喰らう獣と甘やかな獲物

kurau kemono to amayakana emono

喰らう獣と甘やかな獲物
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
10
評価数
3
平均
3.7 / 5
神率
66.7%
著者
葵居ゆゆ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344855168

あらすじ

”フォーク”と呼ばれる者と”ケーキ”と呼ばれる者が共存する、グラエキア王国。フォークは獣の耳と尾を備え、獣化してしまう獰猛な特性を持っている。また、味を感じられず、唯一おいしく食べられる対象がケーキだけだった。 そんなグラエキア王国では、フォークである第二王子のクラウディオのために国中からケーキが集められていた。そこへ志願したキアルは、七歳の時にクラウディオに救われた過去があり、この招集を機に実家で作ったパンを食べてもらおうと、遥々田舎町からやってきた。 でも、再会したクラウディオはキアルのことを覚えておらず、そればかりか、空腹が刺激されたクラウディオにキアルは食事として激しく抱かれてしまう。 そこで初めて自分がケーキだと知ったキアルは、クラウディオの役に立てると喜ぶが、一方のクラウディオは、フォークである己を嫌悪していて、どんなに飢えていても極力食事はしたくないと、ケーキのキアルを遠ざける。 でも、なぜかキアルの匂いだけはおいしく感じるらしく、甘い誘惑に抗えず…?

レビュー投稿数2

受けのバブみ!攻めの葛藤!

ケーキバースで獣人で再会で、もう最高だった。
(※攻めフェ、血がNGなひとはダメ)

細かいあらすじは…省きます。読んで欲しい。

子供の頃に一度会ってる。それぞれ孤独と悩みを抱えた2人は、互いに特別な友人となる。
十数年後再会。

感情爆発すると、フォークは獣化する。でっかくて獰猛。ほんとにでっかい。

フォーク(王子)が全然オラついてない。フォークである自分を厭う攻め。食べたいけど、傷つけたくない。葛藤してるのが、切ない。

受けは、攻めの王子としての評判が下がってるのを聞きつけて、ケーキの自覚無しで攻めに会いに行く。で、何やかんや食べられる(血や体液を啜られる)

受けは慈愛な人で、ずっと攻めの"食事"を気にしてる。お母さんです。攻めの幸せのために自分を差し出す気まんまん。

お互いにすごく大切な友達で、恋情も生まれてるけど、捕食・被食の関係でもあるからすれ違いまくりで、切ない。

最終的にはハピエンだけど、フォークとケーキには変わりないからいつまで穏やかに2人で過ごせるかもわからない。そのあたりを想像して、なお萌える。

コミコミのSSは激甘なその後。攻めがハッピーな報告をするついでに厨房で盛ろうとする話。受けと仲良しな料理人達を牽制する意味もあるんやで、と受けに教えたい。

0

ゆゆ先生のケーキバース!押し寄せる切なさの波…からの展開に胸いっぱい

ああー…すごく良かった…!!!✨
攻め受け二人の”愛と献身”にグッときて思わず涙ぐんでしまいました。
(※以下、ネタバレありの感想となりますので未読の方はご注意ください。)



攻めも受けもひたすら相手の幸せのことを思い合う一途さ。
しかし想い合うがゆえに離れなければいけなくなる、別離の切なさ辛さ…

葵居ゆゆ先生、推してます。
楽しみに待っていた先生の新刊は、ケーキバース(たぶん先生初!)×獣人×再会もの!

大好き要素ばかりで、発売を心待ちにしていました。
ケーキバースの小説って、まだまだ少ないんじゃないかな。
自分にとっては初めての、ケーキバースの小説でした。

もーーー、良かったよーー!(2度目)

主人公は王国で嫌われる流れ者の孤児で、現在はパン屋の夫婦のもとで息子として
生活する青年(少年?)・キアル(受け・ケーキ)。

彼は10年ほど前に出会い、数回だけ言葉を交わした年上の王子・
クラウディオ(攻め・フォーク・黒豹獣人)に会いに登城します。
(※この世界ではフォークは男性のみで皆獣人)

その理由は、仲間外れにされ自分の存在意義を失っていたキアルを
救ってくれたクラウディオに、実家で作った美味しいパンを食べてもらい、
恩返しをしたかったから。

しかし再会したクラウディオはキアルのことを覚えておらず、
キアルの匂いに刺激された彼はキアルを激しく抱き、キアル自身はそこで初めて
自分がケーキだと知ることになります。

大好きな”友達”であるクラウディオのために喜んで自分の体を差し出そうとするキアルと、
普通の”人間”ではなくケーキを食べなければ生きていけない自分を忌み嫌うクラウディオ。

互いのことを思う気持ちはやがて友情から恋へと変わっていくのですが、
そんな矢先フォークがケーキを襲う事件が次々と起き、犯人としてクラウディオにも
疑いの目が向けられてー

と続きます。


愛しいキアルと一緒にいたいけれど、いつ自分が獣化して気あるを喰らってしまうかも分からない。

キアルのためを思い、一緒にはいられない、とキアルを突き放すクラウディオの
心の内。
そして別れを告げられて愕然とするキアルの姿が切なくて辛くて、ああ…!と
胸がきゅーーっとなりました( ; ; )

ひたひたとキアルの移動する先を追ってくるように起こる事件の不穏な空気と、
えっっ!と驚く事件の真相・真犯人。

犯人のフォークは、その考え方や理想はおおいに歪んではいるけれど、
クラウディオと同じく孤独を抱えていたんだろうな。。と思うと本当に切ない。

クラウディオのお兄ちゃんであるローレンスには、この先幸せになって欲しいです。
(電子版の特典SSは本編後、ローレンスが二人とお茶会をするお話。傷ついたローレンスの笑顔が見られて嬉しい・:*+.)

攻め受け双方のキャラも、新鮮で魅力的でした。

クラウディオはとても情熱的だけど、荒々しさはなく
キアルのためならば一歩も二歩も引くことができる攻め。
黒豹獣人で、時折感情が耳や尻尾に出てしまい、ゆらゆら揺れてるのが可愛い(*´˘`*)♡

キアルの方は捕食される側で体力的には弱いけれど、
はっきりと自分の考えや意見を持っている。
不憫なバックグラウンドを持っているけど、挫けない・諦めない!
内面の強さを持っている子です。
そして何よりその献身力!! 泣けちゃいます。。

キアルの献身が特に際立っているけれど、クラウディオの方も負けてない。
食べたい気持ちを必死に我慢したり、キアルのために別れを切り出したり、
ある意味「献身」と言える ”相手を愛するがゆえの言動”が随所に見られて、胸が締め付けられました。

作中、クラウディオが完全に黒豹化するシーンがあるのですが
サマミヤアカザ先生のイラストが良かった…!萌えたー…✨
黒豹、大きいです。”頭がキアルの身長ぐらい”と作中に記載あり。

キアルのキスで人間に戻れる、というのもロマンチックでうっとりです。
獣化した場合、普通は人間に戻るのに何人ものケーキが必要になるのに!
愛だなあ…・:*+.

最後の最後に紳士に決めてくれるクラウディオ、スパダリみに溢れていて
蕩けました。


そして二人のえち。
体液が全てご馳走になってしまうケーキバース、最高すぎる設定。。
タマまで丁寧に舐めるクラウディオ、最高すぎて目眩がっ笑
甘くて濃厚で優しいセッ描写に、蕩けました。

ドラマチックな展開がたっぷり楽しめるゆゆ先生のケーキバース、堪能しました〜☺︎✨

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