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sonna gekijou de naguraretai
玄野×七瀬
好きだよ、こういう作品。
全体が暗い雰囲気に包まれて、
歪みへ引きずり込まれる
空虚な心、寂しさ、そして満たされない欲望が、
お互いにぶつけ合うことでしか埋められない2人。
独占欲と執着が絡み合って、依存に堕ちていく様が最高にツボ!
否定され続けて脆くなった心、その弱さを暴力で隠し、必死に自分を守ろうとする七瀬。
そんなを七瀬の前に現れるのは、
人間の弱みを握り、優位性を確保することで傷ついた自分を守る玄野。
玄野に承認欲求という本心を見抜かれてしまう七瀬が、
玄野の賢い堕とされる策に振り回されて、
強がりながらも、怒りと心と体が侵されていく展開が狂おしすぎて刺さる!
ずっと強気を貫く七瀬だが、
無意識に玄野に頼りたくなる姿に胸ギュン。
玄野の悪寒を感じさせる口説きのセリフ、
無駄のない一つひとつの行動も見どころで、さらに
七瀬の無理を重ねてきた圧を見逃さず、
その隙間にさらに入り込んでくる
不穏な一面に秘めた愛が非常にいい!
ラストの追わせて手中に収めるという絶対的な余裕に圧倒される!
一番印象に残ったのは、
玄野がアブラゼミの抜け殻を七瀬に渡すシーン!
七瀬の虚勢という殻を脱ぎ捨てさせ、
「俺のものになれ」という意図!?
滲み出る支配欲と執着が凄まじい!
進むごとに明らかになる2人の過去や背景にも引き込まれる。
先生の絵、闇の耽美さが本当に素晴らしい!
特に玄野の黒く長めの髪に漂う孤独と喪失感、そこに
狂気を帯びた表情がたまらない!
少しの傷やタバコの跡が刻まれた体もエモすぎる!(もっと見たい!全然足りない!)
お互いの精神と肉体の空白を埋め合い、必要とし合う関係性。
そんな絶対に切れない2人だけの世界が、脳に深く食い込んでしまいました。