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rehearsal
単行本未収録の読み切りを個人出版で電子書籍化した、との事。
アンソロジー「明日、死ぬ」の収録作品です。
主人公は医大生の優彦。
夏のある日、隣家の幼馴染・紡が急にやってきて「俺の葬式のリハーサルやらない?」と言ってくる。
優彦は心底驚く。だって紡はもう何年もガンで闘病して入院中なのだ…
紡は楽しそうに優彦に「お葬式の後にやって欲しい事」を語る。
まず骨を盗む!
それから2人でいつも遊んでいた海辺で。
ちっちゃなぬいぐるみを参列者にして。
優彦が追悼のスピーチ。
スピーチの後は、遺品を燃やすこと。
最後に骨を海に散骨してね。
「あと遺言 俺のことは忘れて」
笑ってて
他の誰かを好きになって
たまに思い出して
そしてかかってきた一本の電話。
優彦はリハーサル通りに紡のしてほしいお葬式をやり遂げます。
私いい歳ですが、本当に大事なひと、本当に大好きな友だちが亡くなったことありません。
優彦の心を思うと、心が痛くて涙が込み上げました。
でもこの話にはまだ続きがあります。
これは紡と優彦に起きた奇跡なのか。
良かったね、なのか、これから先もずっと⁇、なのか。
紡は可愛らしく笑っています。
ARUKU先生やっぱり凄い。凄い。凄い。