THE DIE IS CAST 下

the die is cast

THE DIE IS CAST 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×26
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
62
評価数
15
平均
4.2 / 5
神率
46.7%
著者
miso 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784865898149

あらすじ

【ビジネスBLで配信者やってます】

独り占めしたい「配信者」の素顔。

黒峰(くろみね)からの枕営業の誘いを断ったコマ。
テレビ業界のドンを怒らせたことに消沈するコマだったが、
サイはこんなこともあろうかとボイスレコーダーを仕込んでいた。
赤裸々な音声の流出はネットを騒然とさせる。
表現者としての立場が揺らぐ中で、
コマのサイへの想いも抑えきれなくなっていた。

表題作THE DIE IS CAST 下

ビジネスBLの配信者、サイの芸能学校のときの後輩、22歳
ビジネスBLの配信者、24歳

その他の収録作品

  • CPプロフィール

レビュー投稿数5

クレバー過ぎる受けと忠犬ワンコ攻め

こう舵を切ったか、と唸る思いでした。
配信者ならではの方法で悪事を明らかにして炎上を誘い、自分たちは行方をくらまし沈静するのを待つ。
今どきだなあと思い、録画(盗撮)・録音(盗聴)が普通になっている状況を改めて認識し薄ら寒くなったりもしました。
配信で人気になったコマがドラマに出演したのが上巻。そこからテレビ界の悪しき常識に砂をかけるわけなのですが、横やりで降板になっても泣き寝入りしないというか、配信者だから強いというか、いや違うな、コマはあくまでも駒なので思い入れがなく、サイは俯瞰して計算して仕掛けている側なのでこちらも思い入れがない。
仕返しに対する熱は全然なくて、クールに立ち回っているんです。
いま現実でもこれまで泣き寝入りし搾取されてきた側が色々な理不尽を明らかにすることで、悪弊が変わってきつつあります。(もしかしたら表に出ない、裏工作がもっと巧妙になっているだけかもしれませんが)
そういう現実がここに現れていて、配信とテレビの構図も現れていて、面白いなと思いました。
恋愛面に限って見てみると、常に達観して世の中を睥睨しているサイが、本音を吐露する場面(11話)に尽きるのですが、これも一筋縄ではいかないというか、あくまで聴衆を意識して本音を配信、コマの声までも電波に乗せていいところで配信を切るというプロデューサーとしての顔を残しつつ、配信を切った後は本当の本音で二人の会話になるという。本当にクレバー過ぎますね。
これまでも配信系のコミックいろいろありますが、ここまでプロデュースに特化したキャラクター(しかも隙がない)見なかったような。
サイの計算が破綻しないのはコマのキャラ故なんですよね。コマがもう少しプライドが高い人だったら、ここまでサイの手のひらの上で転がされてムッとしたり距離を置いたりすることもあると思うんですよ。コマが全力で色々な事象に向き合うと分かって仕掛けていることばかりなので、見方によってはコマが馬鹿にされていると思ってもちっともおかしくない。コマはサイにベタ惚れだから成立している話なので、サイがコマの言動その他を微塵も疑っていないということの現れで、つまりは最初からものすごく相思相愛なのでした。
新しくもあり、現代の縮図でもあり、割れ鍋に綴じ蓋で相思相愛全乗っかりのお話でした。脱帽でした。

1

下巻はコマについて♪

コマの生い立ちを振り返る事で、彼の従順さの裏にある不安などが見えて来ます
その上でコマがサイに惹かれる理由に納得が出来て、すごくこの2人は一緒に居る事でお互いが生きる理由になっているように見えるのが胸に迫って来ます

共依存のように見えるけれど共依存とはまた違う・・・
2人で一緒に居る事でお互いが高め合えるような「相乗効果」を生めているのが前向きでいいな~と思いました

離れて分かる事があるような回り道も物語の起伏を感じられてドラマ性がありました
結局は・・・

\\\\\\これだからサイコマは!!//////

って事なんだなってwww
っていうすごくキュートなお話しでした(*´▽`*)

作品としては神まであともう一歩欲しかったです
特に上巻の始まりで感じたコマのSっぽい雄味がもっと見たかったーーー!というのがありました
終盤でサイに「ちょっと黙りましょうか」と迫る感じを見れて「お♡来たかな♪」ってワクワクしたのですが、結局やぱりワンコ味が最後まで強くて・・・
そこがコマの良さなんだとは思うのですが、自分的にはもう少しグイグイキャラであっても良かったかな~という・・・勝手な欲望を反映した評価にさせて頂きました

miso先生作品はまだ2作品目なのですが、他の作品も興味が湧きました!
是非今後も含めて応援していきたいと思います

2

これたがらサイコマは

出せないサイが好きです。もともと性欲強くないってとこが解釈一致すぎて。かわいいなぁ。策略家のフリして熱い男なんだろ。かわいいなぁ。

しかし自分の中での優勝はピーチ姫。あれは虚をつかれた!あぁそうくるか!と。ツインテ病み女とかテンプレすぎて萎え…ぐらいのテンションでページめくったらなるほど過ぎて。強火古参ファンを身内にいれてたんかい。

レビュー書くために読みながら振り返ってるうちにだんだんやっぱりサイ、可愛いなぁ、面白いなぁと思ってきてしまった。トランプをばら撒くとこで「ダセェ!」と思ってしまったんだけど、このときカメラ回ってんのかな。後で見返してダサさにのたうち回って欲しい。
完全にカッコいい演出だと感じた読者の方や、先生がそう描かれてたら本当にすみません。冷笑よくない!
しかしこんな感じで読んでるからこそ、あのピーチ姫のフリオチが好きってのもある。同じような理由で「どーしてそれを」のくだりもかなり好き。サイくんが衝動で病み配信するわけないんだ!全部計算!その後の照れは本物!…あぁ段々自分も厄介オタクに。

『鵺の啼く夜に』がツボすぎて暑苦しいレビューを書いた程にmiso先生のファンで、あとがき答え合わせも大好きですが、今回のあとがきは違う方向から好感をもつ内容だった。そういう作家さん好きです。

1

すごく真剣な”気概”を感じる「配信者BL」だったデス (`・ω・´)ゞ

上巻のあの終わりから下巻は怒涛のドラマティック展開です…‼

芸能界の巨大な権力と性が孕む闇、、、
何となく聞き覚えのあるお話しに創作とリアルの狭間で意識が揺れるお話しに騒めきます(๑ºдº๑)

個人的にはリアルでは特に日本の芸能界や配信者界隈にほぼ興味が無い方なので、エンタメとしてサイコマ(コマサイ)の窮地をドキハラで追う事が出来ましたが、その世界に精通してたり一方ならぬ想いをお持ちの方には迫るものがあるのじゃないだろうか???と思う内容でした

特に「配信者は自分の生活を切り売りしてる」という概念
サイが配信者である自分の想いを語る部分は、BL作品という創作の中にある配信者としての作り物ではない手触りを感じられ、すごく「その世界で生きている人」の気概を感じました

カメラがあってフィルターを通すからこそ武装出来るような繊細さを地頭の良さで切り抜け続けたサイ
サイのようにワンクッションを置く事が出来ずに人の想いや目線に敏感になってしまった臆病なコマ

2人とも「表現者」であるからこそ他者視点で自分を見れる事が活かされていた分、表現者ではない自分を曝け出す事がとても難しかったんだろうな、、、と思うと天職であるからこその苦しみもあるんだろうな、、、とこの2人が生きる世界の厳しさを垣間見た気がしました

そんな世界で彼らを想うフォロワーさんや百地くんのようなスタッフさんなどを大事にしながら、これからも強く生きっていって欲しいな~と思いました

OnとOffの時間をカメラのOnとOffと同時に切り替えて、しっかりOffった時はお互いがお互いを映し、そして守るフィルターとなってずっと一緒に居て欲しい2人のお話しでした(*˘︶˘*).。.:*♡

ドラマティック展開がかなり濃いめな下巻の中で見え隠れするリアルな感情
すごく真面目な配信者のお仕事BLであったようにも感じました

評価、、、神評価と悩みに悩む位に真摯な作品でした
ただ、少し私には先述通り世界観的にはそこまで馴染みがなかった事とあと、少し作画の不安定さが気になったので、、、今回は☆4.5以上!という気持ちでの評価にしました

修正と濡れ場|修正は引き続き白抜き、、、愛ある絡み、、、もっと見たかったな~。。。というのが素直な欲求でしたw←貪欲なんです、、、(>ω<)

1

奥深い…!

「芸能界のドン」から逃げるハラハラしたところから始まる下巻。
その逃亡劇はもちろんなんですが
それ以外にもハラハラするところばかりで、
上巻とはまるで違う空気感に引き込まれました。

これまでサイに恋をし続けているコマの気持ちだけがくっきりと見えていたけれど、
たくさんのエピソードの中でついにサイの本心が明かされてきます。
単純なようで、とても奥深いサイの頭の中。
それをやっと知ることができる喜びはありましたが、同時にツラい現実も見えてきて苦しさを感じる場面もたくさん。
でもふたりが一緒に居ることを選ぶためには
乗り越えなければならない痛みばかりだったので
お互いに傷つきながらも前に進んでいく様子には
苦しさだけではない光があったように思いました。

そしてサイが思っていた以上に頭が切れる人だったことにすごく驚きました。
常に先の先を考え現状に満足せず動き続けていて、でもそれは自分のためだけでにしているわけではないんですよね。
知れば知るほど彼の優しさと賢さが見えてきて、そういう部分が人を惹きつける魅力なのかもしれないなぁと思ったのでした。

何でもウェルカム!なように見えて誰よりも心の壁が高かったサイを暴いたのは、やっぱりコマの愛だったというのもすごく良かったです。
何度もヒヤヒヤさせられたのにその全部が帳消しになるような着地点の甘い空気感…たまらなく良かった…!

深くて重たいストーリーだったけれど、たどり着いたのはとてもシンプルな感情だったことが本当に素敵。
読み返して何度も世界観に浸りたくなるような作品でした。

1

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