極道さんは尽くしたがりなパパで愛妻家

gokudousan ha tsukushitagarina papa de aisaika

極道さんは尽くしたがりなパパで愛妻家
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

216

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
66.7%
著者
佐倉温 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
極道さんはパパで愛妻家
発売日
電子発売日
ISBN
9784041162637

あらすじ

大人気ハートフル極道ラブ第19弾!

佐知が怪我をしたという一報に、京都の極道・佐野原椿と犬飼、イタリアマフィアのジーノと優が駆けつける。だが佐知が何気なく話した賢吾の秘密主義に関する話題から、「守るためには秘密を持つのもやむを得ない」という伊勢崎とジーノ、犬飼と「一方的に守られるだけでは対等とはいえない」という舞桜と優、椿との間に亀裂が走り、東雲組は真っ二つに割れることに。巻き込まれた賢吾と佐知は、ひそかに連絡を取り合い、事態を収束させようとするが…?

レビュー投稿数1

登場人物、勢揃いの第19弾!”好きだから”こそのすれ違いの結末は

なんとシリーズ第19弾、10年目に突入したとのこと!
ただただ、すごい。おめでとうございます✨

今回は主役二人の後輩・伊勢崎×舞桜カプの愛ゆえのすれ違いと、
それに巻き込まれる賢吾×佐知…などなどのカプ(カップル勢揃い)の
様子が描かれるドタバタコメディ。

今回珍しく、佐知・賢吾、視点が交互に描かれていて新鮮でした。
賢吾視点のお話、すごく良かった。。
佐知みたいに意地を張ったりせず、自分の気持ちに正直に生きる男・賢吾、
分かりやすくてすごく好き。笑


ただ。なんというか、こう…
ほのぼの楽しく、癒されるハートフルな物語なんですが、
正直なところ、毎回お決まりのパターンには
ちょっと食傷気味に感じられる部分もあって。。評価に迷いました;

佐知が全方位に無自覚にモテすぎるところなど、
”お約束”の内容は安心感もあり、ふふふと微笑ましく思えたりもするのですが。

ホストクラブで微笑むだけで、他のお客さんをメロメロに…
っていうのも、なんだかなあ。
もうさすがにそこまで、佐知の魔性エピソードがなくても
いいかなあ、、と。

特に今回、一番「うーん…」となってしまったのが、
物語終盤のある場面です。

伊勢崎×舞桜のすれ違い解決のため、佐知たち4人が賢吾ら4人を
呼び出して”戦い”を挑むー

というシーン。

呼び出した4人は真剣にやってるんだろうけど、
ちょっと自分にはファンタジー過ぎて、、

伊勢崎×舞桜のすれ違い、その根本にあるものがシリアスで
恋愛の難しさの真髄に触れるものでもあるだけに、
コミカル全振りの解決方法に、乗り切れない部分がありました;

大好きだから、愛してるから、何をおいても相手を守りたいー
(たとえ隠し事をすることになったとしても)

という攻めメンバー。

それに対し、

守られるだけじゃなく、自分も守りたい。対等でありたい。
好きだから、一緒に悩んで考えたい。
隠し事をされるなんて、子供扱いのように感じて傷つくー

という舞桜たち受けメンバーの意見。

どちらの主張も納得できる部分があり、
平行線の意見がどう落としどころを見つけるのか、楽しみだった…がゆえの、
コミカル路線に「あれ?」という感じだったのかなあと思います。


と、佐知の行動にはいまいち共感・ハマりきれなかったのですが、
舞桜に会いに行った賢吾の語る言葉はストレートで、
じん…と胸打たれました。

子供扱いとか、対等に扱ってないとか、そういうことじゃない。
ただただ、好きなのだ…ということ。

直球すぎる言葉が、トスッと刺さる。

そして、”好き”という気持ちも、関係性の変化と共に成長する”と語った
佐知の言葉。
この言葉、深いなあ…と読みながら色々考えてしまいました。

最初は”ただそばにいたい”としか思っていなかった気持ちが、
”役に立ちたい”、”助けたい”、”守りたい”…
そうやってもっともっと、深く大きくなっていく。

今思い返しながら書いていても、
やっぱり深いなあ。。としみじみ感じます。

ということで、
ああ素敵だなあ、と思える点と、ちょっと…?と思える点とが
混在していたこの19巻。(うるさいこと言ってすみません;)

でもでもやっぱり、賢吾×佐知カプ、そして可愛い史のファミリー
大好きです。
収まるどころか加速するばかりの賢吾の溺愛と執着が、たまらないから( ̄∀ ̄)

史が成人し、二人がグレーヘアになるまで、そしてそれ以降も
ずっとこのファミリーを追っかけ、見守っていきたいです☺︎

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