忠犬だって我慢できない

「我慢できない」どころか…！”待て”のできる年下忠犬攻め

上総葉乃先生、初読みでした。こちら、春庭（J庭57）頒布の同人誌です。

攻めのニックネームが、ズバリ”ハチ”。
名前が”瑛人（’えいと）”だから”ハチ”です(U･ᴥ･)
（ここで出て来たハチ公のイラスト、可愛かった〜☺︎）

4歳差、家が隣同士の幼馴染のお話です。
大学生になったハチが一人暮らしを始めるー
と知った夏基（なつき、受）がルームシェアを提案して、同居生活がスタートします。

毎日毎日ハチが起こしてくれ、お弁当を用意してくれ…と
ハチに甘えっぱなしの夏基。
そんなある日、飲み会後に酔っ払って帰って来た夏基は
ハチを元カノと間違え、あろうことかキスをしてしまいー

と続きます。


鈍くてハチの想いなんてなーーーんにも知らず、
何もかもハチのお世話になっている社会人・夏基についてはちょっと
好みが分かれるかも。。
その”年上感のなさ”がちょっとなあ…と個人的に引っかかりながらも、
でもでも、ハチの健気さ一途さにはひたすらきゅんきゅんしました。

”間違いキス”によってぷつん…と何かが切れ、
思わず夏基に告白してしまい、

「ちゃんと俺にして」
「俺の名前呼んでして　キス」

と迫るハチの”忠犬”ではない男の顔にも、夏基と共にドキドキ。。//

そして、”いつから俺のこと好きだったの？”と夏基に聞かれた時の、
「夏基は好きな食べ物とか　いつから好きか覚えてる？」

ってハチの返し!!! 最高じゃないですか。。
大好きだから大好き、いつから？なんてない！って愛の深さは
リアルわんこ並みだなあ...と頬が緩みました(｡-∀-)

さらにグッときたのが、そのままなし崩しに押し倒して...
って展開になるのか！？と思いきや、そうはならなかったところ。

「あのさ　今すぐじゃなくていいから　俺のこと考えてみてよ」
からの、しゃがみ込んだ夏基の手を取り、優しく甲にキスして
見つめながら…の、

「俺　『待て』は得意だから」

に、心を丸ごと持っていかれたーーーー!!!
（本当にハチのほうが年下？ってぐらい、気遣いのできる子。。）

絆されながらも、なんだかんだハチの言う”ファーストキス”の相手に
一丁前に嫉妬してる夏基、もう陥落だよね〜〜(￣∀￣//)
そんなハチのファーストキスのお相手は…というオチにもキュン。

二人の濡れ場はありませんが、先生があとがきに書かれているように、
”あとは時間の問題”だなと感じる二人のあまあまな雰囲気。
しっかり堪能させていただきました☺︎✧

できれば二人のその後、後日譚を見たいなあ〜
恋人同士となった二人の、日常デート姿が覗き見できたら嬉しいです(*´˘`*)

★修正：なし（濡れ場なし、キスのみ）紙同人誌