メロウレイン 完全版 上

mellow rain

メロウレイン 完全版 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神33
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

61

レビュー数
4
得点
169
評価数
34
平均
5 / 5
神率
97.1%
著者
一穂ミチ 

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イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
ふったらどしゃぶり When it rains, it pours
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403526183

あらすじ

「ふったらどしゃぶり」実写ドラマ化記念!! 「秋雨前線」「ハートがかえらない」など一顕と整の短篇に加え、スピンオフ「ナイトガーデン」の短篇も収録した完全版が、上下巻の文庫で登場。

表題作メロウレイン 完全版 上

会社員(営業)
会社員(総務)

その他の収録作品

  • アフターレイン
  • 秋雨前線
  • その他掌篇1
  • ハートがかえらない
  • LIFE GOES ON
  • その他掌篇2
  • 満ちゆく日々・上(あとがきにかえて)

レビュー投稿数4

何気ない日々の幸せを、

ドラマ化を記念しての完全版。ということで、
本編後の彼らの日々を一気に読めて
ありがたい気持ちでいっぱいです…!

「ふったらどしゃぶり」を読んでから、頭の中をずっと彼らに支配されている。
と言っても過言ではないくらい、色んなことを考えてしまっていました。
とてもヒリヒリしていて、痛くて切なくて、
同じ想いに辿り着くまでが遠くて…。
男とは?女とは?セックスとは?という答えはどこにもないような、あるいはひとつだけしかないような。
当て所もないループの中で出会ったふたりに惹かれて仕方がなかったからだと思います。

そんな彼らの、紛れもない『ふたりだけ』の日々がこんなにも甘いなんて…!
何気ないことで笑いあって些細な喧嘩をして、
そして愛し合う。
ごくごく"普通"の中に居るふたりを見ることができたのが嬉しくて、何度も胸が震えました。
そして。たくさん傷付いて愛を失った者だけが知る優しさが感じられたのもすごく素敵で、
流れゆく日常の尊さがとても眩しく映りました。

時折見える和章の存在にドキッとしつつ、
いつでも消えることなく彼は整の心に居ることに安堵して。
離ればなれになっても、遠い思い出になっても。
消えずに残る日々の美しさもあるものなのだなとしみじみ思ったのでした。

この満たされた気持ちのまま下巻に進めるのが幸せすぎる…!
また新鮮に楽しみたいと思います。

2

大好きな二人にまた会える幸せ

「メロウレイン」は「ふったらどしゃぶり」の同人誌等を集めた本。「イエスかノーか半分か」にとっての「OFF AIR」みたいな位置づけです。
その「メロウレイン」が、「ふったらどしゃぶり」のドラマ化を機に文庫になりました。
ソフトカバーの「メロウレイン」は既読で、ほとんど同じ物とわかっていますが迷わず文庫を購入。
何度読んでもいいなあとしみじみ、一顕と整の生きる世界に浸り、幸せな気持ちになりました。
「ふったらどしゃぶり」には思い入れがあり、この二人がとても好きなのです。
本編の後日に当たる本書には、本当に他愛の無い二人の日常が描かれています。
朝起きて、会社に行って、帰ってきて夕飯食べて、お風呂に入って眠る。休日には一緒に遊ぶし、平日も時間が合えば飲みに行くし、社内で見かける時もある。
本当に普通の、息をするようにごくごく当然の、ありふれた毎日です。
その日々がとてもキラキラして見える。好きな人が居て、なんてことのない言葉を交わして、共に笑ったり、ちょっとムッとしたり、仲直りしたり、非日常を楽しんだり、そうして一緒の時間を過ごしていく幸せの積み重ね。
なんて尊いのだろうと思うのです。それが一冊にまとまっている(文庫は上下巻ですが)。ページをめくるたびにあたたかい気持ちになり、キュンキュンしたりじわっとするのです。読書がとても贅沢な時間に思えます。

1

祝♡ドラマ化

本作は「ふったらどしゃぶり」シリーズ短編集の上巻です。

「ふったらどしゃぶり」のドラマ化記念にて
既出の番外編を一気にまとめた2巻同時発売はスゴイです

本作の初出はフルール文庫でこちらで読んでいましたが
リメイクの新書館ディアプラス文庫が出てからも
結構立っているのですね。

完結したお話の番外編なので短いけど
現代リーマン者なので読者にも身近な日常で
2人が本当にそこにいるかのような小話が多くて
とても楽しく読めました (^-^)/

巻頭の「アフターレイン」を少しご紹介します。

そろそろ夕飯の準備を考えないといけない時間
空腹で動けなくなりそうな受様は
腹が減っているからこそ妥協はしたくないと
結構真剣に自分の胃袋との対話を試みます。

今家の食糧で食べでのあるものと言えば
攻様が持ってきた丸ごとのすいかですが
それをメインディッシュにするのは遠慮したいし

何も考えないまま外に出ると
とりあえず目についたものでこれでいいやと
なりそうだったのです。

攻様に「何を食べたい?」と尋ねられて1分ほどで
受様は「手巻きずしがたべたい」という結論に達します。

すし屋ではなく
「スーパーで好きなものを買って超巻きたい」と言うと
「超すか」と笑われますが

受様のすしプレゼンは
攻様の口を『手巻きずし待ち』にさせて・・・
というすしネタから始まりますが
会社でのイベントまで絡んでいく楽しいお話です。

テンポのよい日常会話がいいでよね (^-^)/

他の収録作(初出)は下記の通りです。

「アフターレイン」
(フルール「ふったらどしゃぶり」サイン会おみやげ小冊子)
・アフターレイン
・雨の日と日曜日は

「秋雨前線」(同人誌)
・きいろい星
・きいろい蜜
・秋雨前線

その他掌握篇1
・ユアーズ(フルール「ふったらどしゃぶり」特典ペーパー)
・雨上がりの夜空に
(フルール「ふったらどしゃぶり」発売記念ブログ掲載)
・In The Garden
(フルール「ナイトガーデン」発売記念ブログ掲載)
・春景淡景
(10周年記念ファンブック「long hello」特典ペーパー)
・雨恋い
(10周年記念コラボカフェ来場者特典SSカード)
・海を見に行こう(J.GARDEN無料配布小冊子)

「ハートがかえられない」(同人誌)

「LIFE GOES ON」(同人誌)
・LIFE GOES ON
・LOVE GOES ON

その他掌握篇1
・ミッドサマー
(ディアプラス「ふったらどしゃぶり」特典ペーパー)
・ふってもふっても
(単行本「メロウレイン」特典ペーパー)
・STAY HERE
(ディアプラス「ふったらどしゃぶり」発売記念こばなし)
・陽の当たる大通り
(単行本「メロウレイン」発売記念こばなし)
・シグナル
(10周年記念コラボカフェ来場者特典SSカード)
・海を見に行こう(J.GARDEN無料配布小冊子)

「落ちゆく日々・上」

3

日記のような。ラブレターのような。

『メロウレイン完全版』が発売されるのに合わせて、ここ2〜3日の間で『ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours』と『ナイトガーデン 』を読んできました。

このシリーズ作品の存在はドラマ化のニュースきっかけでついぞ最近知ったばかり。10年以上…このメロウレインに関して言えば6年半くらい…前の作品だと聞いて、BL界で長く愛されてきた作品なのだなとしみじみ感じております。
時代は平成から令和へと移ろいましたが、アップデートしながら次世代へ受け継がれていることのポテンシャルがスゴい。私のように遅くにBLにハマった者でも、新しい気持ちでこの作品の世界に飛び込めることが嬉しいです^ ^


本作の『メロウレイン』は、本編『ふったらどしゃぶり』の番外編集的作品で、アフターストーリー的な位置付けです。一顕と整の恋人同士の何気ない日常を通して、彼らの素の魅力により迫っています。
本編がしっとりと切ない系のストーリーであるのに対し、こちらは番外編の良さを最大限に享受できるほのぼのあまあまなテイスト。一顕と整の、恋人同士の語らいやコミカルな掛け合い、甘くて濃密なセックスの営みなどなど、不安要素とは無縁の穏やかな世界をたっぷりと味わうことができるでしょう。

ショートストーリーがたくさん収録されているので、1つ1つのストーリーが読みやすいのが良いですね。2人は実に色んな顔を見せてくれていて、まるで日記のように日常や特別な日が綴られています。
日記のようではありながらも、お互いがお互いに"大好きだよ"と言い合っているようなラブレターにも感じられますし、2人の相愛にどっぷりと浸りました^ ^


何も特別なイベントの日じゃなくても、普通の何気ない時間も特別な日にしていく彼らの時間の積み重ねがとても素敵だなと思いました。
どんな時間でもどんな場所でも、2人が一緒にいるだけできっと特別な瞬間になる。そう感じるエピソードが盛りだくさんで、たくさん癒されました(*´︶`*)

そんな心地よい感覚のまま、下巻の世界にも行ってきます!

4

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