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saigo no omega to koishirazu no alpha ouji
名倉先生だし亀井先生だし購入。しっとりと感じたオメガバで親の愛が良かったなと思いましたが、攻め受けともそんなにハマらなかったので中立にしました。本編220P超+あとがき+幸せ後日談。
ケトラ公爵領で発見されたオメガを母に持つ、ケトラ公爵嫡子のティルダ。体の弱ってきた父が心配して、アルファを婿にするべく王都へ行けと言われて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ルードヴィーク、ロベルト(長兄、次兄)、攻め祖父(国王)、受け父、受け宅家令、受け従兄ぐらい?
++攻め受けについて
受けはキラキラ黄金のしっとり髪の美人さん。父からしっかり仕事を仕込まれ、体調を崩している父に代わって執務をきちんと行う真面目な方。良い領主になること間違いなしという感じです。なよなよしてなくて、きっちり締めるところは締める、出来ないことは出来ないっていう様子に思いました。そんな方なんですけど、幼い頃から可愛がってもらっていたからか、国王に会ったときダッシュで抱きつきに行く様子は可愛かったなあ♡
攻めはタイトル通り恋知らず、不器用質実剛健という感じの王子。ああ、高●健さんですね、「自分、不器用ですから」って言いそう。ただ受けの事は猛愛していること間違い無し。途中、受けの香りにくらくらしてきた時、兜を装着するところは爆笑。鎧は無しで兜だけ被ってるんですもん、変人か!と笑ってしまいました。
お仕事頑張る美人さんと不器用三男王子さんの、ちょっとくすっと笑える恋話でした!最後の小話が幸せ後日談で良かったです~
現時点で生存確認のとれているΩがたった1人だけっていう世界設定が面白い。
名倉和希先生はこれまでもたくさんオメガバースの作品を書かれてますが、この設定は初めてのアプローチじゃないでしょうか。
今やオメガバースの飽和時代。色んなオメガバース設定がやり尽くされていて、新しい設定のオメガバ作品に出会うことが難しくなりましたが、この作品は、久しぶりに、おっ?と、思えたオメガバース作品。設定を生かした物語背景、人物相関、そこから巻き起こっていくストーリー展開は読み応えたっぷりでしたヽ(´▽`)/
この作品は簡単にいうと婚活のお話で、ティルダが番候補のαを選ぶことを目的としてストーリーが進みます。
希少種のΩであるティルダが番を見つけなきゃならない理由は2つ。
発情期に服用する抑制剤の身体への健康被害を防ぐため。
もう一つは、病床にある父を安心させるためです。
そして、作品に登場するティルダの番候補者は4人。1人は既婚者なので除外するとして、実質3人です。
1人は、選民意識の強い自意識過剰のカス
1人は、傲慢な身の程知らずのクズ
1人は、国王陛下の孫で、結婚願望のない硬派な騎士
見ても分かるように、1人しか該当者がいません(笑)
クズとカスの2人はやたらと自信過剰にティルダに迫ってくるので鳥肌イボイボです。よって早期ご退場を願いたいのですが、こんなヤツらに限って執着してくるんですよねー……( ̄▽ ̄;)
ある意味出来レースなところもあってですね、誰を選ぶのか?ということよりも、2人の恋がどう育ち番になっていくのか?、が注目ポイントになっていくわけです。
ティルダはαと番う心構えがあるのでそこまで問題はないですが、エイリークの方は結婚願望が1ミリも無いところからスタートということもあり、感情の上下が激しいんですよね。
恋も知らない、誰とも番う気がないと思ってきた男がティルダと出会い、惹かれていく。αとしての本能が疼いたことがキッカケにはなったかも知れませんが、ちゃんと気持ちが伴った上で、ティルダへの好意が増していくエイリークの戸惑いが微笑ましく映りました^ ^
思春期真っ只中の少年のような初々しい感情の昂りと、ティルダと仲良しな祖父への嫉妬心もサイコーに楽しかったです。
2人が番うまでの軌跡がこの作品の本筋ではありますが、その背景にあるティルダを襲う事件や、これまで隠されてきた真相についての言及も大きな見どころです。
あのカスがまさかの……あのクズがこんなやらかしを……といった濃密展開が目白押し。錯乱し合った結果の自滅エンドはカオスってたけど、醜い悪役たちへの制裁劇としては見事なストーリー展開だったと思います。
シリアスなシーンやちょっと笑ってしまうシーンなど、とてもバランスの良いストーリー運びはさすが名倉先生です。恋をして隙だらけになるエイリークと、そんなエイリークにツッコミを入れるティルダとのホッコリやりとりの描きがとても自然体で、めちゃくちゃ癒されました!
ティルダが最後のΩだとしたら、2人は最後の番。
この世界のオメガバースの歴史の締めくくりに相応しく、いつまでも仲睦まじく幸せな生活を送って欲しいと願うばかりです(*´︶`*)
はあー…!最っっ高に良かった…!
読み終えて思わず「ああ〜…(充実感)」と声が出てしまうほど、満足感で胸いっぱいです。
夢中で読んで、気付いたら夜中3時になっていました;
以下、ネタバレ含む感想となります。未読の方はご注意ください;
名倉先生の思わず笑っちゃうあとがきの後に、
大事な後日談(二人の結婚式とその後)が載っています。
で、その後日談が最高に温かく、胸いっぱいになるもので…
ティルダ、細い体で頑張ったんだなあ。
そしてパパにキスしようとするクリスティアンの可愛さといったら!✨
イラストがなくとも、幸せな家族の様子が思い浮かんでにっこり笑顔になって読み終えました。
名倉先生の今年最後のこちらの作品は、オメガバースの物語です。
堅物で不器用なαの第3王子・エイリーク×国内唯一のΩで公爵令息のティルダ 。
病床にある父から「番を早く探すように」と命じられた矢先、
王都から3人のα王子たちが派遣されてきます。
そんな唐突の”お見合い”に気が進まないティルダですが、
第一印象も良いとは言えず、Ωとしての自尊心を傷つけられたように感じた相手・
第3王子・エイリークだけからは不思議な匂い立つ香りを感じます。
実はエイリークも同じようにティルダの香りに惹きつけられており、
反発を経てやがて二人の気持ちは通じ合うようになるのですが、
そんな折、屋敷の中である”事件”が起きてー
と続きます。
ガツンと自分の心に刺さったのが、P.108〜109の(好きすぎてページ数を覚えてる)
エイリークの熱烈な愛の告白!!
冷静に考えると、「出会ってからまだ数日なのに、展開早っ!!!」とも思えるんですが、
とにかく彼がティルダを掻き口説く様に萌えて萌えて仕方なかったです…٩(ˊᗜˋ*)و・:*+.
こんなの、陥落するよー。。
二人のファーストキス、亀井先生によるイラストも本当に素敵で、
じっくり見入ってしまいました。美麗✨
そんな二人のラブ面にも悶えに悶えたんですが、
おおおっ!!!と手に汗握りバクバクしたのは、中盤で起こるとある放火事件です。
そういえば序盤に、そんなアイテムの説明が丁寧にされてた!
…と、初対面時とは全然違う二人の間のあま〜い空気に溺れていた自分は
目が覚めました。笑
やーー、ちょっとそこは想像してなかったなあ、、と驚きの展開。
今まで自分が少しも疑ってなどこなかった真実が覆された時の、絶望感…
事件の犯人(というより、協力者)の気持ちにもなんだか共感してしまうところがあって、
嫌な奴なんだけど、嫌いにはなれなかったです。
発情期のセッだけでなく、番となってからの、愛を確かめ合う甘いえちも
書かれていて、満足感でいっぱい。
で、自分の中の”幸福感”が最高潮に達したのが、あとがきの後の書き下ろしの内容でした。
お父様が、、というところは本当に悲しいけれど;
その後二人の元に訪れた幸福の天使くん、三人の愛溢れるひとときに胸が震えました。幸せだあ…(*´˘`*)
受けであるティルダが、領主としての仕事もきっちりこなし、勝気なんだけれど
決して変に頑固なわけではないところ、”かっこいい超絶美人受け”なところも、
最高に刺さる部分でした◎
堅物で不器用な攻めが、ぷんすか嫉妬する様子なんかも可愛かった(*´艸`)
寝て、また起きた後にもう一度お気に入りシーンを読み返し、
この幸福感に浸ろうと思います。
今年最後の名倉先生の新刊、刺さって萌えて仕方ない、最高の一冊でした✨
すっごく良かったです!
名倉さん、最近は辛口レビューをしてすみませんでした。
名倉さん作品はやっぱり素晴らしいですね!
お話もエピソードが名倉さんの定番だと勝手に思ってたのじゃない!これまで失礼しました!
表紙やカラーイラストが特に美しいですね。惚れ惚れします。
最後のオメガこと公爵家令息で一人っ子のティルダ。凛として男前で賢く美しく。領民から慕われるのも納得です。
ティルダのための発情抑制剤をめぐる始まりで…。どうも副作用で若くして命を落とす可能性があるため、心配した父公爵が早くアルファと番になって長生きしてほしいと。
そして巡り合う王子3人。
果たしてこの中に攻めはいるのか?
タイトルにある通り、います。
もう不器用で寡黙で硬派で。全然そんな気がなかったのに。お互いなぜ?な態度が気になって気になって。もう恋に落ちてたのかな?
潔い攻めに胸が熱くなります。王子なのによくぞそこまでティルダのために!
その後もティルダを愛し守ってくれたよね。
なのに…。出た〜!やはり名倉さん攻めはこうくるよね!でもでもティルダを愛してるからこそ、ですよね!信じていてもね。
今作も良いキャラばかりでした。
国王陛下や家令やオジサマたちがカッコよくて可愛い子にはメロメロで。
とっても読み応えがあり、愛に溢れた主人公カップルと、彼らを支える人達と。
うん、やっぱり名倉作品はいいな!