条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
itoshi mono ni futa
デビュー作「割れたカップを戻すには」が大好きな作品。こちらは作家様買いしました!前知識ゼロで読んでみました。電子で220ページ。
先生の2年半ぶりの新刊、とても楽しみに待っていました!期待を裏切らない素晴らしさで、何度も泣いてしまいました。もう何から書けばいいか…。
(以下ネタバレあるのでご注意ください)
4年半ぶりに再会した高校生の眞白(受)と時鷹(攻)。
初めは時鷹を拒絶する眞白だけど、気にせずグイグイ距離を詰める時鷹(陰キャっぽいのにすごいw)。すぐに以前のように距離感で仲良くゲームをする仲になる。
序盤は二人が不器用に気持ちを伝え合って両想いになり、エッチなこともして…と、高校生の可愛い初恋が描かれて、きゅんとしながら読んでいたけど、徐々に眞白の抱えるトラウマが明かされていく…。
眞白がトラウマを負うことになるシーンが壮絶です。中学生にこれはキツすぎる…母の顔が怖い…(泣)
時鷹がイケメンに変身するシーンにはビックリ!めっちゃカッコよくなった♡
時鷹が、眞白が何かつらさを抱えていることを感じつつも踏み込みすぎず、優しく寄り添う姿がすごく男前で素敵でキュンとします。
濡れ場も含めて高校生の等身大の恋が描かれているシーンは、きゅんきゅんしたり、クスっとしたり、すごく楽しくて。でもそこに眞白の心の傷が見え隠れして…。
終盤は、とうとう眞白が過去の出来事を時鷹に打ち明けて、それと向き合うことに。この一連のシーンは、もう涙なしでは読めませんでした。
過去と向き合う眞白の決意、時鷹の眞白を想う気持ち、眞白母や父の眞白を想う気持ち、眞白の父への気持ち…。ずっと切なくて、胸がギュっと押しつぶされるような心地でした。
時鷹が眞白父の前で、眞白へ気持ちを話すシーンは、時鷹の眞白への愛情に号泣しました。なんて男前でいい子だろう…眞白に時鷹がいてくれて本当によかった…。
眞白の「俺は 俺でいいんだ」と蓋を外すシーンも、また泣けてしまった…眞白が長い間抱えていた苦しさから解き放たれてよかった…。
最後は多幸感に包まれるようなラストでした。
それに続く描き下ろしも楽しかった〜!
濡れ場は結構多いけど、エロエロというよりは、高校生の等身大の恋を描く延長という感じで、二人が一生懸命で可愛かったです。
先生の新作、本当に感動しました。そしてとても楽しく拝読しました。また素敵な作品を描いてくださって心から感謝です!!
「割れたカップ〜」も再読したい気持ちになりました。
あとがきには続編への意欲的なお言葉が!
最後に出てきたイケメンの登場する続編、ぜひとも読みたいです!!
先生、担当様、ぜひよろしくお願いします!
(アンケートも書きにいこう♪)
電子 ライトセーバー(白抜き)修正(真っ白だけど、本作の作風にはマッチしていると感じました)
『割れたカップを戻すには』以来のヲリコリコ先生の新作……っっ!!
約2年半ぶりとあって、すごく楽しみにしてました〜ヽ(´▽`)/
今作は男子高校生BL。
かわいらしい絵柄のタッチ感やちょっとクスッとさせるシーン展開が好みドンピシャで、2人のエロ可愛いさが限界突破してました!
男子高校生らしい、覚えたての性欲発散に貪欲な彼らの戯れはエッチィで見てるだけで楽しい♪ 楽しいけど、エッチにまで辿り着くのにはたくさんの苦労があったことを考えると、感慨深い思いでいっぱいでした。
そもそもどんなお話かというと。幼馴染みの同級生に再会し、ずっと蓋をしてきた恋心を再燃させて恋人同士になっていくストーリーです。
でも恋人同士になったことがゴールじゃなく、むしろスタート。主人公・眞白の心に巣食っていた家族間のトラウマを、恋人である時鷹と乗り換えていく救済の物語の側面が強いお話です。
時鷹といるときは基本的にはコミカルポップな雰囲気も、家族との関わりを見せるときには突如ダークな雰囲気に切り替わるストーリー展開にヒヤリ……。このギャップ感はどこか異質で、眞白の心の闇を推し量るには十分でした。
眞白のトラウマ描写は家族に付けられた心の傷で、年頃の男の子には相当にキツいことは女の私にだって分かります。眞白の親には怒りしか湧かないし、当の両親たちは息子の傷を理解せず何やってんだよと言いたくて堪らんでした。
自分の気持ちを押し込めていた眞白にとって、時鷹との再会はどれだけ救いになったか。精神面でも肉体面でも自分らしさをやっと解放できた眞白の姿にウルッときてしまいました。
これまで一人で抱えてきたことを時鷹と2人で乗り越えていくことは眞白が親と向き合う大きなキッカケとなったし、それは眞白にとって次のステージへと進むのには大きな一歩になったと思います。そう考えると眞白だけじゃなく、眞白の父や母にとっても止まっていた時間が進み出した瞬間かも知れません。
それにしても…。
眞白の性欲発散がやっと本来の姿を取り戻してからの、時鷹への愛情過多は一体どうしたというのだろう(笑)
エッチなことをしたい眞白の煩悩と、ベロベロチューには大爆笑でした!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
トラウマ描写のシリアスさと時鷹とのラブラブの落差がすんごいけど、愛に生きる眞白のはっちゃけぶりは最高に面白かったです!学校のみんなの反応含め、イチャイチャのウェーブが止まらない2人の愛にとっぷりと酔いしれました。
もしや続編あるかも、いやないかも。…でもあったら良いな。の作者さんの含みにはクスッとしちゃいました^ ^
私も続編には賛成の一票ですので、いつかまた眞白と時鷹に出会えることを願っています。
「割れたカップを戻すには」の大ファンです。
新刊大変嬉しく拝読しました。
作画がすっごく好みのタッチになっていて..
表紙は色っぽく!
しかし独自のテンポはヲリコリコ先生節と
いいましょうか。たまらなかったです♡
再会ダイスキなので心が高鳴りました。
匂いがなつかしい、という表現に
どれだけ好きだったかわかり、キュン..。
心開いてからは、あっという間に触れ合ってきますが
すぐに過去に囚われてしまう。
シリアスなトラウマに心痛みましたが、
ふたりで乗り越えるのがとてもよかったです。
甘えられない眞白の悩みを
ひとつづつ真摯に解決してあげる時鷹が本当に優しい。
先生の描く攻めは優しい⋯。
猫背だしゲーマーだしコミュ力ないけど
一生懸命救おうとしてくれる。
ありのままの自分を受け入れてもらうことで
救われ、すきだった人と恋愛ができるようになる。
眞白の大好きな彼氏で、味方で、スーパーダーリン。
(私は眉毛ボサボサも好きだった..)
犬ベロチュー可愛い..。
♡マークが溢れるふたりがとても可愛い..。
養分いただける〜♡
読了後多幸感に包まれました。
パンドラの箱でもなく
物々しい鍵箱でもなく
ゴミ箱の蓋なのですね、おちゃめで最高です。
書き下ろしも可愛かったです。
あはははは〜♡からの
イチャサボりで一時間はすごいw
カムアウトしたとき、泣いてる男子いますね..☆
先生あとがきで続編匂わせ、
ぜひイチャイチャ続編切望、一票です!
「秒で分かるBL」レーベルの良さって、時にその分かり易さ、安心さが良さでもありながらもサラっとしちゃう事もあったりする事が個人的にはあったのですが、、、何を隠そうヲリコリコ先生を知ったのもこのレーベルからだったので、今回も期待をして読みました♡
「秒で分かる」部分もありながら「秒では分からない奥深さ」のある素晴らしいバランスを備えた「層の厚さがある1冊」でした…!
BLライトユーザーさまからBL猛者の読者さままで、色んな方に是非読んで欲しいお話しを味わいました.゚ .(´∀`*). ゚.
部類的には「夜明けタイプ」です
高校生の眞白はクラスでも人気者
見た目の良さもあるし、明るい性格に成績も優秀
だけど毎回女子の告白には「恋愛には興味が持てない」と首を縦に振らぬ日々
、、、まぁ当然理由がある訳なのですが、、、
ここの理由がこの作品の雰囲気を、楽しいだけではない側面として控えている事が「秒では分からない」部分として夜明け前の役割を担っています
眞白というキャラの背景をしっかり掘り下げ読ませる事で作品の深みを感じさせてくれつつ、、、
眞白の前に現れた転校生、時鷹との関係は、、、⁈⁈⁈
ハイ、こちらは「秒で分かる」ヤツぅ~((っ´ω`)♡(´ω`⊂ ))
という仕様です♪
つまり、、、
BのL部分は割と安心して2人に癒されながら読めるけど、ストーリーとしての深みはちゃんとキャラを知る事で読み応えを感じさせてくれるという「層の厚さ」には”流石”と声が出ちゃいます、、、‼
上手い~~~~٩(๑´3`๑)۶
この1冊のまとまりの上手さ以外にも推したい所が山盛りです…!
全部書いたら全バレしちゃって面白さを奪っちゃうので抜粋で♡
攻めの時鷹のキャラが最高です!!
基本はコミュ障だけど眞白に”だけ”は心を開いてます!これがかわいいんです♡
そしてコミュ障だけど「芯」があります
このキャラ付けの背景もすごい納得な設定が上手い
見た目もモッサリくんっぽいけれど、実はビジュもポテンシャルが激高い‼
性格も見た目も高い潜在能力を秘めまくりの将来性しか感じない( ´3`)~♡
そして高校生が初めての性の快感に溺れていく日々…♡
ちょっと切なさもあるけれど可愛さも昂りも詰まった濡れ場はお見事…‼
ココもやっぱり推したい///(o→ܫ←o)///
恋と性とストーリーが全く邪魔し合わないで、それぞれが繋がっていながらもちゃんと切り替えてちょっとウハウハしちゃう所もある
こういう構成にすごく読み応えを感じる私には最高の1冊でしたꉂꉂ(๑˃▽˂๑)!!!!!
ちょっとウルっと来ちゃう出会うべくして出会った2人の姿
ずっと見守っていたい、、、!!!
そしてそんな私の気持ちを知ってか知らずか⁈の描き下ろし終わりの1コマからの先生のあとがきへの流れ、、、!!!
もぉ\\(>ω<)//=3これは完っ全に続編を期待せずにはいられないに決まってますって…!!!!!
是非ともその先生の中にある「もしかしたらの続編」、、、”もしかせずに”実現をお願いしまっす!!!
この作品には続編として読むべき愛が溢れています♡
どうぞ、、、お願いします!
心から続編、読みたいです(ღ˘͈︶˘͈ღ)
修正&濡れ場|濡れ場がすごく色んな表情を持って描かれてます!エロ度とはまた違う完成度の高さを感じる濡れ場です!!そんな素敵な濡れ場ですが残念ながら枠線無しのぼんやり系白抜きでした~…
精神的にトラウマがあるのを1人で抱える受けの救済BL。なのですが、日常のターンはゆるっとしてて面白くて、読み始めた最初は終盤で泣くことになるとは予想もしていなかったです!!
ユーモアある癒しのシーンとシリアスシーンの掛け合せが良くてすごく惹き込まれました。
個人的に時鷹の全体的にぬるっとした動きがツボです。バイト先での待ち伏せシーン、怪しい人すぎてこの彼が眞白を思って行動できるかっこいい人だとは夢にも思いませんでした。そういう最初と最後でキャラの印象がガラッと変化するのもすごくいいなぁと。
地味だった頃の自分を知られたくない、ではなくあの頃の自分でいることに罪のような意識や抵抗感を感じていた眞白、最後には今の自分と過去の自分を無理しないラインで選びとっていけるようになって本当に良かったです!!守りたい笑顔、、ずっと幸せでいてくれ~!!
泣きました…。
男子高校生のラブの初々しさと、覚えたえちへの探究心と、シリアスなトラウマ部分が上手く絡み合って、重すぎずコミカルさもありすごくすごく良かったです…!(語彙力!)
ちるちるのランキングと高評価レビューで気になり、あらすじも読まずに購入しました。
自分一人ではこの作品にたどり着けなかった。素敵なレビュー書いてくださった皆さまのおかげです。
思ったよりも展開がサクサクと進み、しかしきっちりと段階を追って描かれているので置いてきぼりになるようなこともなく、読ませる力がすごい作者様だなぁと感じました。
いかにもモサダサで陰キャのコミュ障な攻めの時鷹ですが、裏表なくハッキリと本音を伝える強さがあり、段々とイイ男になっていく様子がとても良かったです。一途で(受け限定)包容力と執着と溺愛MIXな攻めに育ちそう~。
受けの眞白のトラウマは重く、健気さに涙が出ました。
両親へトラウマのことを話して欲しかったけど、話さないという選択もそれで良いと思いました。何でも腹割って解決するだけじゃないから…。でもリアルに親の立場である自分からすると結果話してもらえないのは少し寂しいなと思います。
親も、子どもも、お互いのことを思いやっているからこそ、ちょっぴり切ない。
でもそんな眞白の隣に時鷹が居てくれることは安心だし、もっと本当に過去になったら話せるかもしれないね。
眞白も時鷹も2人とも自分なりに挑戦や挫折をしてて、その結果自分らしくいればいいという結論になれたことに拍手したいです。
眞白の好きなものが溢れてくる描写は可愛かった。
それから、2人がえちの扉を開けて探究心が止まらないのは最高でした。
覚えたてDKの可愛さを見た…。
イケたときの眞白の泣きたいような嬉しいような安心したような表情には涙腺揺さぶられました。先生うまい…。
もう、とにかく、何だか全然まとまらないけど、この情緒のまま投稿します。
これからも2人で支え合っていってほしいです。君たちなら大丈夫だ。
は~…眩しいわ。
ヲリコリコ先生、初読みです。
顔から流れる汗、互いの体に触れ合う手…
表紙を見て、「えち寄りなお話なのかな?」とあらすじも読まずに手に取ったこちら、
いやいや…!
えち描写もありますが、あるトラウマ・悩みを抱えた高校生の”内面”に
丁寧にフォーカスして描かれた作品でした。
良い意味で、読む前にイメージしていた内容を裏切られました。
主人公は陽キャでクラスの人気者・眞白(受け)。
ある日偶然同じクラスに転校生としてやってきた時鷹(攻め)は
実はカードゲームを仲良く一緒にする幼馴染で、眞白の初恋相手でもありました。
再会し急速に以前のように仲良くなっていき、心を通わせ合う二人ですが、
眞白にはどうしても恋愛できないとある事情、トラウマがあってー
と続きます。
鍵になるのが、この眞白のトラウマとなり、恋心に”蓋”をさせる原因となった
出来事です。
これには眞白の母親が関わっていて、もし自分がこんなことを言われたら/されたら
耐えられないだろうな、、と思うぐらい傷つく出来事なのですが。。
そのお母さん側としても、決して眞白を傷つける意図、悪意はなく、
酔った結果の言動でその時の記憶もなく、悩む様子の眞白を見て心を痛めているー
というのが、なんともやるせない気持ちにさせられます。
そして、そんな母親の言動を生んだ直接の原因であり、一番悪いのは
不倫、不貞行為をした眞白の父親なんですよね。。
これ、眞白の経験とは少し違うのですが
身内の浮気・不倫を知った経験のある自分としては、
もし自分が眞白だったら、父親のことは決して許せなかっただろうし、
父親に会いに行こうなんて絶対に思わなかっただろうな、、
と思いました;
だからというか、初めて読んだ時には
眞白に「父親に会いに行こう」とすすめる時鷹にちょっと抵抗というか、
正直反発を覚えてしまったのですが、、
心を落ち着けてもう一度読み返してみて、
時鷹が眞白に「お父さんに会いに行こう」と言ったのは
”父親に似た自分”ではなく、
「眞白は眞白である」こと、父とは全然違った「眞白」という一人の人間だと
いうこと。
それを理解し感じて欲しかったからなのかな、と気付きました。
そして、父親のしたことは間違いではあるけれど、
そんな父親自身のこと、全部を嫌いになったわけじゃない。
眞白の中には、「お父さん大好き」という気持ちが
蓋をされたまま、ずっとずっとあったんだなあ…ということも。
「どうやって今の自分を好きになったらいいの」と父の前で涙を流した眞白に、
時鷹がかけた言葉。
その言葉がトスっと心に刺さりました。
「眞白のことが好きだ 今も昔も」
「眞白はおじさん(父)じゃない 眞白は眞白だって俺が分かってるから」
…読み返して、ちょっと泣けてきてしまう。。( ; ; )
終盤、「俺は俺でいいんだ」と思えるようになった眞白の心の蓋が開き、
ハートがいっぱい溢れ出す描写がとてもとても素敵でした。
切なさと、胸をぎゅっと締め付けられる展開が続いた後の幸福感たるや…!✨
可愛い二人ではあるけれど、「可愛い」だけじゃない。
丁寧な心理描写に胸打たれる、心に響くお話でした。
★修正:tn白抜き(電子シーモア)
読み始めと読後の印象の落差よ……。
ヲリコリコ先生の既刊『割れたカップを戻すには』を読んだ時にも
程よいコミカルさと胸が息苦しくなるような切なさのバランスが
絶妙でしたが、今作もまんまとまたやられてしまいました。
クラスでもカースト上位に属する高校生の眞白。
けれど、その明るさとは裏腹にその胸の内には
消えないトラウマを抱えていました。
そんなある日、小学生の頃の親友で初恋相手の時鷹が
同じクラスに転校してきます。
見た目も性格も劇的に変った自分とは正反対に、
昔のままのもっさりとした外見とコミュ障っぷりな時鷹ですが、
眞白に対しても昔のように声を掛けてきて…。
第一印象は“冴えない男”なんて思ってしまった時鷹ですが、
読み終えた今となっては噛めば噛むほどに味わい深いよき男でした。
過去のトラウマに囚われるあまり、
無理やり自分を変えざるを得なかった眞白ですが、
周囲に何と言われようと自分のありのままを貫き、
自分の気持ちに正直な時鷹に救われてゆきます。
眞白の抱える“トラウマ”についてははっきりとは語られてはいないものの、
事情を察するには十分すぎるくらいの描写に作者の妙を感じました。
父の教師という職業、母親の「あの娘」発言から相手は生徒?と
敢えて明言されていないからこそ想像力が広がってしまい、
眞白が感じたものと同様の気持ち悪さが胸に広がりました。
親を敬愛していた幼い子供にしてみればあまりにも残酷で深い傷。
眞白が無理をしてでも外見を変え、心に蓋をしたことにも納得です。
そして、そんな眞白の傷にまっすぐに向き合い、
包み込むように愛を注いでくれた時鷹に救われました。
誠実で、不器用だけど優しくて、こんなにおどおどしているのに、
いざというときには包容力の塊で男前ギャップに
食らいまくりでした。
こういうのが一番効くんですよね…。
あとがきに続編についても言及されていましたが、
これは絶対続編読みたくなっちゃうやつでした。
既に当て馬(予定)まで描かれていて笑ってしまいました♪
前作「割れたカップを戻すには」で大好きになったヲリコリコ先生の新作をずっと楽しみにしていました。
モサ男猫背の時鷹と金髪ピアスの眞白の再会物語です。
表紙は眞白による改良後の時鷹ですので、2人共イケメンです。
眞白は元々黒髪眼鏡でしたが、現在の姿になる理由があります。
両親の離婚、母親が泥酔した際に眞白にしてしまった言動、父親の姿…等。
シリアスなシーンやコミカルなシーンがテンポよくあっという間に読み終わりましたが、とても内容の濃い1冊でした。
是非、続編をお願いしたいです。
高校生同士のお話ですがいい意味で"青春"っぽさは薄め。
その分心理描写がとてもしっかりしていて、ものすごく深いストーリーとなっていました。
『カースト上位受』というテーマだけども精神的な部分では対等で、お互い唯一無二な存在として想い合い、そして支え合っているのがすごく素敵なふたり。
恋の始まりはわりと唐突ですが、軽い気持ちではないことがお話が進むほどにわかってきて
それぞれの心に寄添いながら読むことができました。
眞白が恋を避けてきた理由は思っていた以上に重たくて、苦しくなるシーンもたくさん。
眞白がすごく優しくて周りを気遣える子だからこそ、痛みは増していたのだろうなと思うと本当に切なかった…。
でも時鷹との再会をキッカケに縛られ続けていた過去から抜け出すことができて、
結果的に彼だけではなく母親も父親も救われることになり。
みんなが笑顔になれるような結末、めちゃくちゃ感動しました。
重たい部分多めだけどもクスッと笑えたりほっこりできたりするので、ズーンとしすぎない読みやすさがありました。
あとがきの時鷹を苛立たせているキャラもすごく好きだったので、大学生編、もしくはスピンオフ。期待しています…!