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saezurutori wa habatakanai
Volume 9 is a highly challenging work. The production team completed this arduous task with an extremely high standard, bringing shock and touching feelings to the listeners. They truly deserve a standing ovation.
In Saezuru, the intimate interactions between Yashiro and Doumeki have always been filled with pain amidst their irresistible mutual attraction. It is a kind of spiritual ritual rather than a source of pleasure. In Volume 5, this pain reached its peak. It was like the last ray of light before falling into darkness, and then they stepped into a four-year-long period of darkness.
In Volume 9, their feelings could no longer be contained. Although they didn't honestly express their true feelings to each other, their actions showed that they loved one another. The light might be faint, but it has the power to break through the darkness.
「囀る鳥は羽ばたかない」9巻のオーディオドラマ化。相変わらずのクオリティです。期待をまったく裏切らない。
9巻といえば、矢代さんと百目鬼の絡みがめちゃくちゃ多い巻です。もともと心をひた隠しにして生きている矢代さんと、再会してから敢えて壁を作って見せないようにしている百目鬼の、閉ざしたままで探り合うようなやり取りが、音という立体感をもって味わえます。
原作ありきで、原作どおりの構成で、だけど、連載中で完結していない作品の核となるような場面について、ヨネダコウ先生以外の人達の解釈が混ざるという二次創作であることを理解した上で、楽しみました。
現時点での正解は先生しか分からないわけなのですが、原作9巻までを読んだ私にとって、イメージを損なうことなく、自分が頭に思い浮かべたものに更に色がついたような状態で差し出された感じです。そこに余計な猥雑物(たとえば過剰な解釈や演出等)は見出せませんでした。この辺りは聴く人によって異なると思いますが、私はとても満足しました。
ミニドラマ「マフィアな二人」「矢代、パジャマを着る」の2本とフリートーク(新垣さん波多野さん興津さん)も入っています。
「マフィアな二人」は七原がすごく可愛いのと矢代さんの色気が全開過ぎて耳が溶けそうになりました。
言葉にされない感情を伝える完璧さを表現したいなら、このCDをぜひ見せてください。矢代と百目鬼の絶望、欲望、お互いへの憧れ、愛情が感じられます。他の役者さんたちの声も熱心で素晴らしいです。このCDは素晴らしいです!書き方に間違いがあったらごめんなさい。
お二人の濃密な掛け合い、繊細な声色の変化、巻を重ねるごとに果てしなく進化されていっているのがほんと驚くばかりです。新垣樽助さんのお声を通して、初めて理解が進んだ部分(あのシーンのセリフがここに響いていたかという発見)もあり、耳でたどる9巻は格別です。あと、フリートークになっても、百目鬼の低音ボイスから戻りきらない羽多野さんのお声にめっちゃ萌えました。「発射?」という表現に大爆笑しつつ。
いつもはひたすら樽助様のお声に酔いしれているのですが(もちろん今回も)、この9巻はとにかく羽多野百目鬼さんの素晴らしさが光ってます。こんなにも深い愛情で矢代を包んでいるのか……と胸熱でした。ボーナストラックも素晴らしいボリュームで、ナナたんの可愛さ炸裂と、設定自体に幾重にも織り込まれた萌えが素晴らしく、先生ーーーーーーー!ありがとうございますーーーーーー!!!ってなりました。
特典ペーパーも大大大大好きで、毎夜うっとり眺めてから休んでいます。映画公開時の入場者特典スクールカレンダーという小型カレンダーのイラスト(『ゴッドファーザー』オマージュ)の椅子、格子窓がここにも!ってワクワク。この関係性ほんと大好物であります。
1巻から通して聞くと、一晩では足りませんが、このボリューム、この完成度、演者の皆様のこの情熱、BLCD史上の金字塔では、と思います。
原作の連載がゆっくりすぎて関心が失速しそうになっていたところのこの9巻の発売。買ってよかった。声にしてもらって物語が頭にはいりました。
とはいえ起きている事件そのものが、影で起きていることが多くてしかも何重もの利害関係があってわかりづらい。でも確かに今の裏社会はこんな感じなのだろうと。
登場人物は、メインのお二人のほか、比較的新しいキャラの上田耀司さんの綱川、増田俊樹さんの神谷に加え、興津和幸さんの七原、大川透さんの三角、佐藤拓也さんの天羽、安元洋貴さんの影山、小野友樹さんの久我と懐かしい初期メンバーの健在ぶりがうれしい。声優さん全員がキャリアも実力もある主役級で超豪華。短い登場シーンでも役作りが光ってます。
で、新垣さんの矢代がどんどんエロくなるのは何故?
9巻冒頭からいきなりぶっ飛んでおられますので、8巻に続けて聴くことをお勧めします。
それにしても新垣さんはますます巧くなられていますね。
第1巻でも、巧い!誰この人?、と思いましたが、この作品においてはBLにおける、というより対話劇における表現が前人未踏の境地に到達されており、歴史が作られる瞬間を目撃した感動を覚えました。
そういえば第1巻のCDと、同じ内容のアニメ版と比べても違いました。
たとえば「七原、出てな」というセリフ。後者のほうがずっといい。
そんなちょっとしたところを変えるのにどれほど研究されたことか。
今回のキャストトークではいつになくハイテンションで、本作の収録を迎えるまでの役作りの集中の大きさが伺えます。
羽多野渉さんの百目鬼は相変わらずですね。
あの低音、安元さんのビロードのようなナチュラルなバスではなく、羽多野さんが創造した百目鬼の声なのでしょう。人工的な声だからこそ感情を殺せていたのでしょうか。これまでは羽多野さんと百目鬼の声が同じ人だと信じられなかったのが、今回の百目鬼はかなり感情を表しますので、羽多野さんの声だとわかるところがけっこうありました。
大川徹さんと上田耀司さんの、このドラマではなくてはならない「本職」の感じ。
お二人の凄みが怖いよ。ここに高瀬右光さんがいらっしゃらないのが寂しいです。
対して安元さんの影山の声は温かく、小野さんの久我は幸せそう。この物語で数少ないカタギの人が出てきたとたん、陰鬱なストーリーの中に光がさしたようでほっとしました。佐藤拓也さんの優雅な天羽の声もちょっと聴けてよかった。
そして興津和幸さんの七原が久しぶりの活躍。七原はもう30台なかば過ぎでしょうか。明るいだけでなく少し落ち着いて頼りがいがある感じが出てきてましたね。決して三枚目ではなく、とてもいい男になってきたと思います。女性目線で見ても、お付き合いしたら楽しかろうなあって思える唯一のキャラ。矢代も彼をかなり気に入っているから常にそばにおいており、頼りにもしているのに乱暴にあつかうツンデレ感も、らしくて良かった。
今後、これほどの技量のベテラン声優さん達が一堂に会して阿部信行さんが演出をするBL作品なんて、この先もうないかもしれません。原作が続けばたぶん10巻以降のCDも出るのでしょうが、いつになることやら。キャストの皆さんが揃ううちにぜひ原作もCDもコンプリートしていただきたいものです。