黒竜の王弟殿下は孤独なオメガの王子を寵愛する

kokuryuu no outeidenka ha kodoku na ouji wo tyouaisuru

黒竜の王弟殿下は孤独なオメガの王子を寵愛する
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×25
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

296

レビュー数
7
得点
61
評価数
14
平均
4.4 / 5
神率
50%
著者
幸崎ぱれす 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403526244

あらすじ

長く幽閉されていた第一王子でオメガのシオンは、人質兼側室として他国へと出される。だが王とつがわされる前に発情不全が発覚し、王弟で竜族のアルファ・ラルフと共に生活することに……?

表題作黒竜の王弟殿下は孤独なオメガの王子を寵愛する

20代,カルドシア王弟で騎士団長,α,黒竜の竜人
16歳,ハウザイクス王国第一王子,Ω

その他の収録作品

  • 書き下ろし:幸福なオメガの王子は黒竜の王弟殿下と愛を深める
  • あとがき

レビュー投稿数7

幸せの意味を貴方と知る

幸崎ぱれす先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
健気 4
溺愛 4
甘々 3
ファンタジー 2
エロ 2
な感じだと思います。

ラルフさん×シオンくんのカプです。

今作はオメガバース物で、受けでオメガのシオンくんは人間ですが、攻めでアルファのラルフさんは、竜人族なので、完全な竜の姿になることが出来ます。

受けのシオンくんは、第一王子でありながら、王族において男はアルファ以外価値が無い、という認識の所為で、幼い頃から幽閉されてしまいます。その所為で、人との関わりも愛情も自身への労りすらも希薄なものでした。

そして人質兼側室として、ラルフさん達の大国カルドシアへ渡りますが、そこでもオメガであるフェロモンがまともに出ていないことが判明します。発情不全を治す為、王であるヴァレリーさんの命令で、王弟のラルフさんと一緒に過ごし徐々に自身の感情の変化やラルフさんに対しての想いなどが芽生えてきます。

ラルフさんもシオンくんもお互いに想いを寄せていくが、元々はヴァレリーさんの側室として連れてこられたシオンくん…ということは、どうなってしまうのか。となりますが、勿論そこはハッピーエンドになるのでご安心を。

兄であるヴァレリーさんに、朴念仁と言われてしまうラルフさんですが、少しずつ心を開いていくシオンくんに、心を揺さぶられどんどん溺愛と過保護になっていく姿が微笑ましいし、シオンくんも健気な言動と、今まで分からなかった喜びや楽しさ、幸せという感情を知っていく姿に、読んでいてこっちまで、じんわり心が温かくなるので、是非とも読んでほしいです。

0

願うのは貴方の幸せ

今回はカルドシア王弟と
ハウザイクスの第一王子のお話です。

孤独に生きてきた受様が人質側室として向かった国で
攻様のつがいになるまでと後日談続編を収録。

この世界には男女の性の他に
バース性と呼ばれる第二の性が存在します。

王侯貴族などの高い位のものに多いアルファ
標準的で最も人口の多いベータ
男女ともに妊娠可能で定期的に発情期が訪れるオメガ。

王族男児はアルファでないと価値がないとされ
ハウザイスクの第一王子の受様はオメガ判定された
6才で王宮の敷地の外れの書物を保管する塔に
幽閉生活を余儀なくされます。

ハウザリスクは近年の財政難の挽回のため
近隣のイウマリクに侵攻しますが

イウマリクは竜人族が治めるカルドシアに援軍を求め
カルドシア先王が竜体で戦いを抑圧したことで負け
カルドシアの属国となります。

ハウザリスクは受様を人質兼側室と差し出す事となり
アルドシア王の代理としてやってきた王弟で
騎士団長の攻様とともにハウザリスクを発つのです。

受様がカルドシアで対した王は優美な美丈夫でしたが
握手の際に「美味しそうな人間だ」と言いながら
龍の鱗が浮かぶ半竜人となって見せる曲者でした。

外見の変化ではなく言葉に対して反応し
肉が付いていないので食べても美味しくないかも
と返した受様は王に気に入られたようですが

発情期を迎えてもいない発育不全では
側室候補にもならないと受様を連れてきた攻様は
受様を1人間のオメガにしろと命じられます。
果たして受様は王の側室となれるのか!?

雑誌掲載作のタイトル作に
書き下ろし短編をつけての文庫化で
黒竜ともなる攻様と薄幸な受様のオメガバースとなります♪

6才から独り暮らしを強要されて情緒未発達の受様と
兄王から受様を側室教育を命じられた攻様が
それぞれの視点で展開するためそれぞれの内面が見えるという
読者にはたいへん嬉しいお仕立てです。

戦いのための戦略ならお手の物の攻様ですが
美しく知識に見えるのに感情を見せない受様には
何をどうしたら良いかすらわかりません。

兄王は攻様に最初は部屋の中でいつも
受様とくっついて過ごしてアルファの匂いに慣れさせ
オメガの本能を取り戻させと指示をしますが
兄王がてへぺろ!! ってしてる姿が見えますよね♪

攻様が四苦八苦しつつも
少しづつ人慣れして感情が現れてくる素直な受様に
攻様が徐々に落ちていく様も大変美味しく
受様が徐々に攻様に懐いていく様も楽しく

兄王の種明かしで一件落着かと思いきや
兄王の元側室絡みで受様に危機に迫るというまさかな展開で
攻様が受様をつがいとするハピエンまで
大変楽しく読ませて頂きました。

受様の塔での知識が活きる展開の書き下ろしも
とても面白かったです (^-^)/

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笠井先生ファンの方も必読♡

長期に渡って幽閉生活をしていて感情が分からなくなってしまった受けと、本当は王の側室として献上予定だったのに人としての感情が乏しいせいで発情不全になってしまっていたために押し付けられた王弟とのお話しです。

挿絵が多いし、笠井先生の描く結婚式や黒竜が素晴らしい!!
というわけで、超神評価つけたいくらいでした。

内容も、最初はドナドナされる家畜よりも情緒が無い受け様が喜怒哀楽を徐々に取り戻すのですが、それを見守って1つ1つ戻る度に攻め様も喜んでいて、キュンキュンです!!
最初の入浴シーンも、笠井先生の絵付きで読むとなんてエロいんでしょう....
泡風呂がこんなえろいとは‍www

こちらの作品、紙で購入したのですが、紙で本当に良かった♡

皆さまもぜひ‪(っ ॑꒳ ॑c)

1

王道の良さに今一度浸ってみませんか?

本篇は少々駆け足気味で終わってしまって、もうちょいそこ詳しく話を突っ込んでよーと思うところもあったけど、書き下ろしの方はパーフェクトにおもしろい。
シオンの成長や、元々の資質が本領発揮といった感じで、シオンがラルフの伴侶として、また国益をもたらす有能な人物としての存在感が際立っていてトータル的には満足です。読後感も良かったです^ ^


不憫受け王子が大国のハイスペスパダリ王弟から寵愛を受けるシンデレラストーリーは、最高に甘い仕上がりです。ちょっと不器用な攻め感もいいスパイスになっていて、そのぎこちなさがストーリーをより盛り立てていました。
どちらかというと王道の部類に入るかと思います。最初はお互いに好きじゃなかったけど、共に過ごすうちに惹かれ合っていくのも王道中の王道。そんな王道の良さがギュッと詰まったストーリーは、読みやすくて理解しやすい上に、あまあまの溺愛の満足度も高くて、溺愛好きな私のハートに大ヒットでした!

オメガってだけで不憫な境遇に追いやったシオンの家族には怒りでしたが、家族の愛に飢えていたシオンを自身の愛情で癒していくラルフの誠実さがとても心地よく感じられました。ラルフの兄の分かりやすーいナイスアシストのお陰もあって、2人が精神的にも性的にも距離を縮めていく一歩一歩のあゆみにはドキドキもニヤニヤもいっぱいです。
ラルフ兄のミッションが、いちいち細かくてあからさまで笑っちゃったけど、ちゃんとそれを真面目にこなすラルフの愚直さがめっちゃ好き(//∇//)
シゴデキな王弟の仕事遂行能力には、いやはや参りました。

最初はシオンとの関わりも、兄から言われたからやってるだけの仕事の意味合いが強かったものの、徐々に自分の意思や本能で動いていく自主性へとシフトしていくラルフの気持ちの変化は大きな見どころでしょう。もちろん、シオンの方も同じで、ラルフの兄の側室になるのが嫌だなと思うほどにラルフに思いを寄せていくところは注目です。

シオンが拉致誘拐される事件も起こりますが、結局あの犯人は一体どうなったのか謎でした。もっと詳しく話を知りたいところだったのに、あっさり幕引き…そして2人が結ばれるのもスピーディーで、もう少し余韻を残しても良いのになと思いました。
そして一番納得し兼ねたのは、シオンの家族です。
あれだけのことをしておいて、あんな軽い謝罪で終了させるとは、シオンは良い子なので許したけど、私は許してないからね(笑)王弟の伴侶になったからといって手のひら返しやがって……物語的にはああするのが限界なんでしょうけど、もうちょいギャフン展開が欲しかったのが本音です。

まぁ、そのモヤモヤも、書き下ろしの面白さで解消されたので、全体的には楽しめました。シオンの活躍がもっと見たいし、もっと国政に関わってその知識力を使って欲しいなと思っていたら、なんと続編が予定されているとの作者さまあとがきでの言及にめちゃくちゃ嬉しくなりました♪♪( ´▽`)
来年かぁ〜…子どもも生まれてるんだろうかと、まだ見ぬストーリーに妄想を膨らませながら、続刊の発売を楽しみに待とうと思います。

4

竜になる

笠井先生追っかけで購入。分かりやすく、べろべろなめそうな溺愛で楽しかったですが、いつまでも覚えている自信はないので萌にしました。本編140頁弱+その続き110頁弱+あとがき。一番最後の挿絵がめっっちゃ好き♡(攻めのひざに抱っこ&照れながらお口あーんしている受けなんですよーっ表情が最高!)

アルファじゃなきゃ!と考えられているハウザイクス王国の第一王子として生まれたシオン。6歳でオメガと分かって以来、施錠された塔の中で一人暮らしています。ある日珍しく父王から呼び出されたと思ったら、カルドシア国へ行ってもらうことになったと言われ…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、
攻め兄(国王)、レフィ(アリアーダ国元王女)ぐらい…?攻め兄がやんわり見せつつ全部計算済って感じの人で好き♡

++攻め受けについて

攻めは竜ちゃんになれる、つよーい無骨な騎士様。剣ぶん回すというシーンは無く、戦う時は竜姿一択。強いから当然か。言葉足らず説明不足さんですが、ちゃんと説明しようと頑張っているように感じます。少しずつ感情を芽生えさせていく受けに惹かれて惹かれて溺愛 って様子が嬉しいです♡

受けはオメガであるが故に幼い頃から蔑ろにされてきて、寂しいとか楽しいという感情が育たなかった方。その方が、攻めと出会い、栄養ある食事をし、人と会話し気持ちを交わし合うことを覚え、感情がだんだん豊かになっていくところが可愛かったです。町に出かけて行って沢山の人やものに囲まれた時の、言葉がうまく出てこない様子なんかめっちゃ可愛かったです。

お話は王道だと思うのですが、受けが可愛く、攻めの溺愛様子も面白かったので、楽しく読めた一冊でした。

4

愛しさが止まらない〜

なんだかんだ明るくて楽しくて幸せなお話でした。愛の遠隔操作!

小国の第一王子のシオンが6歳でオメガだとわかってから塔に閉じ込められ一人ぼっちで10年間。
ある日突然塔から出されたら、なんと父から大国の王の側室兼人質になれと。その王弟ラルフが迎えに来てて…。

ここからシオンの第二の人生がスタートですね!
一人ぼっちで情緒が育ってないシオンがラルフの不器用な優しさに、心を開き感情を育てていく様子がラルフと一緒で愛しくてたまらない〜!

シオンのオメガの発育不全のため兄王からオメガの性を発情させよ。と命じられたラルフ。御意と引き受けるも…。

もうシオンが痛ましくて可愛くて愛しくて!
そりゃあもう溺愛まっしぐらですよ。

愛おしい、でも兄の側室になるのが決まっている…、どうする?な時のラルフの男気がたまらない!

兄王も、もしかしてそのつもりだったのかな?な予感がズバリ?

後編は溺愛過保護なラルフの元で王弟であり騎士団長の伴侶として成長していくシオンがあがく様子がまたまたたまらない!

シオンのこれまでの一人ぼっちの人生が報われたのではないでしょうか?
お互い愛の遠隔操作ですね。

シオンの独占欲に嬉しすぎて火を吹いて飛び回りたいラルフ!溺愛すぎておかしくなっちゃうラルフ!いいですよね。
ちゃんとシオンを見つめ成長を促し褒め頼り。なんてデキた伴侶だ!シオンもな!

健気なおっとり美人受けと溺愛過保護で煽られ攻め。お似合いです!

シオンが辛い境遇でしたが、辛かったよー(泣)なんじゃなくて、ラルフと過ごす嬉しさ楽しさ幸せに冷静に過去を自覚していく。そしてベースにきっとこのお話は楽しいはずだ!な安心感。良かったです。

6

”発情促しレッスン”から始まる、溺愛竜人王弟×”期待はずれ”王子の恋物語

幸崎ぱれす先生の新刊は、王族×竜人×オメガバースファンタジー。

笠井先生の描かれる竜姿の攻め・ラルフがもう、神々しかった✨
美しすぎて、じーーっと細部まで見入ってしまいました。

不憫受けが攻めと共に生活することとなり
新たな道を見出していくストーリー、
そして朴念仁攻めの甘い溺愛、コミカルさ漂う物語の雰囲気が
とても心地よかった(*´˘`*)

”天然おっとり系の受け”ってちょっと苦手だったりもするのですが、
今作の受け・シオンはとある事情を抱えていることもあり、
頬をぷくっと膨らませたりする姿にほっと安堵したり、微笑ましくなったり。

後半にはただ”可愛い”だけじゃない、頼もしい姿も見られ
素直に応援できる受けでした。


主人公は小国の第一王子でΩのシオン(受)。
6歳でバースが判明した時から16歳の現在まで幽閉され、
塔の中から出られない生活を送っていました。

そんな時、大国・カルドシア国王のもとへ
人質兼側室として送られることに。

シオンを迎えに来た王弟で黒竜竜人・αのラルフ(攻)と共に
カルドシア王国へと渡るのですが、
そこでシオンが発情不全であることが発覚。

そこで国王から「ラルフが責任を持ってシオンと共に生活し、
発情を促すように」と命じられー

と始まる、朴念仁攻め×不憫天然受けの恋物語です。


なんといっても一番萌えたのは、長く続いた孤独な幽閉生活に
身も心もすっかり慣れきり、感情が欠落して ”なすがまま、されるがまま”に
なんでも受け入れます…という状態だったシオンが、
不器用なラルフとの交流によって感情を花開かせていく様子!!!

「怖い」とか、「可愛い」「美しい」と思うこと、
それを”隣にいる誰か”と語り合える、共感し合えるという幸せー

そういったことに少しずつ気付いていくシオンの変化と、
そんなシオンをたまらなく可愛く思い、内心身悶えしてるラルフの描写が
胸キュンでした・:*+.


特に好きだったのが、二人で庭を歩いている時のお話。
木の上のリスが持っていた花が落ち、シオンの頭の上にぽてっと着地するシーンです。

しげしげと花をみつめ、その後木の上のリスを見つめ、最後にラルフを見上げて…

「ヤコウリスさんが、お花をくれました」

と、呟くシオンーーーー!!!


シオンの詳しい表情については書かれていないのですが、
”自分がどんな表情をしているか 分かっているのだろうか”という
ラルフの独白から、ぱあっとその表情が目に浮かんで…

感情を心の外に出す術を知らなかったシオンが花開くように変わっていく様子、
たまらなく萌えました...

もーーーこんな可愛い年下の子とくっついて生活してたら、
そりゃラルフだって絆されるよねっ!!という感じ(*´艸`)

実は出会った当初は感情の欠落したシオンを苦手だと感じていた
ラルフなんですが、
常に心のどこかで気にかけちゃってる様子とか、
ちょっともう特別な感情、興味を抱き始めちゃってるよね!?って思えるところにも、
また萌えました◎

そんなこんなでキャッキャウフフ…と交流を深めていく二人。
本気でシオンに恋してしまったことを自覚し、
シオンもまた自分を特別に想ってくれていることを感じ取ったラルフですが、
シオンはもともと、兄王であるヴァレリーの側室候補!

”発情を促す”という当初の目的は達成したものの、
自分が本気で恋をしてしまったから一緒になりたい、ということは
許されないことは必至。

それを十二分に理解し、ある覚悟をもってシオンへの恋情を兄に告げようと
決意するラルフが、カッコ良かった…✧

そんなラルフですが、シオンを前にすると
デレッデレになってる(真っ赤になってたり、鼻の下伸びてそー!っていうのが
想像できちゃう溺愛っぷり笑)のもまた、萌える〜〜

で、兄王との恋の対決、いかにー
と思われたところ、(うっすら予想していたけれど)
食えない兄・ヴァレリーの思惑にニヤリとしました( ̄∀ ̄)

そんな感じで中盤までコミカルかつ甘く進んでいく物語ですが、
後半は隣国との対立という問題が立ち上がり、一転、シリアスな展開に。

竜の姿となり解決へと赴くラルフに、自分は何もしてやれない、、と
焦り落ち込むシオンですが、ここでシオンの持つ知識が、
紛争解決の大きな鍵となります。
幽閉中に書物を読み漁っていたことが、思わぬ形で生きてくるのですね。

αのように大きく強い体や武術の心得など持たないシオンだけれど、
別の形で大きく貢献することになるー

そんな主人公の活躍に、ワクワク!!!
心沸き立ちました。

一方で、あれっ?とちょっと気になった点も。

一つは、ヴァレリー(国王)が元側室でシオンの親友となったレフィ(女性)を
「病死」したことにしていたこと。
それが原因となり、彼女の弟による逆恨み事件・
シオン誘拐暴行事件が起こってしまいます。

レフィ、そこまでして家族と縁を切りたかったの..?
弟が”姉を死に追いやった国”として恨むようになるのも
仕方ないような気がしてしまった。。(やったことは絶対許せないけれど!)
病死を偽装する必要、あったのかな、、

また、事件を起こした弟のその後の処遇が曖昧なままなのも、
気になった点でした。

もう一点は、
”女性のΩは、番と離縁しても新たに番にはなれないが、
結婚や出産は可能”

という独自の設定です。

なんとなく、一般的なオメガバースの世界観だと
「つがい」以外の者との性交は受け付けない、とか激しく苦しむことになる、
というイメージがあったので。。

”女性Ωに限り、番と離縁しても新たなパートナーと子供をもうけることができる
=性交できる”っというのが、不思議だなあと思いました。


と、「ん?」と思った部分も少々ありつつも。

”期待はずれ王子”だったシオンが感情や自尊心を取り戻し、
愛し愛されて幸せを掴んでゆく過程、じっくり浸って楽しみました✨

来年春頃出版予定だという続編も楽しみ♡
ラブラブな二人に、可愛い子供が生まれたりするのかな…?(*´˘`*)

6

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