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keishijou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ひとそれぞれ違いますね。
ずっと一緒にいたい人と、自分の夢と、どちらかを選ばなければならないとしたら…。
法隆と正院の2冊目は、2人の間に起きる問題がさらにディープに。
将来的に子供を持つことや、元カレ問題、だんだん現実になっていく将来進む道。
海の上にずっといたいと思うくらい、何よりもサーフィンが好きな法隆に、プロへのスカウトというチャンスがやってきます。
波を追いかけて、世界中を回る生活。
そこに自分はどう関われる?プルーストの未完小説を自分なりの解釈で書き上げたいという自分の夢は?と悩む正院は、フランスへ。
子供問題はBLにおいて切なさランキングのベスト3常連イシューですが、この作品でも切なかった…。
最初の告白のときから、法隆は自分の気持ちが変わらないとは言わないんですよね。
読み進めると、法隆の考え方が分かってくるものの、ずっと気になってました。
あれだけ情熱的に正院を愛しながらも、法隆タイプの人間が口癖のように言いそうな「ずっと一緒に」とか「死ぬまで離さない」的なことを言わないのは何でだ、と。
その辺りがぼやっとではありますが、分かる場面があって良かった。
この場面のために違和感を作り上げてきたのか、と気付いた瞬間、川唯さんの綿密なプロットの組み立て方に感動しましたよ。
将来の夢と恋愛が常に両立できるとは限らないのが、人生のつらいところ。
わたし自身、夢ではないけれど安定した職と老後の安心を捨てて嫁に行ったので、2人の苦悩が他人事に思えなくて、ページをめくるのがもどかしかった。
結果としてまずは第一段階終了という印象ですが、法隆の考え方や行動がとにかくカッコよくて、痺れました。
本当に大好きな2人だけに、卒業後や就職してからも見てみたかった。
同時収録は『胡桃の中』の2人のなれそめ。
谷崎と中居は、1巻の同時収録だった【うたかたの日々】の桃瀬が勤めている大学の学生。
しかも中居は桃瀬の恋人の篠原の後輩というつながり設定、好きです。
谷崎が文句なしにカッコいい。
今やったら「リベンジポルノ!?」と騒がれそうな作品を出しちゃう中居のぶっ飛びっぷりもすごい。邪な下心抜きでも、この映像作品、観てみたくないですか?
この作品を読み返すと、多幸感で頭がぼーっとします。
年賀状を書かなきゃいけないのに、現実逃避が捗る。
もう一回、読み返してしまおう。
前巻と一緒でこれもやっぱり、表題作より同時収録作の方が記憶に残っていました。
というか、この同時収録作は大好きだったお話です!
わーこれ再読して良かった!
好きだった作品に再度巡り会える幸せ、最高です(*´ー`*)
というわけでこちらもまた同時収録作のレビューから。
「マイ・ビューティフル・ワールド」「ONE DAY」
前巻の同時収録作と同じ世界軸のお話です。
そしてこの世界軸は「胡桃の中」へと繋がっていくみたいですね。
「胡桃の中」は未読のはずなのに、お試し読みをした時に登場人物になーんか既視感があるんだよなぁ〜と思ったんですが、こちらで昔読んでいた2人が彼等だったとは。
これを機に「胡桃の中」も読んでみようと思います!
「胡桃の中」の主役の2人、谷崎と中居の出会いのお話。
モサいのにやたらフォトジェニックな谷崎。
なんなら私が「フォトジェニック」って言葉を知ったのは多分この作品です。
映像学科の中居は自分のビデオにたまたま映り込んでいた芸術学科の谷崎に惚れ込んでモデルにスカウトするも、タダでは撮らせないと身体の関係を持ちかけられる。
撮影1回につきセックス1回。
中居はセックスの最中も谷崎を撮る。
フィルムの中の谷崎の絶対的存在感。
“人の目を奪う人間”というものについてアーティスティックな感性で描かれるとっても素敵なお話です。
中居の目を通した前巻カプ(篠原&桃瀬)も素敵なんです。
アーティストとミューズのお話、あぁやっぱりこういう関係性が私は大好きだ〜〜〜!って思いました。
続いて表題作。ページ的には1冊の3/4が表題作です。
「永かな海」
付き合い始めて半年後の2人。
1巻では2人だけで十分めんどくさい恋愛でしたので第三者が入り込む隙もありませんでしたが、ここにきて当て馬投入です。
マルチリンガルの大学院生で、カミングアウト済みのゲイ〔名波〕。
正院狙いでグイグイきます。
2人が付き合い始めて間もない頃に法隆がうっかり言ってしまった「親子サーフィンすんのが夢」という言葉がずっと胸につっかえたままだった正院。
そこに名波の登場で揺さぶられてフラフラゆらゆら。(名波がまたいい奴なのですよ)
でも今回の正院はちゃんとカッコよかったかな。
「メイクラブ」
お次は正院の高校の先輩で元カレの〔夏目〕。
こっちはチャラい!またもやグイグイきます。
正院のちょっと意外な過去も明かされますが、なんだかんだでお話の主軸は法隆の嫉妬祭りからの〜犬も食わないラブイチャエッチコースなのでした♡
「Monopoly」「Re Love」
将来がちらつき始める2人。
サーファーの法隆にはプロを視野に入れてまずはハワイの大会に出てみないかとのお声がかかり、仏文専攻の正院は名波からフランスに行ってみないかと誘われます。
法隆は自分についてきてほしいっていう典型的な男性思考なんだけど、正院も自分の道はちゃんと進みたいタイプで譲りません。
結果、2人はそれぞれの地へ。
ここからがとーってもドラマティックでロマンティックでした〜!( ´艸`)
スケールのでかくなったラブラブっぷりを見せつけられただけでしたね笑
「ベイビーシークレットラブ」
いとこのベイビーちゃんを預かるお話。(ちなみに正院は子供苦手、法隆は子供好き)
最初は子供慣れしている法隆に三月ちゃん(赤ちゃん)が懐いて正院が嫉妬してるんだけど、最終的には正院と三月ちゃんが仲良くなって法隆さんが嫉妬するのでしたw
評価ちょっと迷うんだけど萌2にしちゃおう。同時収録作に捧げます!
【電子】ひかりTVブック:修正-(はっきり描かれているコマなし)、カバー下なし、裏表紙なし
1巻でお互いの気持ちを伝え合った2人ですが、その2人の間にゲイの先輩が横恋慕してきます。
正院が苦手な科目を教えるという口実で、正院を口説いてくるわけですが、その先輩が正院にもともとノーマルな法隆はどうせ女を選ぶと言って、自分に靡かせようとする。
それで正院も先輩の方に傾いてしまいます。
まあ、BLの王道といえば王道なストーリーだと思いますが、ここでも正院の悪いクセが出てきて、私はちょっと好きになれないところがありました。
女々しすぎるというか。
でもだんだん強くなってきてる感じがするので一応評価は萌え。
第2巻。完結篇です。
恋人同士になって、幸せな日々の筈が…⁉
正院にアプローチしてくる、ゲイの先輩が登場したり、
法隆のふとした一言が原因で、別れの危機が何度かやってくる2人。
男同士で、法隆は元々ノンケ。
お互いに凄く好きあっているの筈なのに、将来を考えると不安になる正院。
そんな時、法隆の「親子サーフィンするのが夢やねん」の何気無い一言が、正院の胸に突き刺さります。
それに対して、「俺は生んでやれないけど…」て答える正院がせつなすぎでした。
今は愛し合っているけど、将来の夢も違う…永遠には続かない事を思い知らされるんです。
でも、そのいつかの別れの時までは、一緒にいたい…いようと強く思う正院。
最後は、法隆の愛の深さが伝わってきて、正院は涙して…
といつものパターンで幕を閉じるんですけどね(笑)
きっと、この2人は、喧嘩をしながらも、その度に2人の愛の深さを確かめ合って、仲直りして…
永遠に一緒にいたりするんだろうなあと思います。
せつない部分もあったけど、全体的にほのぼの&甘々な、心温まるお話でした。
そして、短編「マイ・ビューティフル・ワールド」が収録されています。
これはご存知の方も多いと思いますけど、『胡桃の中』シリーズの谷崎×中居の出会い編です。
新装版『胡桃の中1』にも、この出会い編は収録されてます。
もう、この頃から大ファンで、『胡桃の中』として本が出た時は、大喜びでした。
まさか、谷崎が、画廊の店主…しかも天才贋作家として登場するなんて夢にも思わなかったですけど(笑)
本編とは、少し雰囲気は違いますけど、まだ若くて、本当は男前なのに、中身も外見も胡散臭いギャップ萌の谷崎と♡
真っ直ぐで素直で、可愛い単純王の中居!
この2人は、いろんな意味でサイコーコンビだと思っているので♡
ついついテンション上がってしまいます(笑)
この出会い編、絵柄は微妙な所もあるんですけど…
2人の関係には!
ワクワク&ドキドキさせられる事間違いなしです。