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my dear lima
ミステリー小説みたいな始まりに、のっけから引き込まれました。
資産家の息子であるセオドアの誘拐から始まる物語。その現場を目撃したという理由により、巻き込まれるカタチで共に誘拐されてしまった青年・ルカとの共同軟禁生活が、思いもよらない方向へと進む展開がすごく面白いです。
セオドアは憎い相手の息子らしく、ルカ自身もセオドアにあまり良い印象を持ってはいなかったけど、セオドアが純粋ですごく良いコで、ルカの毒気が抜かれてしまうくらい、ピュアで優しい目線を向けてきます。
いかにも苦労を知らない育ちのいい子って感じのセオドアは、友だちになろうと言ったりルームシェアしようと言ったり、ルカの想像の斜め上をいく発言ばかり。ルカ視点に移った2話目は、セオドアに振り回され気味なルカの戸惑いが楽しいです^ ^
2人の間には友情が……いや、友情以上の情が芽生えていくのが、偶然なのか必然なのか…とにかく不思議です。こんな状況だから人肌を求めたくなってしまうのか分からないけど、引き寄せられるように距離が近くなっていく2人の関係が今後どうなっていくのかが見どころです。
この誘拐の一連の動きには、何か大きな理由が隠されていそうですし、ルカは唆された可能性もなきにしもあらずで、今ある情報から判断できるものはあまりないのがもどかしいところです。
逃げようのない辺鄙な場所にあるモーテルで、2人だけで生活を送っていくうちに、恋愛感情も事件の黒幕も明らかになっていきそう。
まだまだ先の話になりそうですが、しかと最後まで見届けていこうと思います^ ^