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sonna gekijou de naguraretai
やーーー、これ、確実に読み手を選ぶのですが(光のBL好きの方にはおすすめできない)、自分はたまらなくグッとくるお話でした。
どっちも病んでるし暴力出てきて痛いし、スカッとするような救いもない。
共依存で堕ちていく二人…
底無しにダークだけれど、ハマる方にはかなりハマると思う。
攻め受け共に、虐待やいじめの暗い過去を抱えているのですが、
特に攻めの玄野(くろの)の病み方がすごいです。
まず、虫が苦手な方は避けた方が良いかなと…
(念の為以下ちょっとスペースをあけてから書きます)
玄野、セミにマヨネーズつけて食べてます。……いや、こわっっっ!!
受けの七瀬は、ある意味とてもわかりやすい病み方捻くれ方をしてると思うんです。小さくて弱かった自分を守るために、虚勢を張って相手を殴る。
一方の玄野は、貧乏で昔から「臭い」などと言われ周囲から拒絶されてきた人物。
いつしか「ムカつく奴を犯す妄想」をすることで気を晴らすようになる。
そして突然キスしたりと、「相手が動揺することをして楽しむ」ことを覚える…
ゆ、歪んでるーーー…!
自分を見下す存在を動揺させ、犯したい玄野。
ゲイであること、そして「抱かれたい」という気持ちを持つことをひた隠しに
してきたけれど、本当は弱い自分をさらけ出したい七瀬。
…うーん、この二人、出会うべくして出会ってしまったんだな。。
痺れたのが、ラストシーンです。
仕事を辞めた後、玄野が自分のところへ姿を現さないことに不満を募らせた七瀬が
「なぜ来なかった」と詰め寄る。
その答えがねーもう、七瀬の気持ちや行動を読み切っているよね。あっぱれ。
これからずっと薄暗い世界で二人、共にもつれ合って絡み合っていくのかな、、
ラストページの七瀬のセリフと行動も強烈に印象に残る、パンチの効いた一冊でした。
アニメイトさんの有償20P小冊子も、ホラーで怖くてゾッとします…!(褒めてる)
読み終えて思わず「こわっ」と呟いてました;
ダウナー執着偏愛×ツンギレヤンキーという設定の暴力…最高です!!
設定がもうすでに優勝していますが、中身も素晴らしかったです。ジリジリジリ…カナカナカナ……虫の声も恐怖に感じられるような、終始異様な雰囲気が漂っています。ひとりで致す時の擬音さえも狂気じみたものを感じ、ホラー漫画を読んでいるような気持ちになりとても感動しました。
まず攻めの玄野はとにかくヤバいです。心が壊れています。いやしかし、学生時代の描写を見て納得してしまいました。受けの七瀬も辛い過去があります。相容れない2人ですが、この2人でないといけないのかもと思ってしまいます。玄野のヤバさが全て丸呑みにしている感じでした。作中での、玄野の飲むペットボトルの水の描写が印象的です。
タイトルには 殴られたい とありますが、えっちの最中に殴るとかそういうわけではありませんでした。2人の始まりのことだと感じました。
またタイトルの激情ですが、私には2人の激情が見えました。玄野は過去の激情を性欲に直結・変化させていて、七瀬は自分の怒りを周りにぶちまけることで自分を保ってきた…というような。
イビツに反応し合う2人。終盤の七瀬は少しデレっぽいキレ方でかわいかったです(デレではない)。もう少し先の2人も見てみたいと思いました!
他の方も書かれていますが、虫を食べるシーンがありますので苦手な方はご注意です!
【頭のてっぺんからつま先までたくさん可愛がって、何回もイかせてあげたい(玄野)】
エロス度★★★★★★★
おやおや。右側の御仁が受け入れる側でしたか・・・暴力で弱い自分を守っていた彼が己の欲望を暴かれていく描写、ぬめぬめゾクゾクしますね。
玄野と七瀬が紡ぐ祝福と呪いの物語で、非常にバイオレンスでパンチの効いた恋模様となっています。
玄野の偏愛っぷりの歪さと彼のターゲットとなった七瀬が内に秘めた欲望を外に引き摺り出されていく蝉の合唱が素晴らしく、七瀬の五感にねっとり纏わり付く玄野の存在感がゾクリとします。
玄野と七瀬の背景にしんどい面がありますが、そんな2人が巡って恋になるのが運命的ですね。
玄野×七瀬
好きだよ、こういう作品。
全体が暗い雰囲気に包まれて、
歪みへ引きずり込まれる
空虚な心、寂しさ、そして満たされない欲望が、
お互いにぶつけ合うことでしか埋められない2人。
独占欲と執着が絡み合って、依存に堕ちていく様が最高にツボ!
否定され続けて脆くなった心、その弱さを暴力で隠し、必死に自分を守ろうとする七瀬。
そんなを七瀬の前に現れるのは、
人間の弱みを握り、優位性を確保することで傷ついた自分を守る玄野。
玄野に承認欲求という本心を見抜かれてしまう七瀬が、
玄野の賢い堕とされる策に振り回されて、
強がりながらも、怒りと心と体が侵されていく展開が狂おしすぎて刺さる!
ずっと強気を貫く七瀬だが、
無意識に玄野に頼りたくなる姿に胸ギュン。
玄野の悪寒を感じさせる口説きのセリフ、
無駄のない一つひとつの行動も見どころで、さらに
七瀬の無理を重ねてきた圧を見逃さず、
その隙間にさらに入り込んでくる
不穏な一面に秘めた愛が非常にいい!
ラストの追わせて手中に収めるという絶対的な余裕に圧倒される!
一番印象に残ったのは、
玄野がアブラゼミの抜け殻を七瀬に渡すシーン!
七瀬の虚勢という殻を脱ぎ捨てさせ、
「俺のものになれ」という意図!?
滲み出る支配欲と執着が凄まじい!
進むごとに明らかになる2人の過去や背景にも引き込まれる。
先生の絵、闇の耽美さが本当に素晴らしい!
特に玄野の黒く長めの髪に漂う孤独と喪失感、そこに
狂気を帯びた表情がたまらない!
少しの傷やタバコの跡が刻まれた体もエモすぎる!(もっと見たい!全然足りない!)
お互いの精神と肉体の空白を埋め合い、必要とし合う関係性。
そんな絶対に切れない2人だけの世界が、脳に深く食い込んでしまいました。
めちゃくちゃぞくぞくしました!
バイオレンスな作品やストーカーキャラ好きなのでかなり刺さりました、、
玄野の不気味な雰囲気がすっごくいいです。
七瀬もめちゃくちゃかわいい!
最後の方はお互いに初めて人に素を出せた感じがすごくほっこりしました。
もっともっと続きが読みた過ぎてページをめくるたびに終わっちゃう…( i _ i )とかなしくなりました…
BLって、1巻では結ばれるまでの過程を描くことが多いけどその先が見たいんじゃ〜〜!!!ってなりますよね。。
この2人はラブラブなところも見たいしこのままの感じでなんだかんだ続いてるところも見たいしなんでもいいから続きが見たい!!です!!
「君の怒った顔に惹かれるんだ」この言葉、最高だと思った。常人ではきっと理解できない攻めの歪んだ愛情表現や思考。殴ることでしか、自分を守れない受けの中にズカズカと入っていく攻めだからこそ、そんな攻めに惹かれて少しずつ堕ちていく。
ヤンデレ好き、攻めの頭がイカれてる系が好きな人にはたまらない作品だと思います。
受けの反抗的な表情も好きですが、攻めの、うーん、なんて言うんでしょう、目に光がない笑った時の表情や興奮した時の表情も性癖にグサグサでした。
正直、ここまでバイオレンスな作品だとは思っていませんでした。
ずっと見下されて暴力で支配されてきたふたりが性と暴力によって繋がり、互いを理解し合って慰め合う物語になっています。
仄暗く笑わない目の玄野と怒りの中に恐怖を隠す七瀬のふたりが何を考えているのか、最初はよくわかりません。ページを進めていくうちに、ふたりの勤める清掃会社での人間関係や七瀬と玄野の性的接触と暴力、そして七瀬の生い立ちや玄野の過去がわかっていきます。
ふたりともコミュニケーションの取り方を教えてもらわないまま大人になったようです。
最終的には互いを求め合い愛し合うようになりますが、果たしてこれは愛なのか、依存なのか。でもきっと辛い人生を送ってきたのであろうふたりにとって、互いを見つけられてやっと安堵できたんだろうとは思いました。
暴力と愛が渦巻く物語なので、好みがはっきり分かれる作品だと思います。何度か読まないと理解できない箇所もたくさんあります。
ある意味平凡な人生を送ってきたわたしには分かりえないふたりのハッピーエンドなのだと感じました。
これは真っ二つに判断別れそうな作品ですね。
独特の空気感が私は好きです。
なんだか私は永井三郎さんの作品の空気に近い感じします。
夏という設定がより見えない怖さや落ちていく感覚みたいなものがうまく出ています。
ただ、これ続きそうな雰囲気で終わってるけど、完結なの?
セミの音とか他諸々含めて攻めがとにかくやばいという雰囲気が作中から強く感じられます。そして、攻めも受けもですが、それぞれと若い頃から色々と抱えているものがあり、心で結ばれている感じも慣れ合うところも(受けから)皆無だというのに、合体出来たことに純粋にすげぇと思いましたw
ミステリ、ホラー、エロティックそのへんのものが最大限に盛り込まれているようにも感じられました。
平和いちゃらぶが好みの方とかには到底かけ離れた作品で好き嫌いわかれそうですがw
清掃会社で仕事を始めた七瀬。
自分の指導係となった玄野は、どこか目が笑ってなくて、しかも先輩に呼ばれてフェ…してるところを目撃してしまい、なんだかキモイ。
けれど、そんな玄野になにかと世話を焼かれ、家にまで招かれて、、、
紙コミックスで購入したのですが、カバー下が作品ぴったりの狂気すぎて笑いました。(褒め言葉)
作中の擬音語とかが、手描きじゃなく、明朝体? とかそういう文字なのも、作品の異質感を増幅させててスゴっ! とも、なりました。
ちなみに玄野が攻め。
受けが、七瀬です。
ドSな攻めとドMの受けの話ですが、厳密には生い立ちも関わってきて、どこか狂気じみたホラー(ある意味)感も残しつつ、凸と凹とがぴったり合わさった結末に、やっぱり紫先生の作品よなー! となったまりあげはでした。
この結末は面白いので、病んでる系や流血系が苦手ではない方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
※注意! 蝉が出てきますので、虫が苦手な方はご注意を!!