの物語の素晴らしさを伝えたいともがいてきました(それにしても長すぎた)。
前置きが長くなってしまったが、できるだけシンプルに言語化するように努めたいと思うのですが、上記のように非常に複雑な背景を持つ物語なのであくまで私の解釈であることを踏まえてお読みいただければ幸いです。
正直読み終わってその素晴らしさに本気でのけ反りました。
(物語は宗教的な存在を持って語られているのでそれを脳裏に置いて読むと萌えが倍増になると思います。)
すごく単純にシンプルに表現するなら、
「幼いエリヤが彼の前にあらわれた存在の異質さを一目で見抜きつつも、そのさみしさ、孤独に打たれ、寄り添い彼と共に居たいと強く願い、すべてを、今世どころか来世どころではない本当にすべてをなげうって彼を選ぶお話。」
物語の内容に即して説明するなら以下。
神と悪魔が純粋な魂の持ち主エリヤを対象に賭けをする。
悪魔が大人になったエリヤの魂を堕落させれば悪魔の勝ち、純粋さを失わなければ神の勝ちという賭けだ。
孤児院で育つエリヤをぜひとも自分の物にしたい悪魔は幼い彼のもとに訪れ彼の後見人になる。だがエリヤは一目見て彼が異なる存在と見抜いてしまう。だがそのうえで彼にこれからも来てほしいと願うのだ。
毎年エリヤの誕生日に黒いものを送ってくる悪魔だが、ある年流行りのペンダントロケットを気まぐれにおくる。好きな人の写真でも入れておけと。
そしてエリヤの20歳誕生日に悪魔は現れ彼に問う。
俺に望みを言え、その欲望を叶えさせろ、と。その欲望の対価にエリヤの魂をもらうために。
エリヤは迷わず欲望があると伝える。エリヤが欲望を持つ=エリヤの魂を自分のものにできると思い喜ぶ悪魔にエリヤが告げる「あなた(悪魔)と共にいたい」と。
エリヤがなぜ悪魔と共に居たいかという理由故に彼は神に選ばれる。エリヤの後頭部にまるで黄金の麦わら帽子を被ったような天使の輪(聖人の輪ともいうらしいが)のように光りが現れ、彼と悪魔を包む。(もともと画力が高い漫画ですがこのシーンの美しさに心が震えずにいられませんでした。)
悪魔はエリヤを神に渡さないために、悪魔が二度と行けない場所にエリヤが行ってしまわないために、エリヤに天国へ上る道を永遠に閉ざす言葉を言わせるのです。
故にエリヤの聖人の輪は粉々になり、彼は悪魔の腕の中に落ちていく…。
だが悪魔は二度と彼のもとに現れなかった。
天国の神の足元で永遠を過ごせなくなったエリヤは、不細工な悪魔の風刺画の切り抜きを彼のよすがと入れたまま、彼にもらったロケットを手放さないまま枯れるように死んでいく。(ここまでが「黒い後見人」)
転生しヨハネという名前になった次の生でそこにまた悪魔が訪れます。神と決別した二人の本当の生が始まるかのように。
このタイトルに悶えます。表題作「黒い後見人」「蛇の恋」「羊の愛」蛇の恋のなんと愛おしく愛らしくかわいらしいことか。羊の愛のなんと超然としたものか。肉体の愛よりも、深く結びついている存在全てを捧げた愛を愛と言わずなんとするよ?と泣き伏しました。
もう、すげえな。としか言いようがない。
私は無神論者でキリスト教についてまるっきり素人です。神と悪魔、天使、ルシフェル、アダムとイブと蛇、の関係性はうっすら知ってるというレベルです。(ほとんどが漫画から得た知識)なのですが、この作品に込められた彼らの存在、あり方、そして選んだ道、その表現に震えずにはいられませんでした。一言で、めちゃくちゃ萌えました!
この深すぎエリヤの愛を前に悪魔ルースがちょっとおかしな方法であたふたする(言い方)お話が「蛇の恋」だったり、2巻だったりするかなと思います。
この橋は渡れるかな?と叩きまくるような(愛情の確認)方法がまたかわいいので激しく萌えます!
何より絵がうまい。
うますぎてびっくりする上にこの内容・・・・圧巻としか言いようがありません!
これだけ書いたのにやっぱり言語化にできないとしみじみおもいます。
読んでいただいた方いたらすみません。でも震えるくらい素晴らしいのですと伝えたかった。
これが神でなくしてなんとする。
悪魔のルースが、神とエリヤという人間の魂が堕落するかどうか賭けをしていた。
それを幼きエリヤに見破られてしまう。
賭けは失敗としたと思ったが、エリヤから、大人になったら神かルースかを選べばいいのだろうと言われたうえ、僕のことを諦めないでほしいと言われ、
後にルースは正式にエリヤの後見人になりたいと申し出て、、、
この強烈なプロポーズみたいな冒頭に、まりあげはズキュン(雷の絵文字)とハートを射抜かれました。
からの、
純真無垢? なエリヤがルースに好意を抱き、
話数を追うごとに、成長したエリヤと接見するルースとの独特な空気感とエピソードが良!!
とくに、何歳になってもルースを前にして変わらない、画面から溢るるエリヤの透明感たるや!!
ルースへの愛を貫く感じが良き良きです。
で、約束の二十歳を迎えたエリヤ。
望むものはなく、魂をそのままルースへ差し出すという。
驚いたルースだったが、ルースの傍にいられるならばほかに何も望まないと告げる。
この激重愛に、なんともいえない萌えを覚えたまりあげは。
尊い。
なんて、尊いんだ。
ずっと感じていたこの透明感の正体は、これ…だったのだろうか。
そう思わされんばかりのP.47でした。
そのあと、まさかの急展開が。
そして、15歳の誕生日にルースからもらったロケットペンダントに入れていた写真の中身は、愛しか感じられなくて、、、涙涙
これ以上はネタバレになってしまうのと、ゾクゾク(ホラー系のゾクゾクではない)するような面白さなので、ぜひご自身の目でご覧下さい!
個人的には、本編のあとの「蛇の恋」がめちゃくちゃ萌えまくって、エリヤ(ヨハネ?)がルースのことを本当に大好きで、よく見ていることが分かって愛おしすぎて、情緒がおかしくなりそうな短編でした。
蛇の姿のルースを抱き締め、愛でて、そして人間の姿に戻ったルースにも抱きつくシーン…
もう♡マーク一億万回押したいほど、推しシーン連続の物語でした。
SSだけでも愛おしい一巻。
続編が発売されるとのことで、まったくその後の展開が想像つきませんが、おそらく愛おしい展開であろうことは間違いないので、来るべき日まで待ちたいと思います。
タイトルの、黒い後見人っていうのも、また響きと意味合いが叙情的でいいですよね!