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作家買いしたので内容をきちんと把握しないまま読んだのですが、なかなかバイオレンス。流血系が苦手な方は避けたほうがよいかもしれません。
自分も暴力系は苦手なのですが、お話は面白かったし、主人公兄弟がドロドロの世界の中にいても可愛くて癒されました。
攻めとか受けとか萌えとかとはちょっと無縁な作品。
巻を重ねていけばきちんとカップリングが出来上がるのでしょうが、1巻ではそういう兆しはほとんどありません。えろ描写はあるんだけど。
主人公のアーチャーと兄・マーフィは荒廃するNYで父親に虐待されながら育った腹違いの兄弟。
兄と言ってもマーフィは5歳程度の知能しか持っておらず、アーチャーはスラム街でストリートギャングから恐れられる存在「カリスマ」になることでマーフィを守ろうとします。
暗い世界なんだけど、この2人が互いを拠り所にしているのがわかるので、なんというか、見ていてすごくきゅんきゅんします。せつないんだけど。
本当なら自分には趣味じゃないってなるジャンルのはずなんですが、続きがどうしても読みたいです。
古い作品なので絵柄も中身が表紙より大分昔。石原さんの今の絵柄の面影がほとんどないくらいです。
レーベルも昔のレーベルです。文庫版が出ていたと思うので、読まれる方はそちらのほうがよいかもしれません。