条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
akatsuki ni koi o shire
今回は元王子の魔法使いと秘密を抱える青年のお話です。
受様への想いを自覚し受様と距離を縮める攻様が
兄王子の仕掛けた罠から生還し受様を伴侶とするまでと
本編後日談を収録。
この世界の人間には
男女性と別に3種類の第二の性があります。
人口の1割ほどのアルファは世界を回す者であり
人口の8割を占めるベータはアルファの手足として働く者で
最も少ないオメガは男でも子を成す性です。
アルファとオメガの中で特にフェロモンの相性のいい相手を
運命の番といいますが、出会う事は稀だと言われます。
攻様の父王は子供の頃に隣国との大規模な戦いで
魔力を持つ兄弟は戦死した事で魔力がない身で
王位に就いたため魔力を持つ子を切望します。
魔力の強い妻を迎えて生まれた第三王子が攻様で
アルファで強い魔力を持ち魔法使いとなった攻様は
後継者争いの種にされる事を厭い、継承権を放棄します。
それでも魔力を受け継ぐ子を成す事を切望さても
攻様の興味は魔法研究しか向けられず
父王の意を組んだ侍従達は攻様が開発途中だった
「運命の番」を見つける魔石によって見つけ
半ば無理やりに連れ帰ったオメガが性差別の激しい村で
蔑まれていた受様でした。
父を知らず母を亡くした受様はある秘密を抱えながら
オメガであるが故に虐げられていましたが
攻様宅にてオメガを理由に虐げられる事のない生き方を知り
まっすぐな心根の受様は攻様の関心を買うのです。
しかしながら人に興味を持つ事のなかった攻様は
自身の内に生まれた気持ちに気づかず
気づいたら気づいたで上手く想いを伝えられず・・・
既刊「暁に恋を知れ 上」続刊にして完結巻で
魔法使いの攻様と攻様の運命の番とされた受様の
もふもふオメガバースになります♪
上巻は虐げられて育った受様が
受様を縛っていた偏見という鎖から解き放たれていく様と
攻様という魅力的なタラシ(笑)に惹かれていく流れが
丁寧に描かれていましたが
下巻は魔力の強い王子として生まれたがゆえに
魔力のない父王に執着され続ける攻様事情が語られ
初めて興味が持てた受様への恋心に戸惑う様が
楽しく描かれています。
魔法使いとしても一流で何でも持っている攻様なので
他の人間の気持ちというか存在自体すら気にせずに
思うがままに生きてきたために
受様に良かれと思って張り切る色々がメチャ的外れで
受様もちょいズレな対応をするので微妙にすれ違い
ほのぼのだけどダメダメでとても楽しいです。
そんな2人のゆっくりした恋の背後で
攻様の存在をよく思わない者達が暗躍していて
攻様が大ピンチに陥るのを受様が助けに向かい
見事な形勢逆転の上で攻様がキメってするという
実に見事で爽快な大勝利で大変楽しませて頂きました♪
番外編の2人の結婚式も
受様の隠していた秘密が解き明かされる展開も
実に良かったです ヾ(≧▽≦)ノ
下巻。終わり方がすごく良かったなあ。風が吹くんです。乾いた草原の風。心地よかったです。変人攻めも大変かわいらしく感じたのと、サブキャラ(?)がめちゃ好きでしたので萌2にしました。本編+番外編。この番外編が良かった~
自分の気持ちに気付いたルーシャン。ビナイに意識してもらおうとあの手この手を繰り出すのですが、どの手も一般的なものからはかけ離れていて・・・と続きます。
下巻での新しい 攻め受け以外の登場人(?)物は
キシャ(最高、めちゃ好き)、ライナ(第六王子)、ロジェ(第二王子)ぐらいかな。
++ 好きだったところ
ルーシャンが、イケメンキラキラだけど魔法の事しか頭にない変人王子が、恋心に気付いてからはめっちゃ可愛いんですよね。高校生のアオハルか!という焦れ焦れ度合い。ああ可愛い。すれ違いそうになるわ、周りの加勢によりなんとか持ち直して仲良くなったかと思ったら、ゆっくりだしねえ。ふふ。
そんな焦れきゅんなところに強烈な印象を与えるのがキシャ。最高。ルーシャンが作った、ビナイへのプレゼントなんですけど、めっちゃ面白いんです。「キシャ」ぐらいしか喋らないですけど、もうこの子がいるのといないのとでは大違い。ルーシャンのセンス際立ち、ビナイの気持ちを救い、ハティとナイスコンビになり。欲しいわ、我が家にも。ああネズミは手に入らないから、ささみ肉とかでいいかな。
高校生か、と思う二人の恋心とキシャと、そして最後にあった草原の風のような小編が最高の一冊でした。先生、素敵なお話、有難うございました。
恋を知らない0の段階(むしろマイナスだったかも 笑)から、恋も愛も知っていく100の到達点に上り詰めていくこの振り幅の広さ……!!サイッッッコウすぎる!
恋愛面だけじゃない、2人の抱える背景などなど、兄弟間の家督騒動から秘められた出自まで…ありとあらゆる展開がてんこ盛りな今巻は色んな意味で目が離せない濃密ストーリーでした。
ルーシャンがビナイへの恋を自覚したところで前巻が終わったのは記憶に新しいですが、自覚から確信へ…そして想いを深めていく恋愛の歩みがここにきてスタート。長かったような長かったような長かったような…(笑)ルーシャンの生まれたての恋心がようやくヨチヨチ歩きを始めました。
ビナイはウブウブで、ルーシャンはポンコツで。こんな2人の恋愛ですからゆっくりペースなのは仕方ないのですが、ルーシャンのアプローチがあまりにも変な方向に真っ直ぐで大爆笑でした!
キモかわいい食中植物を贈り物にするセンスが最高です^ ^
恋は人を変にすると言うけど、まさにその通り!ルーシャンの行動はいろんな面で規格外すぎて、ビナイとの噛み合わなさが焦ったいけど、そんなすれ違いも何だかんだで面白い。
本気でコレイイと思ってやってるから、憎めないし可愛くも見えてしまうんですよね。第三者的には両者の気持ちがバレバレってのも面白さにワをかけてめちゃくちゃ楽しかったです。
こんなルーシャンでもすごく成長しています。上巻を読了済みの方は、恋愛にポンコツなルーシャンの不甲斐ない言動を覚えているかと思います。何ともまぁ、ひどい有様でした(笑)
ビナイとアルバートをくっつけようとした悪手を私は忘れちゃいません。そんなルーシャンだからこそ、嫉妬や執着、独占欲を見せるだけでも大きな変化だなと感動の思いで見守りました。
そんな2人のジレモダな恋愛模様ですが、途中で起きるシリアス展開は、それまでのほのぼのモードから一転してなかなかハードめです。
物語にアクセントをつけるという意味でも、2人のジレモダ愛に大きな転換期を与えるという意味でもこの展開は必要だったと思います。激しいバトルシーンは手に汗握る臨場感に終始引き込まれました。
作者の伊達きよ先生はこの作品のテーマは「自由」だと言及していました。
王子として生まれたルーシャンも、差別的な村で虐げられてきたビナイも、生い立ちや育った環境も何もかも違うけど、彼らは肉体的にも精神的にもずっと不自由な環境で生きてきたこところは似ています。
運命の番と出会ったことで、大きく変わったのは自分自身の心。制約もない、強制もない、誰にも邪魔されない"自由"な心で、愛する人への想いに向き合い受け止める……そんな自由が彼らにとっての幸せなのだと知るには十分な深い愛の重さをまざまざと見せつけられました。
あのポンコツなルーシャンが……!
あの可愛いビナイが……!!
もう感動あまって涙・涙・涙でした!!。゚(゚´Д`゚)゚。
恋すること、人を愛することを知らない男が、運命に出会って恋に溺れていく。可愛いジレモダな恋の側面だけじゃないたくさんの見せ場に酔いしれたストーリーでもありました。
初々しい恋の軽やかさも、シリアスな事件の重苦しさも、メリハリの効いた物語運びがとても素晴らしかったです。上巻に比べるとストーリーの動きが激しかったぶん、感情の振り幅は大きいですし、読み応え的にも大大大満足でした!
先月上巻を拝読してから、楽しみに待っていたこちらの下巻。
麗しい長髪美人、αの元王子×健気不憫Ω受けカプのオメガバースです。
実は「神」か「萌2」か?でちょっと迷ったのですが、、
レビューを書く前に色々思い返していたら、
”いや、細かいこと抜きに胸熱の物語だったよね…!”と再確認、
「神」とさせていただきました。
あとがきなしで280P強とボリュームもあり、読み応えたっぷり。
序盤は初めての恋をしたルーシャン(攻)のトンチンカンな行動や贈り物に
声を出して笑い、中盤以降はルーシャンの命を狙う身内の争い、
ビナイの戦う姿にドキドキハラハラ…
愛する人を守ろうと戦うビナイのかっこよさに痺れ、
明らかにされるビナイの出自に、驚きと切なさを感じ...
心揺さぶられる一冊でした。
以下、下巻の簡単なあらすじと感想を...
ビナイへの恋心をやっとやっと自覚し、好意を伝えようと
独特なアプローチをするルーシャン。
しかし独特すぎる贈り物をしてビナイを困惑させたり、
ビナイと仲良さげにするアルバートに嫉妬してしまったりと、
恋愛初心者×恋愛初心者の恋はなかなかうまくいかず…
そんな折、ルーシャンはビナイを二人きりでのデートに誘い、
張り切って準備をするのですが、それが二人のすれ違いを招く事態に。
そして王位継承権を放棄したルーシャンが、
実は王位奪還を狙っているのではないかー
と考える兄王子からルーシャンが命を狙われ、襲撃されるという事件が起きてー
と続きます。
まず、ルーシャンがビナイをイメージして贈った(!)食虫植物、
キシャ(お腹が空くと歯を見せて”キシャ!”と叫びます笑)の可愛さたるや〜!
セリフというセリフもないのですが(大体何か叫んでる)、
要所要所でビナイを慰め心の癒しになっていたりして、
重要なサブキャラでした。
初登場時は自分もビナイと一緒にギョッとしたし
なぜそんな奇妙な贈り物を〜!とツッコミたくてうずうずしたのですがw、
伊達きよ先生の紡がれる文章によってキシャの感情が伝わってきて、
なんとも可愛らしいその様子にすっかり心奪われてしまいました(*´艸`)
そして、「なるほど〜!」と唸ってしまったのが、
この時ルーシャンがビナイにあげた数々のヘンテコな贈り物たちー
炎の出る腕輪や、宙に浮かぶことのできる靴などーが、
後半しっかり生かされ活躍してくれること!
元々そんなふうに役立たせるつもりではなかったとはいえ笑、
ルーシャングッジョブ!そして機転を利かせたビナイ、ナイス!と
個人的にわくわく興奮した瞬間でした。
(この道具たちが役に立ったシーンの、奥田先生のイラストも最高に素敵です✨)
さらに物語後半には、”胸熱…!”となるポイントが2つありました。
一つは、兄王子に誤解され、囚われ、傷つけられたルーシャンを
ビナイ・ガルラ・アルバートの三人で救出に向かうシーン。
男前受け大好き、攻めのために戦う受け大好きな方ーーー…!
ここに、そんな健気で一途で男前な、戦う受けがいます…!
”ピンチに陥った受けを、颯爽と現れた攻めが救い出す”という
一般的な展開の見事な逆をゆく展開、痺れました。
人間の姿では”足手まとい”となってしまうビナイだけれど、
ひとたび獣姿となれば、話は別。
剣で傷つけられ、熱い炎に焼かれ、死を覚悟しながらも
ルーシャンを守り抜こうとする姿、涙目になりながら読みました( ; ; )
そして2つ目の胸熱ポイントはルーシャンが調べ明らかになった、
ビナイの出自のお話です。
印象的で忘れられないのが、以下のシーン。
消えた故郷の跡地に真っ直ぐに立ち上がり、
「俺はビナイ。…(中略)自由な獣」と言葉を紡ぐビナイ。
そしてそれに続くルーシャンの、
「私はルーシャン。ヴィラルハンナ王家の血を引く、自由な魔法使い」
という言葉...
偏見に満ちた村で育ち、自らを「卑しいΩ」だと思い込んでいたビナイと、
高い魔力を持つことが逆に足枷にもなっていたルーシャン。
そんな二人が出会い、恋をして、
自らが”自由”であることを知り、前を向いて共に歩んでいくー
二人の喜びに合わせて、自分の心の奥底からも
何か熱いものが湧き上がってくる思いがしました。
不器用α×健気Ω、”運命の番”の二人の
一筋縄にはいかない恋の行方を、
上下巻2冊でたっぷり堪能できる物語でした✨
あ。
アルバート(ルーシャンの親友)×ライナ(ルーシャンの弟)、
この二人の恋の行方がとてもとても気になるのですが…!
番外編、出ないかな?どうかな?とどきどき、期待しています...!と
ひっそり、こちらに書き記しておきます(*´◒`*)