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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は騎士団副団長との伴侶の書記官のお話です。
生家でも婚家でも虐げられた受様が
大怪我から生還した攻様によって幸せになるまで。
ランドリア王国は政教一致の統治で
神に仕える聖騎士団は聖職者扱いのため
女性との性交や結婚が固く禁じられていますが
抜け穴として男性との性交と結婚が許可されています。
同性婚では身分高い方が主人、低い方が配偶者となり
配偶者はすべての行動に主人の許可が必要となります。
受様は受様の出産で妻が亡くなったことから
父に疎まれて育ちます。
中性的で可憐な見た目だった受様は
13才で公爵家三男である攻様と婚約しますが
二次性徴を終えた頃にはその特徴は消え失せ
結婚前から受様は攻様に愛する事はないと言われ
帝国騎士団の副団長となった恋人は
かねてより伯爵家の末息子の騎士と噂されており
夫夫仲はすこぶる悪い状況です。
王城で書記官を務める受様は
配偶者としての役割は果たせなくても
仕事で婚家に利益をもたらせれば問題ないのだと
思うようにしていました。
貴族の血筋を誇る室長は
祖父の代に叙勲で男爵となった受様を露骨に嫌い
過剰な仕事を振られて激務な日々を送っています。
その日は夕方に室長に押し付けられた
第二王子の帰還報告書を作成していたのですが
第二王子の護衛をしていた攻様が
大怪我を負ったと言う知らせが届き
急ぎ屋敷に戻った受様を待っていたのは
危篤状態の攻様でした。
医師も晩佐久市北状況に受様が振えていると
攻様の手が動いて腹部に辿り着くと白く光り
うっすらと目を開けて受様と目が合うと
状態を起こして這うように受様の元に辿り着き
「やっと会えた、もう二度と話さないから」
とキスされてしまうのです!!
攻様に何が起こったのか!?
そして攻様の言葉の真意とは!?
瀕死の重傷を負ったことで前世を思い出した攻様と
前世伝説の大魔法使いだった受様の
輪廻転生ファンタジーになります♪
出だしは受視点で進んでいくため
男爵家での過去や攻様や室長に向けられる悪意によって
受様がかなり理不尽な生き方を強いられていて
かなり辛いのですが
攻様が大怪我を負ったことで
前世の記憶を取り戻したことによって少しづつ
受様の状況と攻様との関係が変わっていくのですが
受様と攻様の関係性の変化に
腐敗した政治に対するクーデターが絡み
その背景に攻様達の過去が絡んでいるという複雑さで
ハラハラ&ドキドキ盛り沢山です ヾ(≧▽≦)ノ
前世を思い出したことで現世の記憶を失う攻様
攻様の恋人と言われる伯爵家の末子の騎士
母の身分が低いものの次期王と噂される第二王子
受様の前に地下書庫管理をしてた失踪した文官
かつて国を震撼させた悲惨な事件で落命した大魔法使い
大魔法使いの唯一の弟子で英雄と呼ばれる魔法使い
前世を思い出した攻様の言動が
受様をかなりぐるぐるさせている感もありますが
丁寧に張られた伏線が巧みで小気味よい展開となり
大団円までとても面白く読ませて頂きました♪
お見事でした。
とーーーーっても読み応えがありハラハラして泣けて。読み終えて今日は良い日だったと思えるそんなお話でした。
前世と現世、ひとつの体に魂はひとつ。
現世は辛かった。政略結婚の相手の公爵家三男の騎士団副団長のリナルド、ひどすぎる!
しかしフィーノには行き場がない。生きるにはリナルドに従うしかなく…。
しかしリナルドが大怪我を負い目覚めると!
なんと千年前のゼノスの魂が目覚め、フィーノを前世で愛した魔法使いベルだと言い出して…。
突然キャラ変したリナルドに戸惑うフィーノ。そりゃそうだ。
受けた傷は忘れない男フィーノ。とても共感してました。
どれだけ嫌おうとフィーノを求めるリナルド。フィーノを守り愛そうとするリナルド。
そして前世のパートが始まり…。
ゼノス、蘇ったら性格変わってない?
そこだけが気になってました。
だんだんリナルドに絆され必要とされる喜びにリナルドに好感を持つフィーノだけれど。
やっぱりあるよね、愛してるのは俺じゃない問題。
そして水面下で進むクーデターや狙われるフィーノ。
そこはどうなったの?どうだったの?な部分もありましたが、大団円でしたね。良かったです。
合理的なフィーノが必要ないと思うことが、ただ愛してるをリナルドに伝えられる行為なんだよ。なところとか!
今の自分、今愛してること、大事ですよね。
福澤ゆき先生の小説が大大大好きで、いつもはWEBの連載を追って行ってじわじわ物語に入っていくのに、今回は完全新作!(WEBで連載がない)いきなり丸ごと一冊与えられて一体私どうなっちゃうの~!?とドキドキワクワクしておりましたが、愛も変わらず…相も変わらず最高でした!幸せな寝不足ありがとうございます!!
タイトルの通り、前世の記憶を取り戻すまでは読者も辛かったですが、そこからの展開が最高でした!もうこれは、読んでいただくしかない!!
2024年も福澤ゆき先生の物語に触れられてハッピーです!
不憫スパイスをピリッと効かせたあとにやってくる幸福溺愛の嵐がサイッッッッコウ!!
福澤ゆき先生の作品はほぼ攻略してますが、不憫な状況を巻き返すハッピー展開がいつも神。この作品もですね、可哀想な受けがとあることをキッカケに幸せになっていくお話ですが、非常におんもしろかったです。
読んでる方としては、色んな感情が揺さぶられて大変ですが、ドキドキワクワクしながら文字を追う心地よさに酔いしれて、この作品の世界をたっぷりと楽しみました!ヽ(´▽`)/
タイトルでおおよそのストーリーが想像できるかなと思いますが、ちょっとだけ補足しますと。
政略結婚した夫夫の仲は最悪に冷え切っていて、旦那であるリナルドはDVヤローです。そこにモラハラと浮気疑惑も加わるので最悪も最悪です。
その鬼畜な扱いに耐えるフィーノがなんとも健気。職場環境も家庭環境も最悪の中、ただただひたすらに業務をこなし、リナルドの機嫌を損なわないように気を遣う日々を送っています。
まーでも、フィーノのいいところはヤワじゃないこと。こんな仕打ちをされていても、心が折れないだけの強い精神力の持ち主で、メソメソネガティブにならない強気な態度がすごく頼もしい青年です。
そんな彼に、ある日訪れたリナルド危篤の一報。瀕死のリナルドが息を吹き返したその瞬間から、なぜかフィーノを溺愛してくるというアリエナイ状況が突如としてやってきます。
タイトルに"前世の記憶を…"とあるので、軽くネタバレしちゃってますが(笑)、リナルドの魂と前世のとある人物との魂が入れ替わっちゃったよ……な運命の導きの展開へとGO。そして、それまでの生活がガラリと変わる戸惑いの展開へとストーリーが大きく進むことになっていくのです。
これがただの魂の入れ替わりだけの話になっておらず、遥か昔の出来事に起因する事件がガッツリ絡んでいることもあってか、事はヒジョーに複雑。目が離せません。
王国の基盤を揺るがす事件を追いながら、すっかり態度がデレ甘に変わってしまった夫からの過剰な愛に絆されていくフィーノ……それまでそんなことがなかっただけに戸惑いは大きく、でもむずかゆい幸せを感じるようになっていく気持ちの変化は見どころです。
リナルドからの愛を素直に受け入れられないフィーノと、ワンコのようにじゃれつくリナルドとの温度差を楽しみつつ、本来の夫夫の姿を取り戻していく夫夫生活やり直し譚な側面がめちゃくちゃ面白かったです。
そもそもなんで魂が入れ替わると溺愛ムーブが起きるのかといいますと、フィーノとリナルドは前世では師弟関係にあって、リナルドの前世であるゼノスは師匠のことを慕っていたことにあります。それが今世では夫夫関係にあるとなっては、溺愛に繋がるのも当然でしょう^ ^
リナルドの態度が180度変わったとはいえ、振り回されているのは昔も今も同じこと。結婚して10年以上経って、今まで感じ得なかった愛情や嫉妬の気持ちを感じるようになるのも大変だなと思います。
自分と師匠を重ねて見てるのでは?というモヤつきは、フィーノがリナルドをしっかりと好きになっている証拠ですし、2人はこれからが本当の意味での新婚さんなのかも知れません。
時代を超えた巡り合わせに、壮大な運命の力を感じたストーリーでした。
"仮面"から"ホンモノ"の夫夫関係に移ろう景色は最高の見晴らしでした♪( ´▽`)