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ryuukishi gakkou no ochikobore ouji
表紙の銀長髪攻めも良いのですが、口絵の黒髪短髪攻めも見て欲しいですね~!
一粒で二度美味しい魔法で変身できる世界の物語です。…いや、待てよ。攻めは竜姿にもなるので三度美味しい方…!?
国で唯一魔力を持たない落ちこぼれ王子が主人公の受けリオネルです。
頑張り屋さんで熱意はあるものの空回り、溶け込みたいのに周りからも敬遠され悩んでいる真っ最中から物語が始まります。
冒頭、竜騎士学校のことや世界観に馴染むのに少し時間が掛かりました。
それは悩んでいる受けの心情が…頑張りたい!やらなきゃいけない!僕はこうしたいんだ!といったグルグルした心理描写が繰り返されているように感じて。それさっき何度も聞いてるから…と若干まどろっこしい。更にその上で世界観を説明されるので、もう少し整理してくれ~~と思ってしまいました。
そんな中登場した攻めのディーノ。分かりやすくツンツン塩対応だったけど、割と早めにほだされて2人で行動するようになります。ダメな所はきちんと指摘してくれる攻めのお陰で受けの悩みに一筋の光が…。
と、ここからがスピード感が出てきて面白かったです。
序盤のモダモダが嘘のように、受けの良さが出始め前向きさと努力の証と心の成長がガッチリ噛み合ってきます。
ラブ面は、う~ん。とにかく攻めのほだされが早くてチョロい気がしちゃうから…もうちょっと頑張れと言いたくなりましたw2人のパートナーとしての信頼は分かるのですが、萌え要素は少し薄めだったかなと思います。
ただ、事件パートがしっかりしており、謎の解明やバトルシーンはハラハラ楽しく読めました!
受けの長年の悩みも実は…があり、割とそこはあるあるで良い驚きはなかったですが、色々な要素が絡み合った事件と結末は読み応えがあったので、評価一つ上げます。
300P超え、大ボリュームの一冊!
「竜(/龍)」の出てくるお話が大好きなので、竜騎士学校という特殊な学校が
舞台のこちらのお話、ワクワクしながら読みました。
国で唯一魔力を持たない第三王子・リオネル(受け)。
竜騎士学校で鍛錬し、相性の良い竜(人間に変身できる竜)と組めれば
自分も魔法を扱えるようになるのでは…と考え、なんとか竜騎士学校に入学します。
しかし、魔力を持たないことから敬遠され、学校では誰ともペアを組めず
ひとりぼっちに…
そんなある日、寮の同部屋に編入生・ディーノ(攻め)がやってきて
挨拶を交わすのですが、彼は王族を毛嫌いしているようで、
冷たくあしらわれー
と始まる、魔法×竜のファンタジー。
挫けそうになっても簡単にはへこたれず、自分を省みながら
懸命に頑張るリオネルの成長っぷりが目覚ましい!✨
学校でうまくペアとなる竜を見つければ魔法が身につき、
竜騎士になれるかもしれない、と希望を抱くリオネル。
けれどディーノに言われた言葉から、自分が”他力本願”であったこと、
視野が狭くなっていたことに気付きます。
素直に自分の過ちを認めて謝り、姿勢を変えていくことができる姿が
逞しく、清々しくて応援したくなります☺︎
街を破壊した竜の伝説とその誤解、消えた学生達の行方を追う事件、
そしてディーノの正体…
と設定や要素は盛りだくさんですが、
100年の時を超えて解かれる誤解や明かされる真実、魔法を使った戦闘など
ファンタジー好きの自分は存分に楽しみました◎
脇キャラの、リオネルのお兄ちゃんS二人が良い味出してます( ̄∀ ̄)
ものすごーーく弟を可愛がってる、ブラコンお兄ちゃんたち。
欲を言えば、攻めのディーノの恋心、二人の間に友情を超えた気持ちが
育っていく様子、もうちょっとじっくり見たかったなあ、と…
敵対心剥き出しにしていたディーノがリオネルに絆されるのが
なんだか早くてあっさりで、「あれっ?」と思ってしまったのと、
「好きだ」とリオネルに告白するラブ面での重要シーンも、
「いつの間にそんな気持ちになってた!?」と展開の早さにちょっと戸惑ったかな;
ということで、ラブ面に関してはレビュータイトルどおり
ちょっと薄味というか、波に乗り切れなかったかな、、と思うところがありました。
あっ。一番最初に表紙を見た時に「あれ?」と思った、ディーノの角!
右側だけ欠けていて、気になっていたのですが。
本編を読んで、なるほどそういう経緯だったのか、と納得。
銀色の長髪+角、そして人間姿で魔法がかけられている時は黒髪男子、と
攻めの二つの姿が楽しめるのが嬉しい(*´˘`*)
石田先生による、”竜(ディーノ)の背に乗るリオネル”のイラストも美しくて
うっとりしました。
ラブ面にはちょっと物足りなさを感じてしまったこともあり、
評価…迷ったのですが
リオネルの成長っぷりや事件の真相など、たっぷりのファンタジー要素を
楽しませていただいたな、ということで「萌2」とさせていただきました。
主人公のリオネルがどんどん落ちこぼれから脱却し、能力が開花していくストーリーにめっちゃワクワクしました。周囲から徐々に認められていくリオネルの成長と飛躍が右肩上がりに上がっていく展開がとても楽しいお話です( ´∀`)
そもそも、なんで"落ちこぼれ"なのかというと、ほとんどの人間が魔力を保持して生まれるのに対し、リオネルは魔力なしで生まれてきた唯一の例外だからです。しかも王族なのに…というオプション付き。なるほど……リオネルの周囲は彼の存在を持て余している環境のようです。
竜騎士学校に特例で入学できたのは良いものの、周囲からはかなり浮きまくっているリオネル。ぼっちな彼にとって竜騎士の道はなかなかに困難と言えるでしょう。
しかしながら、ただ魔力を有してないことだけが"落ちこぼれ"と言われる理由かというとそうではありません。
リオネルは人情の機微に触れることが下手っぴというか、あまり思慮深くないんですよね。自分は頑張ってるのに何で周りは認めてくれないのってところがあって、一見すると健気で頑張り屋さんだし性格も優しいけど、上っ面で周りと関わってる感じ。
この学校で竜騎士として頑張りたい気持ちや、父である国王から依頼されたミッションを完遂したい気持ちが空回ってて、力がどうも入りすぎてるようなそんなキャラクターです。
しかし、ディーノというルームメイトとの出会いによってリオネルに少しずつ変化が。彼と関わることで相手の気持ちに触れることの大事さに気付かされていきます。クラスメイトと打ち解けずにいたのも、リオネルに魔力がないわけじゃなく、リオネルの相手の気持ちに寄り添う力が乏しいことが一番の問題だったんですよね。
ゴリゴリのファンタジーですし、敵との対峙、緊迫したバトルシーン、黒幕の正体などなど、ハラハラさせる激しい場面展開が見どころな作品ではありますが、人として、そして王族の1人としても精神的な面で成熟していくリオネルの成長物語の側面が強い作品でもあります。力や才能だけが大事なことではないこと、竜騎士としての資質や、ディーノとの信頼関係の構築といった、心の部分でアプローチしていくストーリーは非常に読み応えがありました。
健気で頑張り屋の末っ子王子が、精神的に成長していく物語。騎士を目指す学園生活の中で、少しずつディーノとリオネルが心を通わせていくBL展開は、濃密な事件のお陰でちょっとばかし控えめではありましたが、最後はキチッと甘さ全開でまとまっています^ ^
美の暴力過ぎるイラストも世界観に見事にマッチしており、スケールの大きいストーリーと幻想的なシーンはファンタジーならではのワクワク感の塊でした!ヽ(´▽`)/