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kanata ni wataru
連載の時に「とても好きそうな雰囲気だな」と思い、単行本の発売を楽しみにしておりました。
そして拝読したのですが、タイトルの通り今年出会えたBL漫画で最も素晴らしい作品でした。
独特な絵柄が何気ないシーンにも特別な煌めきをもたらしていて、日常にフォーカスした作品なのでそれがものすごくプラスに働いているなと思いました。
人たらしの かなた にはやや心配な感じもしつつ、わたる と暮らしたことで彼自身が変化していったので、これから益々お互いの存在を大切に想うようになるんじゃないかなと思いました。
わたる についても長男という設定がしっかり活かされていて、最後の方のシーンではもう滂沱...
本当に素晴らしい作品で、出会えたことに感謝です。
ありがとうございます。
大好きな作家様が増えました!
航×かなた
初めて手にした猫の渦先生の作品。(先生のデビュー作)
独特な絵柄が目を引き、表情描写がいい!
特に目と口、シンプルながらも可愛らしくキャラたちの感情を伝えてくれるのが本当に絶&妙!
直接描かれていなくても、余計なことがなく、
読者に進展を自然と伝わってくるところまた巧みで、
甘々な恋ではなく、エロもない。
ただ2人が一緒に住む日常の中で、
ギリギリの恋の気息とじわじわと進む関係性に引き込まれた。
主人公の4人兄弟の長男で真面目な大学生・航が、
初恋相手である幼馴染の天然ヤリチン・かなたと再会したきっかけで、
狭いアパートで同居生活をしている。
小悪魔的なかなたの攻撃に翻弄されながらも、
堅物すぎるのゆえに簡単には落ちない航!という
ほんのり笑えるコミカルな展開の中で、
航の素敵な家庭や弟たちとの絆が心温まる一方、
男が好きという罪悪感を隠す航の内面が刺さる!
そんな航を優しく包み込むかなたと航の家族、
ほのぼのした雰囲気に癒された。
かなたの一方通行のように見える想いが、
まもなく明らかになってくる航の本心。
両想いなのに、
一歩踏み出せない航のヘタレっぷりが関係を一筋縄ではいかせなくて、
そのじれったさがかなたのさっぱりとしたやんちゃ気質が中和してくれるという
2人の空気感がとても可愛らしい!
女との付き合いに軽々とこなすかなたを、
航が信頼して受け入れるところが素晴らしい。
航の方が小さいという身長差も萌えポイント。
かなたと一緒にいる中で、
かなたの無邪気で真っ直ぐな行動に、
徐々に硬い殻を溶かしていく航の心理や反応が繊細に描かれて、
2人の関係が進展するたびに胸キュンとなって、
何度も読み返したくなる特別な一作でした。
・コミコミスタジオ特典4Pリーフレット
描き下ろし漫画2P:
かなたの誕生日に、航が全力でお祝いするお話。