ちろこ
akuyaku reijou no ani no yuuutsu
またまたユリシス大憂鬱!!2巻も最高に面白かったです!
国王代理という職を拝命し、少しは彼の身辺が落ちつくかと思いきや、またまた問題発生。愛する妹イザベラはもう悪役令嬢でもないのに、またもイザベラが狙われてしまうことに……ユリシスお兄ちゃん、今巻も頑張ります( ´∀`)
公爵だろうが国王代理だろうが、妹に危機とあってはどこでもすっ飛んでいくユリシスの妹大好きが光る物語の第二幕。ファンタジー要素が強めではありますが、複雑に入り乱れる人間関係、内に秘めた登場人物たちの思惑、水面下での駆け引きといった心理戦ヨロシクなところも楽しい物語です。
ユリシスがあまりにも妹のことしか考えてないので忘れそうになるけど、一応BLです(笑)
しかしながら、BL <<< シスコンという図式になってるのは事実。ユリシスの頭の中は、イザベラ8、婚約者1、ジハール1くらいの占有率で、嘆かわしいことに、恋愛方面の思考はほぼゼロです。
婚約者のアンジェリカもジハールも、ユリシスのことが好きなのに、彼の恋愛鈍感力はチョモランマの山より高いのでお手上げ状態( ̄▽ ̄) ユリシスが身を焦がすような熱い想いを抱くときはくるのか……うーむ…今現在があまりにも無風すぎて想像がつきません。
でも今巻、ジハールが頑張ってくれてました!!
ユリシスとの接点はそう多くはないですが、その貴重な接点の中で、かなりグイグイと攻めてます。キスしていいか、とか。伴侶になってくれとか……なかなかの熱烈なアピールにシビれました(〃ω〃)
もっと攻めたってくれーーと祈りながら様子を伺いましたが、ユリシスが手強すぎて気長に待つしかなさそうです。
悪女たちの存在と、イザベラの婚約者のバカ王子の問題に頭を悩ませるユリシスとイザークの悪戦苦闘ぶりが、悩ましいけど楽しい2巻でした。
悪を滅する勧善懲悪ストーリーがスカッとしていて気持ちいいのは、さすがの作者さん。見事なザマァ展開が素晴らしいです!
ピンチからの巻き返しの見応えは何度読み返しても面白い。ファンタジーのスケールの大きさもさることながら、人間模様のあれこれも楽しいです。
妹への愛を少しでも自身の恋愛方面に向けて欲しいものですが一体どうなるのやら。ジハールとのBL推しですが、婚約者のアンジェリカも良い子なので、彼女とのことが今後どうなっていくのかも気になるトコです。
次巻はジハールとの仲がちょっとでも進展するといいな。ジハールのストレートな求愛に落ちて欲しいと願っています♪