はじまりの星

お表紙がステキすぎる、ひと夏の喪失と再生の物語！！

メイトの新刊コーナーに並んでいて、一際キラリと光る美しいお表紙。

手に取ってみたら、見たことないレーベルさん。
ちるちるさんで検索してみたら、こちらの作品しかまだ発売されていない様子、、(まりあげはの検索不足かもしれませんが、、)

帯の裏側もまた、「きらめくラブストーリー」にふさわしく、キラキラした夜空のようなステキなものでした。

そんなお話とは、、、

自分にはサッカーしかないと思っていたDKの陸。
17歳にしてケガにより、サッカーを諦めざるを得なくなってしまう。
そして迎えることとなった夏休み。
サッカーを失ったことでの喪失感をなにで埋めようか考えていたところ、マネージャーの一言で特殊島のリゾートで住み込みのバイトをすることに。


バイト当日。
トゥクトゥクに乗った、色素薄い長髪にアンバー色の目をした2歳年上の青年と出逢い、5つのエリアに分かれた島の簡単な説明をしてもらいながら、管理室まで案内してもらう。
そこで管理人により、その青年流星(きらり)と同室となったが、、、

えちもキスもございません。
BがＬしているかというと、どちらかというとブロマンス？ に近いストーリーでしょうか。
センシティブな年代のふたりでの対話が多く、心の繋がりに重きを置いた作品と思います。


お互い、どこか初めて会った気がしない、、
というふたりが、最終的に、この5つのエリアのなかで治安悪しなCyberエリアで起きていたポルノリベンジっぽい問題に立ち向かう、ひと夏の熱く切なくドラマティックなお話でした。
(とくに、流星の身に起きた出来事にはびっくりしました)


最終的に、主人公の陸は夏休みが終わり、学校が始まってしまいます。
けれどラストに流星は、物理的に離れ離れになってしまうけれど、一生一緒にいられるよと言っていました。

しかし、このセリフ。

深読みすると、もう一生会えないけれど、気持ちのうえではずっとこれからも一緒だよ、という意味なのか、、、


まりあげはのポンコツ読解力では、ハピエンにも、メリバ(そこまでじゃないですが永遠の別離とも捉えられるので、、)にも捉えられたので、想像力が無限に拡がってしまった作品でした。


瑞々しい夏の香りが漂ってきそうな健全BLを読みたい方には、オススメの1冊です！