お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
enomoto senpai ha tenshi nanka ja nai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
素直になれない不器用な先輩に振り回される先輩後輩BL。オカルト系寄りなストーリーでもあり、夏にピッタリな一冊です^ ^
"オカルト系"というのは、颯真の先輩である榎本が事故により、中身だけが颯真にベッタリとくっ付いている(実体は病院)設定だからです。タイトルにあるように、彼は天使なのか天使じゃないのか、それとも他のモノなのか……といった感じなので、ザックリ総称してオカルト系としました。
しかしながら、ゴーストともホラーとも違う、拗れまくった恋が織りなすハートフルな側面もあったりで、全然怖い風の話ではありません。
榎本が颯真と関わっていくことで、諦めかけていた気持ちに正直に向き合っていくストーリーは、むしろ感動系。読み終わってみると、胸がジーン…と温かくなるのを感じられることでしょう。
ストーリーが丁寧に作り込まれていて、BLに止まらずミステリー要素も入ってくるため、ストーリー重視の方やミステリー好きさんにも刺さる作品だと思います。
このレビューを書いていても、一応"ネタバレ"にチェックを入れているものの、重要なネタバレをしないように気をつけながら書いています。
榎本の身に起きていること……過去に起きた事故の真相や今置かれている状況、榎本が庇った親友春名との関係の部分は、この作品における大きな鍵。榎本が颯真に付き纏っている真の理由にしても、なかなかにBLゴコロと謎解きゴコロをくすぐります^ ^
試し読みの範囲内では、榎本の雰囲気はちょっと怖く映るかも知れません。最初の方は、何だか物騒なことを言い出してきますし、彼のキャラ像がよく分からない…そう感じることもあるかと思います。
ですが、榎本はかなりピュアなハートの持ち主。彼の拗れた片想い感情は、不器用度100です(笑)
好きが故にぶっきらぼうな態度をとってしまうところ、肝心な言葉をちゃんと伝えないところ、自分の気持ちに素直に向き合えないところ……しっかりしてよと言いたくなりますが、コワモテの先輩のギャップはかえって可愛くも見えてしまいます。
そんな先輩に振り回されっぱなしの颯真が、どう動くのか、どう感じるのか、先輩と過ごす時間の中で気持ちがどう変化していくのか、注視しながらぜひ読んでみて下さいね^ ^
颯真と仲良しの先輩で、榎本の親友の春名も良いキャラ回りなので、こちらにもぜひ注目いただきたいです。